2020年はこの曲。
多分彼らを知っている、ファンの人には、この文章は少し不快に感じるかもしれない。
ついこの間、ランダムでApple musicを聴いていて、King Gnuの「白日」が流れた瞬間、「2020年はこの曲だったな」と思った。
私は、恥ずかしながら最近の流行歌には疎くて(その分昔の曲は色々語れる)
テレビもめっきり見なくなった。
なので、よっぽど街中で流れているとかでない限り、キャッチはできない。
テレビドラマも見なくなっていた。
そんな中でも今年散々聴いた曲としては「香水」などがある。
これは、YouTubeなどで「歌ってみた」の類で知った。
毎日彼女らのチャンネルは見てます。
普段の動画での声からは想像できないくらい、歌声は最高です。
初めてまるっと1曲聴いた時の感想は「若いのに、なぜこんなに人生に絶望した曲が描けるのか」という事だった。
彼らの曲をこの1曲だけしか知らない私が言うのは大変失礼で、多分他の曲には希望を乗せた曲もあるかもしれない。
確かドラマの主題歌だったので、そのドラマのテーマに併せての曲だってことは知っている。
それを鑑みても、曲調と合わないくらいすごく絶望感を思い起こしてしまった。そして曲を聴いているだけなのに、没入感が凄い。この全てを忘れさせてほしい主人公への。
私の2020年重大ニュースはある人との出会いで、仕事への価値観が変わったこととだった。
同い年であるけれど、誰も教えてくれなかった「仕事がつまらないなら、楽しくする方法」や「働くことの意味」を教えてくれた人だった。
私は彼に対して、憧れや「同じ年齢なのに、私は今まで何をやってきたんだろう?今まで関わった人たちに良い何かを残せていただろうか」という嫉妬や焦りの気持ちを感じた。
恋とはまた全然違うけれど、ものすごく影響を受けた。だけど彼はわずか4ヶ月で会社を去った。
色々憶測が会社中で飛び交ったが、真実を知る人は社長と彼しか知らない。
私の心にぽっかりと穴が空いた。
その頃にもこの曲をカラオケで、本人映像を見ながら歌おうを思い、初めてMVをみた。
高音域を歌う井口さんの風貌と会社を去った彼の風貌がとても似ていて、重ねてしまい、少し笑った。
「後悔ばかりの人生だ 取り返しのつかない過ちの一つや二つくらい 誰にでもあるよな そんなもんだろう うんざりするよ」
いろんなできる人たちと自分を比較して、何も自分を変えようとしないのにも
もう飽き飽きだし、本当にうんざりするよ。と泣いてしまった。歌いながら。
それ以来、この「白日」のMVを見るたびに彼を思い出し、歌詞を反芻しては自分を振り返るようにしてます。
後悔ばかりの人生から抜け出したい。
真っ新に生まれ変わって人生一から始めようが 首の皮一枚繋がった如何しようもない今を生きて行くんなら。
でも今はまだ少しだけ隠してほしいと思いながら。