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【麻雀AI】「Suphx」の牌譜鑑賞①

今回はネット麻雀「天鳳」の特上卓にて、最近活動を再開した麻雀AI「Suphx(Super Phoenix)」の牌譜を眺めながらちょっと印象に残った局面のスクショを貼って感想を述べていきたいと思います。

Suphxの牌譜を本格的に見るのは今回が初めてなので、まずは大体の傾向を大まかに把握しながら、回を追って深いところまで検討し、最終的にはSuphx攻略法みたいなものが書けたらいいなという感じです。

使用する牌譜は特に選ばず、見ようと思った時点で最新のツイートから拾ってきました。

URLはこちら↓

http://tenhou.net/0/?log=2020122018gm-0029-0000-2f95dd07&tw=1

初回なので選択の評価などはあまりせずに、印象に残った選択や疑問に思ったところの感想のみコメントします。では早速


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両面を否定してチャンタの一向聴にしつつドラの受け入れも残す

8pを切る人もいそうですがSuphxは割と高打点も狙っていくスタイルっぽい


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↑の手牌にドラの9pを引いたところ

これは9s暗槓がマジョリティになりそうですが、7sを引いて南を対子落としした際の

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この最高形を狙った一打ですね

9s暗槓しても5800点以上の打点が見えますが、18000、24000を狙っていくスタイルということでしょうか

槓した場合、相手に新ドラをのせてしまうリスクもある為、その辺りのバランスも計算しているのかも

自分には9s暗槓の方が得に見えるけど

Suphxは9s切った後、7sでたらチーして12000の一向聴にとるのだろうか


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↑の手牌に中を引いて今度はジュンチャン三色の最高形を捨てて打8s

8sは対面の現物、上家のスジなので安全牌で中と入れ替えたというよりは、下家の索子の染め手を警戒して先切りなのか

副露面子に7sが見えて有効牌が1枚減ったくらいの細かいところまで計算してるのか

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結構チーテンとられそうな3sも愚形2つ残りの一向聴で押し

下家が發より後にオタ風の北を残しているので対子落としの可能性がそこそこあるし、まだ聴牌していなさそうなので今の内といったところか


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前局跳ね満を親被りし、ラス目で迎えた東3局

2枚目の發をポンして受けの広い一向聴にとらず(現状でも一応一向聴ですがカンチャン2つ残りで少し厳しい)

点数状況ゆえなのか東場なら点棒持ってても鳴かないのかはサンプル数が増えていけばおいおい解明されていくでしょう


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發鳴かずに面前で進めても発が雀頭では結局高い手にならないので、6pを引いたところでの打發は予定調和


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その後、親リーを受けて安全牌だけ切っていたら、自摸に恵まれタンピンの聴牌が入った為1枚だけ勝負してリーチ

まあ、これは鳳凰卓で打つ人ならだいたいが同じような結果になりそうな普通の手順


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役牌暗刻で両面ターツ4つの十分形なので利用価値より安全度を考慮して打2p

ちょっとした守備意識


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123の三色の可能性もあるが、2sを切って5ブロックに

後々4mが親に切りづらくなりそうなので今の内に処理して、三色orダブ南の6ブロックにする選択もありそうなところ


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↑の続き、一向聴で親に2副露目が入り聴牌濃厚なところで引いた2s

ここは1p対子落としで一旦後退

まあ、5mが無くなって3mも4mも親に切りづらいので降り寄りにならざるを得ないですね


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と思ったら、索子で1面子出来て4mも親の現物になり聴牌

だがリーチはせず。待ちが残り2m3枚で、見えてない赤牌とドラがまだまだあって親が高打点の可能性も捨てきれないので後々降りも考慮してのヤミテンという感じ

3m切ると役有り(ダブ南)聴牌にも取れるが、3mの危険度と生牌の南での和了率でリスクとリターンを計算した結果、3m切りは損というところか

4mが親の現物じゃなかった場合の選択が見てみたかった

直前に親が4mを切っていなかった場合、4mの危険度もそこそこあるので相対的に3mの危険度が下がって『3m切りのリターンがリスクを上回る』という結論になったりするのだろうか

自由に場況を設定して「Suphxならどうする?」って出来たらいいのに

OS「windows11」が出たらSuphx標準装備されないかな

そして次巡今回唯一驚いた場面


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↑のヤミテンから一巡回ってツモ切りリーチ

状況の変化と言えば

・下家がドラの1mを手出しした

・対面は降りてるっぽい

・残り巡目が減ってリーチ後の放銃率も下がった

の3点くらい

1mが2枚見えて親のドラ対子の可能性が少なくなり(ラグを見ているならドラ対子の可能性はもっと否定できる)、親の待ちがカン2mかペン3mだろうと推測、親の打点も5800ならこの手でリーチでも十分見合うという判断なのだろうか

Suphxが過去の牌譜を全てインプットされているのかどうかは分からないけど、もしかしたら、この局面と殆ど同じ局面のデータが数万局分あって、過去のデータではリーチした方が得だったみたいな統計を基に判断している可能性もあるのかな

ただ単にミスというオチもなくはないだろうけど

そして・・・


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ガン牌かよ ヾ(ーー )ォィ

山を開いてみると(スクショは撮り忘れ)、親の待ちはペン3mで5800点

2mも3m山に2枚ずつ残っており、完全に読み切っていた訳ではなさそうなので、こういったギャンブルもするのかなという印象も捨てきれないけど、長い目で見たらこの選択が得ということなんでしょうか

これもサンプル数を増やして検証していきたいですね


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局は進んでラス前、トップと1700点差の2着目

3mか赤5pを切れば一向聴だが、8pを切って二向聴戻し

ペン7p待ちが残ってリーチのみの1300点だと2着目のままオーラスに突入してしまう為、最低でも2000点の手作りをしたい

トップ目でオーラスを迎えた方がトップで終われる確率高いので、狙えるなら多少後手を踏む可能性があってもラス前で逆転を狙う選択

ペン7p待ちでリーチしてほぼ降りることのないラス目の親と一騎打ちになるのも避けたいので、まあ、普通の選択ではあります

赤5pにくっついて平和赤1の2000点聴牌になった場合のリーチ判断もみたかったけど、この後、萬子にくっついたので赤切ってリーチして2000点の和了り


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狙い通りトップ目で迎えたオーラス(親が1000オールツモって1本場)

上家との和了り競争で2枚切れの白を残して、生牌の中切り

割と謎ですが、自分の手はほぼ喰いタンで進行するので、上家が重ねる前に中を処理したって感じですかね


という訳で、1半荘眺めてみた時点での印象は、ときどき謎なところはあるけどそれ以外は若干高打点狙いのオーソドックスな打ち手といったところでしょうか

まあ、重要なのはその謎な部分なんでしょうけど

次は同じく天鳳で稼働している麻雀AI「NAGA(ナーガ)」の牌譜を鑑賞してみようかな~

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