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教材研究の日々

私は、20年前に
アメリカのペース博士が創られた
「ペースメソッド」に感銘を受け
しばらく勉強していましたが、
内容は素晴らしい!!のですが
なかなかレッスンに落とし込めない・・・

と悩んでいた時に出会ったのが
バスティンメソッドでした。

バスティン先生は、ペース先生と机を並べて学ばれた仲なだけあり
本筋の考え方は全く一緒なのです。
そのバスティン 先生が創られた
バスティン教材は、
ペースメソッドの、とても詳しく深く専門的な内容だったものを省いて
ピアノ演奏に必要な事を効率的に解りやすいメソッドになっており
早期教育大好きな日本のシステムにフィットしたため
とても日本で広まっている教材です。

ただ、またしても問題なのですが
器用で頭の良いお子さんは問題なくどんどん進められて
早いお子さんで全ての過程を2~3年で終える事ができるのですが、
そうではないお子さんにとっては
ちょっと苦痛で面白くない本になりがちだったので
なるべく早くに運動神経を鍛えて・・・と
色々と下準備が必要な教材です。。。
が、それでもやっぱりバスティンで育ったお子さんは
読譜力&テクニック共に抜群なので
それ以上の音楽的に「王道」と呼ばれる内容に入るのがスムーズです☆
(ブルグミュラーやツェルニー30などの中級には
早いお子さんで年長、遅くても小学4年生頃には入る事ができます)

ただ、遊びが少なく
音楽的センスが私には物足りず・・・(あくまでも個人的な意見)
だけれども、
やっぱり調性感、和声感、読譜力が育つバスティンは魅力的です♫


そして、
3年前に出会った
ピアノアドベンチャー。
まだアメリカ版しか出ておらず
これもレッスンに使うにはちょっとハードル高いな・・
と思っていたところに
翌年に日本語版が発売されるとのお知らせが!!
これは流れがイイ!!
と思い、早速教材研究したところ、
「ん??ちょっと進みが遅い??簡単すぎるなぁ・・・
(それには理由があるのですが、その時の私にはわからなかったのです。。。)
でも、音源のセンスが私的にドンピシャでした)

しかも、バスティンで詳しく深く学んでいるお陰で
内容が素晴らしく良く理解され
セオリー的な意図は私の納得しているものとほぼ同じ☆

これは使えるな~
と思い、翌年の日本語版発売と同時に開催された
著者であるフェイバー先生の講座に
アシスタントの先生と参加したのをきっかけに、
教室でも使用し始めました☆

やればやるほど、
子供達が
『楽しい!』
『カッコいい!』
(特に男の子に大人気!)

と、アドベンチャーを好きになり
教材選びに迷っているお友達にススめるほど(笑)
(当教室は、バスティンとアドベンチャー、どちらも選べます)


ペース先生の教材は、
とてもマニアックで、マニアにはたまらない内容♡
だけど・・・子供達に個人レッスンで魅力を伝えるにはちょっと難しい・・・
(基本的に、グループレッスンメインの教材です)

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バスティン先生の教材は、
ペース先生の内容をかみ砕いてシンプルにして
ビッグステップで進んでいける、なかなか効率の良い教材。
いっぱい弾きたいテクニカルなお子さんにはピッタリ!
(レベル3~4まで行くと、ツェルニー30には入れます。
普通に順調なお子さんで、小学3~4年生くらいかな?)

そして、
フェイバー先生のピアノアドベンチャーは、
一番、効率的で精神的に無理のない内容で
しかも、
著者である先生は
上記お二人の先生方よりも年齢がお若いので
ペース先生とバスティン先生の良いとこ取りをしているのがしっかりと見受けられます。
(あ!これはペースメソッドの考え方、
あ!これはバスティンのあれと同じ考え方!というように・・・)
それだけでなく、
ちゃんと現代のお子さん達の心理を理解なさって
あえてレベルを『スモールステップ』で進んでいくように書かれている・・・
が、
レベル3になるころには、
ほとんどバスティンと大差ないレベルにまでいけるように書かれています。
これは、研究&計算しつくされた持って行き方だ・・・とかなり感心しました!

