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'24年5月摂取してよかったもの

5月も仕事が忙しくて作業中音楽聞くくらいしかできなかったので全然映像作品を見られてない 死ぬまでこうかもしれん

ダンジョンズ&ドラゴンズ

去年公開された映画や『バルダーズ・ゲート3』、そして数多の継承者たちは遊んだが本家本元を遊んだことがない、という奴らで集まり経験者のDMのもと3人で遊んだ。っていうかTRPGもほぼ初体験だな。

なるほどこれはおもしろいし、これまで単にコンピューターゲームが勝手にやってくれていることを、手作業とダイスでやるだけだろうと思っていたところがあったがそれが完全に勘違いだったことを思い知らされました。

なにより言ったもんがち、DMが採用したものがちなので凄まじく有機的な展開を見せるのがおもしろい。ボードゲームと違って正解や明確なゴールはなく(もちろん採用したシナリオごとに目標はある)、DMと卓をともにするプレイヤーたちの胸三寸なのだ。
例えばダンジョンに潜り、隠し通路を探すという展開があったとき、本来はDMの想定だと左手の壁や柱を調べることで隠し通路が出現するという内容だったらしいのだが私が仲間のバーバリアンをそそのかして「正面の玉座の裏がアヤシイんじゃね? 殴ってみれば?」と言ってみたところダイスロールでクリティカルが出てしまいDM権限で通路が出現、次のフロアに行けるという展開が出現したりした。おもしろい!

なにより感心したのがキャラクターシートで、ある程度ルールブックやダイスロールに左右されるとは言え、ここまで体系的にキャラクターに深みをもたせる仕組みができているのに感心してしまった。これにほかのプレイヤーとの対話が加わることでまったく予想外に物語が変化していく体験は驚くべきもので、激しく感心した。機会があればまたやってみたいというか単純にボスに会う前にタイムリミットが来てしまったのでクリアしたいね。また同じメンツで

アークナイツ ツヴィリンクトゥルムの黄金


イベントシナリオなのだがなんと脅威の21万文字。
ゲームと小説とでは文体が違うので単純な比較は意味が無いとは言え一般的な200ページくらいの文庫本が10万文字というからその2倍である。ふだんからアークナイツのシナリオはゲーム部分とは別のラノベ読むくらいの覚悟が求められるが今回のはすごかった(過去イベントとの因果もあるし)。
そんな歴代最長のボリュームだったわけだがシナリオもすばらしいものだった。音に支配された国家、その首都で繰り広げられる群像劇になっていて、混沌は危ないのでよくない、だが選択を奪うほどの秩序は許されるのか? という話になっていて、終盤には作品の根幹に携わるSF設定すら顔を見せるが、最終的には非常に前向きな人間讃歌として収束して満足度が大変高い。



年単位で積み上げてきた有効的キャラクターたちの選択の末の帰結、年単位で邪悪な面を見せられてきた敵対的キャラクターたちの素顔も描写され、キャラクターストーリーとしてもものすごく読み応えがありました。
また例によって10人ほど一気に登場する新キャラクターたちも存分に魅力が描かれていて、あるものにはメロメロにされ、あるものにはその死に泣かされるといった感じで充実感がすごい。


魅力的なジジイババアが多いのもこのゲームのいいところだと思う

そしてこれほどの量の文章をキッチリと、違和感のない日本語として読めることの素晴らしさを噛み締めてしまう。アークナイツはかなり邦訳がんばってると思う。さすがにこのシナリオと直前に追加されたメインシナリオ13章では誤字脱字は少し目立っていたが翻訳の質の高さは本当に驚かされている。このクオリティはほかの大陸産のゲームでもあまり見られないほどなのでどういう制作体制が敷かれているんだと気になりすぎてしまう。
本国で実装されたメイン14章もまたすごいらしいので期待

ドカ食いダイスキ! もちづきさん

怖い。怖すぎる。グルメ漫画なのに数多の女の子がかわいいメシ漫画よりもどちらかというと『FX戦士くるみちゃん』を思い起こさせるのは何故なんだ? 連載が続けば続くほど死に近づいていくので長期連載にならないで欲しいかもしれないという恐怖が湧く。それでいてマンガとしてテンポの良さというか飽きさせない構成とかうまいなとも思う。例えば飯を食う系の作品では飯を食う前の前段の貯めパートがあったりするわけでそこのリソース配分に結構苦戦している作品が多い気がするのだがこの作品は飯を食う段階そのものを貯めに使っていて後半のジャンプにつなげているのがうまいなと思った。
また、これは単に好みの問題なのだがなんだかんだで自分は「死を匂わせる」ようなことをする作品というか要はタナトスが好きなんだなと気付かされてしまった。前述のくるみちゃんもそうだし、例えば『神々の山嶺』の羽生丈二や『バキ』のジャック・ハンマーとかである。アカギもそうだよな。……こんな(失礼すぎる)マンガで!
月イチ連載に急遽なったらしいので応援したい

