【最強のギミックMV】もぐもぐMV考察#1「ゲスの極み乙女 / 人生の針」
はじめに
映像制作活動のアウトプットとしてなにかできないかということで、このnoteを書き始めました。
都内で副業映像クリエイターをしているまひかんと申します。
自分が気になるMVについて、おこがましいですがいくつかの視点で考察して
これからの映像活動の引き出し拡張と映像制作における言語化能力を身に着けたいと思っています。
初回は、僕が2023年現在最も好きなMVである
ゲスの極み乙女の「人生の針」についてゆるく考察していきたいと思います。
制作情報
ジャンル
バンド
JPOP
プログレ
目を引いたポイント
このMV最大の特徴は
画面手前側に逆再生で展開される不穏なダンス(ドラマパート)
画面奥側にメンバーの演奏が配置されているという構図です。
最初はカップルがただじゃれあっているのかと思いきや
後半の衝撃の展開により一気に事件性が高まる演出となっています。
ダンスパートが逆再生であるゆえに、初見で感じる最初の方の「何見せられてるのコレ」感が
一度最後まで見終わると、すべて意味を持つ行動であったことを理解し、
おそらくほとんどのファンは2回以上連続再生したのではないかと思います。
撮影について
ほぼほぼ固定画角、いわゆるFixで撮影しています。
基本的に引きの全体俯瞰の画をベースにし、演奏の手元や小道具など+α
動画的な躍動感は基本最小限に。
暗めな色味も相まって固定画角がより無機質に感じるものの、
小道具や衣装のカラフルさからくるコントラストが不穏な気持ちにさせてくる。
なんだか特等席で舞台を観ている様な、そんな感じ。
最大の謎は、手前側と奥側の撮影方法について。
「人生の針 撮影」でいくら調べても
人生初の針治療を経験したおじさんのツイートしかヒットしなかったので
ここは本当に自力で考察するしかありませんが、まず考えられる可能性を書き出してみます。
ダンス側が逆再生の動きをし、バンド側は通常動作で同時撮影
ダンス側が通常の動きをし、バンド側が逆再生の動作で同時撮影
ダンス側とバンド側を別撮影し、編集時に合成
1については自分で書いといてなんですがありえません。
モノをぐっちゃぐちゃに投げつけたり飛ばしたりするシーンは逆再生の動きはできませんので。。
2ですがこれもないかなと。
逆再生の動作で演奏しているならばあまりにも自然すぎますね。
となると3なのかなぁといった感じですがこれも全く確証がないんですよね。。
仮に手前側と奥側の間にグリーンバックで仕切りを立てていたとして、
あとで何の違和感もなく合成できるものなのか、、?
すべてのカット、すべてのフレーム単位で、、、???
ただ、ダンス側でなにかモノを飛び散らかした際に
飛散したものがバンド側の方へ飛んでいった転がっていったかどうかは、
すべてカットが分けられており確認することができませんでした。
なので一応、両者を区切って撮影している線は残っているということで、、
そうだ!!!
メンバーの衣装が全員グリーンなのもきっと何か関係しているはずだ!!!(絶対違う)
いやほんと直接ディレクターさんにお聞きしたいです。。
編集について
手法としては以下があげられると思います。
スピードランプ調整
逆再生
シネマスコープ
撮影素材を活かした編集方法をとっており、ライトリークやフェードといった
後乗せ系のエフェクトは一切使用していません。
これも先述の無機質な印象を引き立てているのかなと感じます。
意外とこれ珍しいな~と思ったのが歌詞表記です。
シネマスコープの下部に日本語歌詞と一緒に英訳も載っているんですね。
歌詞考察サイトで見つけたのですが、
歌詞の一部であるこの部分
「タチの目」というのが聞き馴染みないですが、
英訳を見ると「lookly-loos(野次馬たち)」とされており、
面白がって注目してくる存在から安全なところで気持ちを整理するという歌詞に読み取ることができます。
一見、日本語歌詞では解釈が難しい箇所も
あえて英訳をYouTubeの字幕機能ではなく編集で載せることで
一つの作品として成立しているように感じました。
もし自分が再現するなら
見出しを書いて、いや撮影手法わかってないのに無理だろと思いますが
一応アウトプットとして。
撮影時はおそらく考察であげた3の手法を取るかと思います。
撮影の時間は限られているので、頑張るのは編集で、現実的に。
予算感はどうなんだろうなぁ。。
小道具セット代に20万円
スタジオ代に20万円(6h)
衣装代に15万円
機材レンタルに10万円
+照明、メイク、カメラマン、諸々人件費…
まったくわからん、、、たぶんもっと掛かってる
有識者の方コメント頂けたら嬉しいです。
さいごに
安易に初回のテーマを一番好きなMVにしてしまったことで
全く自分の中で咀嚼できていないまま書き連ねてしまいましたこと
お許しください。
いつか僕に知識と技術が身に付き、経験と実績をもとに語れる知見を手に入れた際には
再度この「人生の針」を考察したいと思います。
では。