客観なんて存在しないし考える必要すらない。
自分の主観だけで「めちゃくちゃ欲しい、これは絶対バズるだろうな」って思って企画したものって大体バズらない。
他人からの「それはおもしろくないんじゃないか」とか「こっちの方がいいんじゃないか」という意見や目線がないと、自分独りよがりでおもしろくない企画になる。
でも、他人と企画に取り組めば全然違う。
人を巻き込んで、自分と他人で「本当にこれは面白いものなのか」を議論することで、初めて企画は研ぎ澄まされて、鋭利になって、刺さる。
僕が今まで行なってきた企画がいい例だと思う。
①自分1人で原案作成~リリースまで行うWEBアプリケーションの企画
②日経新聞を誰でも雑談で話せる記事に再編集するという企画
WEBアプリケーションの企画
①は企画原案の作成とモックの作成を行い、開発部分をフリーランスシステムエンジニアに10万円支払って、作ってもらいリリースした。
これはわかりやすく一言でいうと「失敗」。
「失敗すること」すら目的に入れていたんだけど、とてもわかりやすく失敗した。
僕は作りたかったサービスを企画して、作って、リリースして、一人で満足した。
自分が面白いと思うものだから必ず他の誰かも面白いと思うだろうと思っていた。
結果はほとんどの人に反応してもらえない企画になった。
日経新聞の企画
②は毎日読んでる日経新聞をわかりやすく雑談で使えるように再編集するという企画。
この企画は元々支払っていた日経新聞の購読料金(月額4,900円)以外に何も投資していない。
ただなんとなく、「日経新聞ってタメになるんだけど、文面の固さとか、文脈がわからないから読めないって人多いよなあ」と思ったから企画して、SNSに出してみた。
すると、「こうした方がいいと思う」「こういう情報も足してほしい」等意見をもらったので、愚直に反映させた。
結果として、「面白い」「毎日読んでます」という声をいくつも貰え、
アナリティクスデータを見てもPV数、エンゲージメント数(ツイートへの反応数)が増えた。10倍~20倍に増えた。
他人の意見、つまり「他人の主観」が入っただけで全く違う結果になった。
結局どこまでいっても、自分の意見は「主観」だし、他人の意見も「主観」だ。客観なんてない。あるとしたら神様の視点だ。
「客観的にみてどうか?」とかって、誰にもわからないことだと思う
だから「客観視する」とかそれに類する「人の気持ちになって」とかそんな能力は一生育たないし、存在もしない。
もっとシンプルに考えたほうが良いと思った。
自分の主観と他人の主観が重なる部分を見つけて「わかる!」を見つけることがおもしろい企画になる第一であり必須の条件なんだろう。
「他人の主観は自分の手の届かない場所にある。」
じゃあ、諦めて人を巻き込もう。
答えはとてもシンプルで、口に出すのは簡単なんだけど、実経験でここまでたどり着くのにとても時間かかった…。
残すところ、大事なのは、
①一歩踏み出す勇気
②仲間と「わかる!」を見つけ続けること
③自分と仲間がワクワクし続けること
だと思う。
僕はそういう意味では①をクリアしている。
自分の個人企画に10万円投資して世の中に出すという最初の一番勇気がいるところを既に行っていて、現状維持バイアスは壊れている。
今後の企画は②と③を強く意識して行っていくことを決めた今日この頃。
こんな前川ですが、何か企画で「誰かの主観が欲しい」と思ったときは是非声がけいただけると嬉しいです、全力で挑みます!
それでは今日はこの辺で、ばいちゃ。