【ネタバレ無】あちこちオードリーオンラインライブ2024感想: 各々の生の肯定と自己制御
今年も奇祭が無事に行われました!
真夏の風物詩「あちこちオードリーオンラインライブ2024 我々はどこへ行く?それ言ってどうすんだ祭」が8月20日に行われました。今年も内に秘めた感情を出演者の皆さんそれぞれが爆発させていて良かったです。毎年ライブ翌日くらいに感想noteを書いていたのですが、今年は私が多忙だったため週末に書いています。色々やることはあるのですが、見て見ぬふりしています。アーカイブもまだ配信中なので良ければ。
根幹にまつわるネタバレを避けながら感想を書いていきます。
それ言ってどうすんだ祭
今回のオンラインライブのコンセプトは、今のテレビで全部は聞いてもらえない「それ言ってどうすんだ!?」ということを話す、という内容です。タイトルを聞くに、本人にとってはどうしようもない、どうにもできないという話をしていくのかと思っていたら意外とそうでもなく、全体的に、単にモヤモヤしている(言う必要がない)ことを打ち明けて考えを共有していくような感じでした。悪口大会が好きな人もいると思うし、そういう人には今回は刺さりにくいかもしれない。
言ってはいけなさそうなモヤモヤや不満を打ち明けていくのは有料オンラインライブならではの内容ですがただの悪口大会になる側面もあるので、塩梅が難しいと思います。ただ年々このオンラインライブは単なる悪口大会の域を超えた、上質なトークコンテンツになっていると感じます。
正しすぎる自己認識と真っ直ぐ伝わる愛
若林さんの発言で印象的だったのは現状のオードリーへの認識とファンに対する気持ちです。今回のライブ限定キーホルダーにもなった発言は、あまりにも正しすぎる発言だけども、これをメディア上で言ってしまうと字面があまりにも大きくなってしまい自分の首を絞めてしまうので、ファンしか見ないオンラインライブで言うのが一番良いですよね。ファンにとっても嬉しい内容で、企画コンセプトにも沿った最高の発言でした。我々がオードリーを推している理由を聞かれた時に、これからは自信を持って答えられます。
企画の趣旨に最も沿った無限自虐
森三中黒沢さん、最高でしたね。もうとにかくひたすら悲しい話。「それ言ってどうすんだ」の企画趣旨通りすぎる。僕はこういう話が聞きたかった。下品だけど、どうでも良いくらいのノンストップ自虐。若林さんは机に突っ伏して笑っていましたし、佐久間さんも後日ラジオで絶賛してました。あちこちオードリーでしか見られない黒沢さんの「出待ちババア」無双、これだけでオンラインライブを見た価値がある。
この記事でのネタバレはしないので、とにかく見てください。確かに、自分だけなんでこんなことに…っていう気持ちは皆あるんじゃないかと思います。
頑張る理由
これも黒沢さんなんですけど、黒沢さんの話が凄く熱くて、周りの方もしっかりと話を聞いている時間が痺れました。自分は何のために努力しているんだろうと考えました。何かのためになるからやっているというより、この先ただ生きる、どうせ生きるならちょっとでもスペックを上げてやろう、くらいになっている気がして、改めて何かのために自分が頑張るということを意識しなきゃいけない気がしました。
幸い自分の周りは自分を助けてくれる人が多くて、間違いなく甘やかされながらここまで来れているので、自分が何かを生み出す時はそんな周りの人に貢献できる生き方をしなきゃいけないなと思います。
各々の生の肯定、各々の感じる幸せ
ライブ終盤、板倉さんが若林さんに対して言った言葉が凄く沁みました。僕自身何かに一度のめり込むとそのことばかり考えてしまうタイプなので、板倉さんの「壊れるよ」という声が聞こえてハッとすることがちょくちょくあるのですが、今回は「壊れるよ」だけじゃない、より愛情のある言葉が嬉しかったです。しかも、全く無理なく自分でできること。物事は捉え方次第だと感じます。辛くなった時に、一旦引いて見ることは大事だなと思います。
途中、兼近さんの用意したトークテーマが、サーヤさんの考え方と真逆で、サーヤさんどういう気持ちで聞いてるんだろう大丈夫かな、と思う時間があったのですが、サーヤさんがちゃんと自分のことを話せる時間があって、それを全体が否定せず、それぞれの考え方があってかつ盛り上がっていく時間が素敵だなと思いました。これもまさに物事の捉え方の感覚の違いで、これがもう一つの配信限定キーホルダーにもなった訳ですが、自分に合った考え方で柔軟に構えつつ、他者は他者だと割り切ることが良いと思います。最初に僕が触れた若林さんの自己認識も、一種の自己コントロールです。
今回も良いライブでした。終わって考えたのは、生きる意味を都度都度見つめ直しながら、自分を壊さずに保っていくこと。思い悩んだときに自分を楽にする薬をもらったような感覚になりました。見終わった後毎回頑張ろうって思えるようになるのが不思議だなと思います。
春日さんは相変わらずちょっとズレてる。春日さんらしいし、周りのイジり方も最高。