YouTuber/VTuberとして「伸びる」ための完全攻略5か条
皆様おはようございます。
バーチャル地球外生命体・櫻井真尋と申します。
先日、バーチャルYouTuberの方々を中心に下記のツイートが物議を醸しておりました。
このツイートに関して今さら私個人の見解を述べることはしませんが、このツイートをきっかけにYouTuberやVTuberの方々がチャンネル登録者数や再生数、配信同時接続数、Twitterフォロワー数などの「数字を伸ばしていく」ための方法について少し話題となりました。
私もこちらのツイートで意見を述べさせていただきましたが、今回の記事ではこのツイートを少し掘り下げてみようかと思います。
YouTuber/VTuberが伸びるために必要な要素は「5つ」である
私はYouTuber/VTuberが数字を伸ばすために必要となる要素は5つあると考えています。
・コネ
・運
・キャラクター
・キャッチーなコンテンツ
・セルフプロデュース力
物議を醸した件のツイートに対して「女性VTuberでも楽に数字は伸びないし努力している」「努力して伸びた男性VTuberもいる」という意見が散見されました。
しかしながら伸びるために努力が必要というのは大が付くほどの前提条件であり、「努力」や「頑張り」というのは、伸びるために必要な条件には入りません。
それどころか、極論を言ってしまうと、無駄に頑張って疲弊していくよりはこの5項目に注力して研鑽していけば、そちらのほうがよっぽど伸びていく可能性が大きいです。
YouTubeにおけるチャンネル登録というものは、そのチャンネル/人/キャラクターが提供するコンテンツを能動的に得たいという行動の表れであり、言い換えれば「その人のファンになる行為」ともなります。
YouTube以外のコンテンツを引き合いに出すと、音楽のヒットコンテンツは「曲がいい」「歌詞がいい」「歌がいい」などの理由によりその楽曲やアーティストのファンとなり、ダウンロード数や販売数が増えていくものです。
好きになる最初のきっかけが「頑張ってコンテンツを生み出しているから」というのは、そう無いことでしょう。
(その流れでファンになるのは「頑張ること」をコンテンツとしているドキュメンタリー形式のテレビ番組企画を経由する場合くらいだと思います)
では、先に挙げた5項目を具体的に説明していきます。
要素1:コネ
個人的に伸びるために一番重要なことではないかと考えています。
VTuberで言えばにじさんじに所属するライバーはデビューと同時に圧倒的な登録者数を獲得できます。これは「にじさんじという権威」とのコネクションが確立されているからです。
他にも、有名なYouTuber/VTuberが「この人面白いよ」と紹介した人も、伸びていく可能性が高いことは明確ですし、VTuberであれば有名絵師がキャラクターデザインやLive2Dのモデリングを担当した場合なども、デビューと同時に存在が注目されるケースと言えます。
コネクションを作るためには、権威性のある存在に対してメリットを見出す行動をするのが確実です。数字を持っている人間が好きそうなことに特化した活動をしていれば、拾ってもらえる可能性は高くなるでしょう。逆に、自分が得意なジャンルで数字を持っている人間に対してSNSや配信でのコメント、スーパーチャットなどで存在をアピールしていくのも有効です。
また、VTuberならではの裏技ですが、有名絵師にキャラクターデザインを依頼するのはショートカットで数字を伸ばせる可能性がある方法です。SNSでの活動がアクティブで数万単位のフォロワーがいる絵師であれば発信力は並大抵ではないでしょう。
可能性は低いでしょうが森倉円さんにキャラデザを依頼できればキズナアイちゃんの妹分を名乗れますし、Mika Pikazoさんにキャラデザ依頼できれば輝夜月ちゃん、PPHちゃんの妹分になれます。有名絵師はそれなりに費用もかかりますが、ゲーミングPCを買うかキャラデザを依頼するかを天秤にかけるくらいの費用でいけるとは思いますので、懐具合に余裕があればワンチャン狙うというのも、戦略です。
要素2:運
自分が持っているキャラクターやコンテンツを時流に乗せられるかというのは非常に重要な要素ですが、ここには多分に運が絡んできます。
最新ゲームのプレイ動画を最速でアップするというコンテンツを上げる場合、ゲームがヒットしなければプレイが巧くても再生数は期待できません。
