見出し画像

操縦士にお礼を言いたい②

飛行機に乗る当日。
わたしは朝から、天気予報のアプリで風やゲリラ豪雨の可能性のある地域ばかり見ていました。地上の風と上空の大気とは別なんだろうなと思いながらも...
落ち着かずにずっとソワソワ。
空港に着き、保安検査場を通ってついにその時がやってきました。
そしてあれよあれよと飛行機着席...
あーーーやだなぁーー
今日絶対揺れるだろーな

ちなみにフツーの離陸とかは何とも思わないんですよ、離陸は。
ゴーーーっていう音も気にならず、飛び立つときに「うおおGかかるー」って思うだけ。
離陸後、飛行機は高度を上げる中、わたしはめっちゃ冷静なフリをして機内誌とか読んでみるけど全然頭に入ってこない。

そしてしばらくして、その瞬間はやってきた...
大気が不安定って言われていた某上空めっちゃ揺れるじゃないかーーー
ハワイの帰りほどじゃないけど
こえええええ
ぬおおおおお
手汗がつゆだくううう
横に座っている主人には絶対バレたくない!
なので冷静を装うもののグッと揺れた瞬間、思わず横の肘掛けを両手ともにズバッと掴んでしまってモロバレ...
心臓めっちゃはええしwww

揺れが少しおさまったときでした。機長のアナウンスが流れたのです。
その声はとても明瞭で、男性の声でした。
前線付近を通過したので大きく揺れたこと
安全には一切支障がないこと
この先もおそらく揺れること
などを話していましたが、その話し方がなんというか、この人は頭のいい人なんだろうなと想像させる、人に安心感を与える話し方でした。
『この先、着陸に向けて高度を下げる時に揺れが予想されるので、早めにベルト着用サインを点灯させます』と話していました。
また揺れることに対して憂鬱な気持ちもありながらも、このアナウンスが功を奏したのか、なんとなくこの機長のことは信じてみようかなという感情が沸き起こりました。
「この機長の操縦なら少しぐらい揺れてもついていけるかも」と、謎の自信付きで...www


③に続く...

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?