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叩かれて泣いて救いを求め馬小屋へ

私の小さい頃は明るく元気で、まるで男の子。
野生児でしたw。

スカートはほとんど履かず、
ホットパンツで野山を駆け回りました。

家の裏の沢に入っては
エビや小魚を捕まえたり、
ラジオ体操帰りにカブトムシを採ったり、、、

おままごとやお人形ごっごよりも、
木登りや缶蹴りや鬼ごっこが大好き!

近所の男の子を従えて
裸足のまま野山を駆け回る
お山の大将でした。


喉が乾くと山に入って
ツツジの花の蜜を吸ったり、

美味しい黄色い山いちご、
リッサ(ゆすらうめ)、
桑の実、いちじく、
秋にはアケビ、びわ、などなど

本当にたくさんの大地の恵みで生かされてきました。

両親が共働きだったため、
ほとんど朝から晩まで祖父母と一緒の生活で、

祖母のお茶のみ仲間に混ざって、
漬物と和菓子とお茶をすするか、
山や川で遊ぶか、
そんな毎日でした😆


朝から晩まで祖父母と一緒に過ごしていたため
私が祖父母に懐いていたからなのか、
母は妹たちには優しいが
私にはすぐ に手を上げ、

『グズグズするなッ!』
『どうしてそんなにとろいんだ?早くしろ!』
といつも怒鳴っていました。

私はどこかで、
私の本当の家はここじゃない、
どこか遠くにあってここではない

家族の中にいても
いつも私だけひとりぼっちのような感覚で
どこに行ったら本当の家族がいて
どこに行ったら安心できる家があるのか
そう思いながら生きていました。

毎年夏になると父と祖父が
地域行事のために馬を借りてくるのですが、
暗くなるまで馬小屋で過ごしていたことは
今でも忘れられません。


泣いてるの?おいでおいで〜

馬たちはとっても優しく
殴られて泣いて馬小屋へたどり着く私を
そっと受け入れてくれました。

畑に植えてあるニンジンを引っこ抜いていくと
ニンジンより葉っぱのほうが美味しいと
むしゃむしゃ食べてくれました。

そうやって日が暮れるまで
馬たちのそばで過ごしました。


小学生になってからは
片道約1時間の距離を徒歩で通学。

学校帰りには
自宅とは真逆にある
大好きな祖母の家によく遊びに行っては、
帰りは遠すぎて帰れなくなり、
母に迎えに来てもらって
また怒鳴られながら帰る、
そんな幼少期でした、、、


つづく


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