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大会のこぼれ話など(前編)
19日(土)は大会で人生初の解説役を務めさせていただきました。舞台裏や、配信時間内では伝えきれなかったことなど、書いていこうと思います。
配信開始まで
初めてで何を準備すればいいのかもわからないので、パッチ変更後ということもあり、ヨーロッパの大会×2・東南アジア大会を流し見してピック確認。Banされそうなチャンピオンは?という問いだけは容易に想像できたので、それだけは事前準備しておきました(笑)
一番怖かったのは自分自身イマイチ理解できていないイレリア・リヴェンがピックされまくることでした。しかし、予習の段階でイレリア0回・リヴェン1回の選出だったのでこれは「切る」判断に。
ちなみに、実況のdaggerさんはイレリアの読みづらそうなスキル名を直前まで確認していました。「〇〇〇(スキル名)は~~~って効果だから欲しいんだよね」と、試合の流れを変えうるスキルを予めイメージして臨んでいるようでした。流石です。
配信一時間ほど前から運営さんと最後の打ち合わせをして、本番へ。
一回戦(OUT OF WORK vs お酒は20歳からだぞファイターズ)
コミュニティ大会なのでいろいろなチームを配信したい、しかしトーナメントという性質上後半はプロチームが残りやすい、ということで、初戦はチーム名から良い空気感が伝わってきたこちらのマッチに決定しました。しかし、内容はガチガチ。よくみたらプロ(元プロ?)選手も混じっていました。
序盤は集団戦のエンゲージに優れる「お酒は~」側が優勢。個人的には、全員での練習時間が限られるアマチュアチームはこのようにエンゲージに寄せた構成をメインに据えたほうが勝ちやすいと考えています。3ドレイクまで確保できていたら、ほぼ勝ちだったと思います。
形勢を変えた3ドレイク前の集団戦は、「OUT~」側の反転にいたるミクロ判断を褒めるべきだと思いました。その後、勢いに乗ったポーク構成withガレンはタンクの薄い構成では止めようがありません。
解説者としては、噛んだり『エズリアル』がなぜか出てこなかったり冷や汗ものでした。まだ緊張しているだけと自分に言い聞かせて次へ。
二回戦(ののの vs DeToNator)
配信で話したとおり、次はシードチームかなというのと、のののさんに見覚えのある選手がいたので、こちらのカードに。
レンガーは、実装後一時期はトップメタでしたが、ナーフされた後の海外シーンでは「弱くはないけど、プロは使わない」という微妙な位置。しかし、独特な性能も相まって今回のような一発勝負で使われると非常に嫌らしいチャンピオンです。
試合は一進一退ながらも、DTN側がののの側の仕掛けを巧妙にいなし、得意な時間帯を迎えたように思えました。しかし、エルダードラゴン前の視界ラインの取り合いに乗じたののの側の急襲が見事でした。
解説者としては、喋りすぎてdaggerさんの解説を止めてしまって、やっべと思うタイミングが何回かありました。誰にでもわかる簡明な解説と、限られた時間での解説の両立は、思ったより難しいです。
三回戦(KG vs BC Swell)
大会によると思いますが、今回の私たち配信サイドは、コメントやTwitterも随時チェックしていました。この時間から、そういったところで、やや穏やかではない投稿が見られるようになっていました。しかし、事前に決めたルール内のことでもあったため、私たちにはどうすることもできません。マイナスな感情は胸にしまい込んで、続行するしかありませんでした。
上側の進行が遅れていたこともあり、こちらのカードへ。何回か言ったことがありますが、KG.Take選手は私の憧れの選手の一人であり、MOBAにハマるきっかけをくれた大恩人です。一方、BCのPaseri選手、Asakuraコーチとは、一緒にチームを組み、LoLのマクロを教育された過去があります。間違ったことを言うと、どちらから刺されてもおかしくない組み合わせです。
BC側のやや尖った構成で開戦。ADCがあまり強くない環境なので、面白いと思いますが、試合の展開は掴みつづけなければならない構成だったと思います。そして、そういったところの機微にとにかく敏いのがKGというチーム。無傷でヘラルドを獲得した直後に、ほとんど視界のないところから4人に襲われては、BCがペースを崩すのも無理からぬことでした。
解説者としては、既にちょっと喉がきつくなってきたのと、凡ミスが多く、だいぶ心折れていた時間帯。しかし、大会がクライマックスに向かっていく中、解説者がしょぼくれるわけにはいかないので、踏ん張りどころだと思っていました。
(後編につづく)