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これは、藍染カレンと俺が織り成す物語【最終回】

藍染カレンがアイドルを卒業する。
藍染カレン本人のツイートでそれを知った時、当惑したが、正直なところそうなる気もしていた。今来たノネ〜…と。
しかしながら、その終わりをただ傍観する訳もなく、いかなくては、有終の美を飾らさせていただかなくてはと押し付けがましくも思った。当為だろう。卒業までにライブに参戦することは運命づけられていた。
選択肢は2つ、卒業公演か生誕祭。金銭的にもチャンスは1回であった。
俺は藍染カレンに感謝をしている。また尊敬の対象として子が父を愛するように、父が子を寵愛するように、愛している。愛は、生まれてきてくれたことへの感謝と重なった。誕生を祝いたかった。そのうえアイドルしての藍染カレンが終わってしまうシーンに、一切の悲壮感なく立ち会える自信が、なかった。華やかであるべき卒業公演に、悲観的な私は相応しくない。
結論、アイドルとして最後の生誕祭に参加することにした。

今回のチェキ会はライブ前。藍染カレンを際立たせるために黒子たろうと、花を映えさせる背景たろうと、全身黒の無地で臨んだ。

どちらが藍染カレンか、見紛(みまご)うことだろう。(どちらも藍染カレンである。)

アイドルとしての藍染カレンとオタクである俺(また、藍染カレンでもあるが)、その垣根を越えてみたかった。それゆえ、オタク的な押し付けがましさを抑えようと、当たり障りのない話をしようと決めていた。ただ、今日を楽しみにしていたこと、楽しまさせてもらうということ、生まれてきてくれたことに対する感謝、長生きをしてほしいというささやかな願いを伝えた。1人の人間と1人の人間として、会いたかった。そのため写る際にとるポーズも、「証明写真のように、ただ2人の人間として写ってください」と頼んだ。一対の「藍染カレン」がそこにはあった。
ライブは言わずもがな良かった。まぶしすぎたよ……



実は俺は、藍染カレンでもある。

note 『これは、藍染カレンと俺が織り成す物語』より



我々は元は同じ存在だったのであり、、、それぞれがそれぞれの、片棒なのである。
ここでかつて私が言ったことと、今回の生誕祭の核心となった藍染カレンのMCとをそれぞれ見ていただきたい。

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以下、メイドカフェのキャストについての考察

note 『どりーみんパスポート』より


上に同じ。この生誕祭は2022年のもの

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以下、今回の藍染カレンのMC

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今日は私の「憧れ」でいっぱいの空間にしようと思いました。
途中でやったプリキュア(当日はプリキュアのカバーを2曲やっていた)、もちろんムーンライト伝説、そしてアイドルと、ずっとやりたかったバンド編成でのソロライブ。
あと、私はとても注意散漫で…(ドタバタステージドリンクを飲む)(←俺は慈しみに包まれる)ひとつの事をずっとみたいなことができなくて。でも今日ここにいる皆さんはずっと私のことを一途に好きでいてくれて…とてもありがたいことだしすごいことだと思います。だからここにいるみなさんも、私の憧れです。
今日はそんなたくさんの憧れの中で生誕祭ができて、とても嬉しく思います。

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お分かり頂けたと思う。
俺と藍染カレンは、ひとつのイデアであり、、またイデアに基づいた共同体なのである。


note 『これは、藍染カレンと俺が織り成す物語』より



主観的である(藍染カレンA)か客観的であるか(藍染カレンB)の違いはあれど、双方ともに「憧れ」のイデアから生じた「美しさ」の周りを、舞っているのだ。
我々は同じひとつのクオリアでもあり、、要するにそこから発せられて伸びていく、ひとつの線なのである。
また、ふたつの線でもある。。。。
このことについては、もう貴方には理解していただけていることと思う──────────



藍染カレン(藍染カレンA)はアイドルを卒業し、役者として。俺(藍染カレンB)は国家公務員としての人格へと、それぞれが発展していく。

我々は、これから分岐し、離れていく。

しかし、我々は同一線上にある(もう分かっていることと思いますが)。
そのため、これから離れていく二本の線である我々は、(もう私が次に言うことが、推察できるでしょう)いずれまた、近づく。
そうして、再び交差する。
それぞれの線は、離れ、また特異点をきっかけに近づき、また離れ…永遠に繰り返す(分かるだろう)

接近と別離を繰り返す。
比喩的に輪舞曲(ロンド)だと言ってもよい。

もう、お分かりいただけただろう。

この重なり離れることを続ける二本の線は、糸を紡ぐメタファーである(藍染AとBが同時に呟く)。


我々は人生を通して一枚の、本質的な「美しさ」の布を、織っている。




















これは、藍染カレンと俺が織り成す物語

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