パートナーができた話2
最初に参加した婚活パーティーでは全くうまくいかず、ガックリしていた私に、次の婚活パーティーに当選した連絡が入ってきました。
次の婚活パーティーは、最初の婚活パーティーの翌週です。
せっかく当選したのだから…
誰か相手を見つけないと…
と思い、「参加します」と連絡したものの、
「また、うまくいかないかもしれない。」と思い、あまり気は進みませんでした。
そしてパーティー当日になりました。
前回のパーティーと違い、だいぶ意気込みがダウンしていました。
服装とメイクは婚活向けに整えたものの、ヘアスタイルは普段と変わらない状態にピンで留めただけでした。気合を入れると、カーラーで巻いたりするのですが、この時は「いいや…」と思い、何もしませんでした。
そして会場に向かうものの、到着したのは女性が8名参加の中、6番目でした。遅刻こそしませんでしたが、だいぶ気が抜けた状態でした。
そして、男性と10分おきに会話する、いわゆる「回転寿司」が始まりました。回転寿司が始まってみると、参加男性の中に前回の婚活パーティーの参加者が3名もいてビックリしました。
婚活パーティーでは女性の参加者と顔をほとんど合わせないので2週続けて参加している女性が私の他にいたのかわかりませんでしたが、男性の参加者8名のうち、3名は前回自分とマッチングしなかったメンバーなので、初めて顔を合わせる男性は5名しかいません。
私は「2週続けて参加することはなかったな。」と思いました。
さて、全員の男性と話を終わり、マッチングカードに記入する時間になりました。テーブルの向かい側には、最後に話をした男性が座っています。マッチングカードには3名を記入できます。私はこの時に、最後に話した男性の番号もマッチングカードに記入したのです。
この男性は目が大きな人で、会話している際に私を「ジー」と凝視している感じがしました。
男性は、気に入った女性を見つめる時間が増えることがあるので、
「この男性は私に少しは興味があるのかな?気に入ってくれているのかな?」
と感じていました。
10分間の会話の際に、話の流れで私が2度の離婚歴がある話をしたのですが、この男性は他の男性とちょっと反応が違っていて、なにか受け止めてもらえた感じがしたのです。ほんの一瞬ですが、涙が出そうになって、そんな自分に驚いて気になっていたのです。
※今この時を思い返してみると、心の奥深くで
「この人には、本当の私を見せても受け止めてもらえるかもしれない…」
と感じたような気もします。
でもその一方で、相手のプロフィールカードにあった、年齢が50代半ばなのに1度も結婚していないところが引っかかっていました。
「なぜ、結婚しないで50代になったんだろう?その理由が気になる…」
なので、連絡先を伝えるメッセージカードは記入しませんでした。
目の前の最後に話した男性は、婚活パーティーへの参加は初めてで、マッチングカードを記入して係の人に渡したものの、メッセージカードには記入していないようでした。
それに気づいた私が
「メッセージカードに記入すると、マッチングしなくても相手に連絡先を伝えることができるから、書いた方が良いですよ。」
と伝えると、彼は急いでメッセージカードに記入して、係の人に提出していました。
それからほどなく、参加者それぞれに、マッチング結果とメッセージカードが入った封筒が配られました。
司会の人が「今回は3組のカップルが登場しました。」と言っていました。
自分に配られた封筒の中を確認すると、またもやマッチングはしていませんでした。ガッカリしましたが、前回の婚活パーティーでは入っていなかったメッセージカードが今回は入っていました。
「誰からだろう?」と確認すると、さっきまで目の前に座っていた、最後に話していた男性からでした。
もし、私が彼にメッセージカードを書いた方が良いと伝えなかったら…
あと少し、彼がメッセージカードを出すのが遅れていたら…
彼の連絡先が私に伝わることはなく、このご縁はここで終わりになるはずでした。
運命の神様がイタズラしたのでしょうか?(笑)
でも、メッセージカードを受け取った私は、どうしよう?と思ったのです。
「フーン。彼はマッチングカードには私を書かなかったのね。連絡先を教えてもらったのは嬉しいけれど、誰かとマッチングしたのかなぁ?」
と思いながら会場を出ると、彼が出口のところに待機しているのが見えました。
「あ、誰かとマッチングしたんだ。」
マッチングした相手の女性が会場から出てくるのを待っているのでしょう。
「この後、お茶でも行くのかな。」
そんなことを思いながら、私は帰宅の途についたのです。
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