自分のキゲンは自分で取る話
学生時代。
その時、私は、何かの事でキゲンが悪かったのです。
キゲンが悪いので、ムスーとして、話しかけられたらぶっきらぼうに返す。
そんな感じでプリプリしながら、やらなくてはいけない作業をこなしていました。
ふと周りを見ると、他のメンバーは、近くの人達と、昨日〇〇があったとか、今度▽▽に行くとか、雑談をして楽しそうに会話していました。
と、プリプリしながら作業を続ける私。
誰も、私には話しかけてきません。
自分の持ち分の作業が終わって、少しアタマが冷えた私は、近くのメンバーに話しかけました。
「どうして誰も私に話しかけてこないのかな。」
彼は、
「フキゲンなまひろさんに話しかけて、フキゲンのとばっちりを受けたくないんじゃない?」
と教えてくれたのです。
そりゃそうだ。当然です。
…とは、その時の私は、思いませんでした。
この時の私にとって、このことは本当に衝撃だったのです。
と、当時の私は思っていました。
だから、自分じゃない誰かがフキゲンそうにしていたら、
「どうしたの?」
と話しかけるようにしていたし、当然、自分がフキゲンにしていたら、誰かが自分に話しかけてきて、キゲンを取ってくれると思っていたのです。
この考え方を知って、取り入れてからは、だんだんと私も、周りの人の中にフキゲンな人がいても、その人を放っておくようになったし、自分がフキゲンな時に、周りの人にキゲンを取ってもらうことを期待しなくなりました。
そうなってみると、フキゲンな人を放っておく、というやり方は成熟したコミュニケーションで、フキゲンなアピールをして、誰かにキゲンを取ってもらうのは子どものコミュニケーションの取り方だったのだと、気付いたわけです。
自分のキゲンを自分で取る、ということは、フキゲンなアピールをして誰かにキゲンを取ってもらわなくても、自分でゴキゲンに戻ることができる、ということ。
つまり、自分にはゴキゲンに戻る力がある、ということ。
自分のキゲンを誰かのせいにしない、ということ。
そして、フキゲンな誰かが、自分でゴキゲンに戻れる、と信頼しているということ。
そういうことだと、今は思っています。
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