炒飯狙撃手

ユーモアを感じるタイトルだけど結構ハードなサスペンスだった。

キャラの立て方と彼らの周りに蔓延る人間関係はかなり面白く、サスペンス感もドキドキしていい。また、台湾のロケーションを生かした食事描写も魅力的で、偶然同じタイミングで台湾のスイーツの本を読んでいるので行きたさが増した。台湾行きてぇ~~

ただミステリとしては急に謎を解いてくれる万能のキャラが存在するせいで情報開示がズルすぎるなと思う面が多々あり、脚は使ってはいるんだけどネタバラシの形がそれかよが連続して納得しづらいのが惜しい。いいところをかなり削ぐくらい惜しい。そこはそんなに重視しないよということなのかもしれないけど。
でもおもしろかったし続編の予定もあるらしいのでまあ出たら買うかな…

なんだかんだ作中出てきたサラミの炒飯を作ってみたりした。おいしいです

台湾レトロ氷菓店

写真がとてもいい! 台湾の氷菓店を巡るエッセイで、台湾の豊富なスイーツやお店について情感たっぷりに語られていて行ってみたくなる。どれもうまそうだし。
独自にアイスを紙パッケージで売ってるところまであるのは驚いた とてもいい本です。

老人と海

今更読んだシリーズ。前に読んだ『武器よさらば』はあまり楽しめなかったがこれは超おもしろい。一生ぶつぶつ小言を言ったり想いを巡らせながら漁をするじいさんに「これ私もやったことある!!」となってとても感情移入できる。とてもスケールの小さい話だがマラソンとかコンビニのバイトをしているときに我々はカジキ漁やサメとの戦いをしているサンチャゴと重なることができるのだ。とてもいい。
ジジイにはもはやとても脆弱な身体しかないがそのうちには無限のガッツがあり、そしてうれしいのはその孤独な老人が村人からはそれなりに愛されてることだ。これも救いがあっていい。


作中の「(魚を食うのに)塩とライムがあればなあ」というのに惹かれてやってみたらうまかった。うまかったが「あれはセビーチェの話をしてるんだと思う」と言われてそうかもとなった

ソラリス

読んだことなかったシリーズ。映画も見たことない。
なんか難解なイメージあったけどえっ おもしれーーーじゃん。
もしファーストコンタクトを果たした宇宙の知性がほんとうにこれっぽっちも人間とは異なる在り方をしていたらどう交流すればいいのかを残酷なまでに突き詰めたお話で、延々と「わけわからん どうしよう」つてなるお話でその点に関しては一切において都合の良いところがなく、本当にずっとわからず人間たちは自分の尺度で人間とはなんなのかについて考えるハメになるという感じでとても面白かった。わけのわからない描写が延々書かれるのもいい。読むのは疲れるけど。
それでいて作られてしまった存在はどうするべきか的なロマンスの要素もあって楽しく読めた
有名な映画は全然違うテーマになっていて原作者とケンカになったらしい。へー

ポップアップパレード あめちゃん

最近ポッパレとプライズしかフィギュア買ってない! フィギュア高杉。
超てんちゃんの隣に並べたくて購入。このブランドは相変わらず値段を感じさせない高クオリティでうれしい。
このフィギュアはリアビューがけっこういいです。

良い

ニディガのフィギュアはポッパレ以外にもいろいろかわいいのが出ててけっこう「ほしいな」と思うのだが、でもそんなに同じキャラのフィギュアいくつも買ってもしょうがねえよな……となって結局ポッパレしか買ってない。オプティマスプライムは何個も買ってるのに…

Ghost Astley Tokyo

『Never gonna give you up』と『幽霊東京』のマッシュアップ。『Never gonna give you up』のマッシュアップシリーズ、好きすぎるかもしれん。聞いてのとおりなんだけどとても良いです。『幽霊東京』がいいんだろと言われればそれはそう……

青く駆けろ!

か、かっこいい。プロセカ、なんか初音ミクのゲームだろってこと以外1ミリも知らないんですがなんというか初音ミクと人間がいっしょに歌ってるとめちゃめちゃエモいっすね。曲の構成もガリガリ上に上がっていく感じでものすごくかっこいい。これは好きだ。

メズマライザー

惣菜発表ドラゴンとメズマライザーのせいで最近サジェストが重音テトだらけになってしまった。開始即ハイスピードな展開でアガるんだけど歌詞は一生ネガティブなコントラストがいい。あとMVのぶっ壊れミクがかわいい。フィギュア出ないかな

future bassが代

オシャレすぎる。君が代パロ好き
君が代って他国の国歌に比べてアガらんなと思ってるのでマジでこういう方向性が増えるべきと思っている

ニトリのワイヤーシェルフ

https://www.nitori-net.jp/ec/product/8791421s/

パソコンの上の空中が空いているな……と思って購入。パソコンのうえをまたぐように設置してます。かなり限られた空間に収納スペースを顕現させられて大変便利。値段も手頃


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マシーナリーとも子
読んだ人は気が向いたら「100円くらいの価値はあったな」「この1000円で昼飯でも食いな」てきにおひねりをくれるとよろこびます