豊富な知識があって解説動画を作れる人であっても、その知識が廃れてしまっては活かす場所もなくなります。仮想通貨ブームの頃は仮想通貨の解説ができれば登録数が伸ばせたでしょうが、今同じことをやっても登録数は伸びないでしょう。
時期や社会情勢によって、受け入れられるコンテンツは変わってきます。また、YouTuber/VTuberとして活動するのであればYouTubeの規約の変化で活動できなくなる、なんてことも珍しくありません。(VTuberでも性的コンテンツとみなされ収益化停止された件が相次ぎました)
ここで重要なことは、運が絡むリスクを低減させる必要がある、ということです。
複数の軸で活動しておく、サブチャンネルを作る、新しい知識を仕入れておく…など、運が悪くなったときのために備えておくことで、運が絡むマイナスの要因を抑え、プラスの要因を受ける事ができる状態にすることが出来ます。
要素3:キャラクター
先に挙げたツイートでは「胸が大きく声が可愛くまじめに配信を続けていれば伸びる」ということが書かれていました。これは「市場の最大公約数を狙う」という視点で見ると、限りなく正解に近い要素ではないでしょうか。
(だいたい、その直後に「巨乳を貼るとRTといいねがブワアアァって伸びる」ってタグが流行しましたから、それだけで先のツイートの説得力を増す形になってしまっているでしょう)
もちろんそれだけでチャンネル登録が4桁行くということはありませんが、市場の需要が大きいポイントを突くというのは売れるためには必要なことです。レッドオーシャンかもしれませんが、ブルーオーシャンで魚が数匹しかいないよりは釣れる可能性が遥かに高いです。
言うまでもないですが、外見だけが良くても他がunkoだと伸びません。ここで言うキャラクターとは個人の思想や発言も含まれますので、外見/内面含めてキャラクターだと認識してください。
ちなみに、バ美肉を嫌う人は一定数いるとのことなので、美少女になればオールOKというわけでもないのが難しいところ。その場合は作ろうとしているコンテンツから逆算して作っていくのが無難に収まる近道だったりします。
要素4:キャッチーなコンテンツ
いわゆる「刺さる」コンテンツですが、どこに刺さるものを出すか、というのはよく考えなくてはなりません。
とにかく対象は決めずに、誰でもいいから見てくれというスタンスでコンテンツを作っていく場合、何に特化するか、どういう演出をするか、どこに魅力を出していくか、というコンテンツにとって重要なポイントを決められず、結果として中途半端なコンテンツが出来上がってしまいます。
特定の誰かを可能な限り具体的に決めて(マーケティングで言うペルソナ分析って奴ですね)、その人が究極的に好きそうなコンテンツを作っていきましょう。
ただしペルソナ分析は面倒な上に対象がズレてしまう可能性がありますので、ペルソナづくりに迷うようなら「自分だったらこれが好き」というのを徹底的に突き詰めて、同士が現れるのを待つというのも一つの手ではあります。
要素5:セルフプロデュース力
自分で自分をどのように魅せていくのか、という筋道を立てる能力です。
プロデューサーがいればその人に従うことになるかと思いますが、個人勢であればほぼ自分だけでやっているかと思いますので、自分自身でどこまで自分を律することができるのか、ということが重要になります。
自分をどういうキャラに見せたいのか、どういうところに魅力を持ってほしいのか、だからこそこういう発言や行動をしていこうという戦略を立てます。
戦略を立てるのが難しければ、ひとまずSNS上で「炎上・病みツイ・キャラ崩壊」の3つは最低限しないように気をつけましょう。キャラクターのガワを被ってSNSを運用している以上、あなたのタイムラインは公的な場所に近いものであると認識してください。
良いものを作れば伸びる?
数字を伸ばす方法が話題になったときに「良いものを作れば自然と伸びていく」という意見が散見されました。もちろん個々人の活動スタンスですので、その意見については否定はしません。
しかしながら、発端となったツイートへの反論で多く見られたのは「頑張っても伸びない」というVTuberの方々の悲痛な叫びでもあります。
そういった方に対して、少しでもヒントとなればと思い、自分の知見を明文化させていただいた次第です。
◇バーチャル地球外生命体・櫻井眞尋◇
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