自由でスピード感のある現代っ子達、

『できない事はやりたくない!
けど
カッコよく少ない練習で確実に「楽しく」上達したい』

と、
「根性だ!!訓練だ!!」で育った昭和生まれからすると
矛盾をはらんだ子供達の思い(笑)を汲み取り、
丁寧に寄り添った構成となっているのと、
バスティンには足りていなかった
『創作する』ということに重点が置かれているので
とても自由な発想が育つと思います☆
また、
10月に拝聴させて頂いた、師匠である巨匠レベルの永岡信幸先生の講義でもおっしゃられていましたが

『イメージ(創造力)と「音」を結ぶためのテクニックであるべき』
(イメージがあれば、体が勝手に必要なように動く!とまで明言)

の理念も同時に織り込まれており
私にとっては、今まで勉強した内容が全て網羅され
伝えたいことのすべてをこの教材がサポートしてくれているな〜と感じています☆

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「おいしいところ、重要な所をしっかりと押さえつつ
無駄なく、深く、楽しく遊べる教材」

まだ最後まで使った生徒さんはいませんので
どんな風に育っていくのか?本当に楽しみです♪


すごく素晴らしい教材ですが
多分、それはペース先生とバスティン先生の教材を学んだから理解できる素晴らしさであり
アドベンチャーが最初に出会った教材であったら、
私の「こうなった全ての結果の『理由』を理解したい!!」という性格だと、
「この教材が素晴らしい!」とはなれなかったと思います。。。。

本当に驚愕しました。。。。
全てが一つに繋がっている。。。

というか、
私が潜在的に求めているものが変わっていない
というか、
なにも見えていない、
気づいていない頃から
私の中ではちゃんとした道筋が感覚的にあって
それは
子供達にとって、もっとも幸せな事なんだ・・・
という根拠のない確信と自信があったんだ!と理解でき
本当に驚愕してます・・・・


私は、求めているものが一貫しているし
伝えたいことも一貫している。
それが、
25年前には見えなかったからこそ
(ピアノを教え始めたのは20歳頃からです)
とにかくあらゆる講座に通いまくり
学びまくり、トライアンドエラーを繰り返してきました。

演奏活動、教材研究、演奏研究はもちろんの事、
(これらは、ライフワークとして今も継続中)
大学時代から心理学に興味を持ち
社会人になって「ティーチング」を極めようとした矢先
『これは違う!』という感覚のもと、
20代後半からは
コーチングや様々な成功法則に興味を覚え、
様々なジャンルの本を読み漁り
色んな講座にも参加☆
また、
即興演奏が出来ないコンプレックス解消のために
ジャズを習いながらセッションで遊んだり
アレンジ講座で毎月色んな宿題をこなしたり…
と、色んな角度から学んできた25年間。。。。

その全てが繋がって無駄なくレッスンに活用できるピアノアドベンチャーで
個人的に、激しく共感しまくってます(笑)
この25年の経験があるからこそ!の共感。。。。
全てが無駄ではなかった…と確信。。


色んな先生が居て、色んな使い方をなさる事がこの教材の醍醐味!!
100人いたら100通りのレッスン☆
子供達次第で、いくらでも遊んで広げられる教材☆
これを、バスティンを使っている生徒さんと大差なく
スピーディーに育てていけるには???
を研究中‥‥(´▽`)

世界中のピアノの先生方が楽しんでレッスンしていれば
世界中の生徒さん達は自ずと『音楽は楽しい』と感じるはず☆

音楽のみならず
楽しい!と感じる事は、
一つの道を広げて拡大してけるエネルギーを持っていますから
その可能性を余すことなく引き出して、活動して、
日々の生活を
豊かな気持ちに満ち溢れる幸せな創造力を持って創り上げていける・・・
そんな人達であふれた地球になっていけたら素晴らしいですね♪

そのきっかけが、ピアノのレッスンであったら
なお!素晴らしい(笑)

☆mahina☆
https://www.masamipiano.jp



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