見出し画像

カメノテの解剖の仕方

みなさん、遅くなりましたが明けましておめでとうございます!Mahiroです!ことしもよろしくおねがいします!
今回は、世にも不思議な生き物、カメノテの解剖のやり方をお届けします。
まずカメノテとは何なのでしょうか?見た目は…

こんな感じ。カメの手に似ていることからこの名がつきました。
実はこれ、甲殻類の仲間で、フジツボに近い種なんです。柔らかい肉を持つことから以前は貝の仲間だと考えられていましたが、幼生が甲殻類に似ていて降り、甲殻類に分類が改められたそうです。実際、カメノテはフジツボのように海辺に群生している生物です。

海辺に生息するカメノテ

以下で、そんなカメノテの解剖の手順を紹介します。
①爪の下の部分に切れ込みを入れます。

②その切れ込みにハサミを入れて下に向かって切っていきます。

③手で石灰質の鱗を手で剥がします。柔らかい肉が見えます。これが貝の仲間だと思われていた所以なんですね。
④しかし、爪の中身は貝とかなり違うんです!怪我をしないように気を付けて爪を外してみましょう。
⑤爪の中にはカメノテの足があります。
⑥この脚がフジツボやカメノテが属する蔓脚類の特徴になります。カメノテは、この足を使って体内に餌を取り込みます。よく見ると餌を取りやすいように毛がびっしりと生えています。
⑦そして餌を食べやすいように脚のすぐ下に口があります。実は脚の下の部分は消化管になっていてこの後ろにある肛門から排泄を行っています。つまり、食事も排泄もこの爪の上からしていることになるんです。そして餌を食べやすいように脚のすぐ下に口があります。
⑧この足の真ん中あたりを見るとちいさく丸まっているものがあります。これはカメノテの生殖器です。このようにカメノテは体に対してかなり大きな生殖器を持つ生き物なんです。カメノテは岩にくっついて一生動けないので、この生殖器を使って離れた他の個体と交尾をするのです。でも実はカメノテは精巣と卵巣の両方を持った雌雄同体の生き物なんです。でも、自家受精することはまれなんだそうです。

カメノテの解剖は以上です!少し解剖して体の作りを見るだけでも、カメノテには不思議が詰まっていることがわかりますね!

ちなみに…カメノテを解剖したあと、実験でカメノテを焼いてみました。イカ焼きのような匂いがしてすごくお腹が空きました(笑)

以下は参考文献です。わかりやすく解説してくださっている動画もあるのでぜひ見てみてください♪それではまたの機会にお会いしましょう♪

・フィッシーサイエンス「あなたが知らないカメノテの話【カメノテの解剖】」

・サカナト「磯でよく見る<カメノテ>は貝類ではなく甲殻類 意外と美味しくて高級食材?」
・いらすとや「かわいいフリー素材集いらすとや」

参照日2025/1/20

いいなと思ったら応援しよう!