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03 入院生活のはじまり

1ヶ月健診で紹介状を書いてもらってから2日後。
自宅近くの大学病院を受診。
病気の可能性を言われて、検査のためにこの日から即入院となりました。
たくさんの検査をして、たくさん泣いて、息子と離れ離れになってしまった日のこと。

胆道閉鎖症の息子(2020.5生まれ)の闘病日記
00 自己紹介と動機|note書き始めた理由
01 気づいてあげられなかった生後1ヶ月まで|産まれてから1ヶ月
02 やっかいな病気かもしれない|1ヶ月健診
03 入院生活のはじまり|大学病院の受診と入院開始(いまここ)

月曜日の朝一で病院へ。
大学病院なんて、自分や上の子でかかったことなくて初めての経験。月曜日の朝一ということもあって受付は混んでた。
コロナのことも怖い時期で、ここにいる人たちに比べて私は元気な訳だから、なるべく人を避けて、壁ぎわで息子を抱っこして、ゆらゆらしながら待ってた。

受付で呼ばれて、小児科へ移動。
診察の前に、(恐らく研修医の先生かな)若い先生に出産やこれまでの診察の経緯について話を聞かれた。

診察に呼ばれて診察室へ。ベテランの小児科の教授。
恐らく前の病院から引き継がれた血液検査の結果や、見た目の黄疸で
胆道閉鎖症もしくは小児肝炎が疑われる
検査のために今日から入院
入院期間は、1~2ヶ月か、もしくはそれ以上。長くなるよ。経過次第なので何とも言えない」と言われました。

この時の私の気持ちは、まだまだ実感が湧いていなくて、ある程度予想はしていたので「やっぱりかー」という感じ。

診察中に、ちょうど息子がうんちをしたので、直接先生に見てもらったら「これはだいぶ白いね」ということだった。
おむつ外してるときに、息子がおしっこして、先生の手にかけるというハプニング。先生も笑って「ごめんねー」って。
息子がその場、というか私の気持ちを和ませてくれた気がした。

そのまま外来で血液検査。
その後、恐らく入院準備と検査の手配のためにしばらく待合で待たされてた。旦那に電話したり。息子のおむつを替えたり。
このくらいから実感が出てきたというか、「息子は病気だったんだ」と明確にされた気がして、「なんで息子が」「妊娠中のわたしのせいかもしれない」「気づいてあげられなかった」・・・とぐるぐる。
小児科前の待合も、診察待ちで結構人がいたんだけど、人目も気にならず、涙が止まらなかった。

その後、腹部エコー(超音波)、腹部レントゲン検査。
その間、小児科の若い先生が付き添ってくれて、泣きじゃくる私に優しく声をかけてくれてました。
入院生活が長くなって、ある程度受け入れられた今だから、ありがたかったなぁと思うけど、その時は正直それどころじゃなくて、たぶん大した返答もできなくて、困らせてたと思う。先生、ごめんなさい。

検査が終わった後、病棟に案内されて、面会の仕方、入院中の生活などについて看護師さんから説明を受けた。
入院準備(着替えとかおむつとか)持ってきてなかったから、一度帰って持ってこなきゃと思ってたんだけど、病院の貸せるから明日で良いですよ、とのこと。「ママも今日は大変だったろうから」と。担当の看護師さんが優しくて、また泣けた。

息子を看護師さんに預けて、先生から病気とこれから受ける検査の説明。
ここまで割と泣きじゃくってた私だけど、ある程度気持ちが落ち着いてきて「しっかり聞かなきゃ」という気持ちで臨んでた。
先生からの説明はざっとこんな感じ(担当は「小児科」で「小児外科」の先生とは改めて顔合わせ予定)。

・血液検査、便の様子、他検査結果から「胆道閉鎖症」が疑われる
・本日やった検査と結果
 - 血液検査|直接ビリルビン優位の黄疸
 - 腹部エコー|胆のう萎縮、胆管確認できず
 - 便|脂肪便
・今後の検査の予定
 - 胆道シンチグラフィ|胆汁の流れを確認する
 - 十二指腸液採取|鼻から管を入れて十二指腸液を検査。24時間断食
 - MRI
・検査の結果、胆道閉鎖症の疑いが強い場合は、胆管造影と外科的治療(葛西手術)。

先生の説明終わって病室戻ったら、息子が看護師さんに汚れた服を着替えさせてもらってて、なんか、24時間離れずに過ごしてた息子なのに、これから病院ですごすんだ、ということを実感させられた気がした。
息子を取られたじゃないけど、寂しいよ。そりゃ。

全部終わって帰ったのは、夕方の4時。
朝から病院で、たくさん泣いてへとへとだった1日。
行きは息子とふたりだったのに、ひとりで帰るタクシーはただただ寂しかったな。


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