『サンキューピッチ』12話 広瀬くんが三馬くんのファンになった瞬間とどんな所に魅せられたのか考える
少年ジャンプ+連載『サンキューピッチ』12話(まだ12話?!)。
覚醒した三馬くんに広瀬くんがびっくりするほど感極まっていて、そ、そんなに三馬くんのファンだったとは広瀬くん……と衝撃を受けました。
言葉のチョイスの面白さとか、それでも爽やかな野球部大好き、とか語りたいことは色々あります。
しかし今とにかく気になる問題は、広瀬くんはどの段階で三馬くんのファンになったか、そして広瀬くんは三馬くんのどんな所を好ましく感じているかなんですよ。
それでは考えていきたいと思います!
まず、広瀬くんはどの段階で三馬くんのファンになったのかについて。段階に分けて可能性を探っていきます。
まず学校のトイレでの初対面時まで。この時は広瀬くんは手を洗わずに出て行った三馬くんにドン引きしているので違うと思われます。
次に初対面後〜遠足での立ちションまで。この時は優しいので可能性があります。
また立ちション〜広瀬くんが三馬くんを野球チームに誘うまで。この時も執拗に誘っているので可能性があります。
最後に三馬くんが野球チームに入ってから小学生の間。この期間の三馬くんが特に広瀬くんの回想に頻出するので可能性が高いです。
中学生以降については、広瀬くんの回想を見るに小学生時点でファンになったことが分かるので、今回の考えからは外れます。
ということで、初対面後〜小学生の間にファンになった可能性が高いですが、その中でも個人的には三馬くんが野球チームに入った後にファンになっていたら良いなと妄想しています。以下かなり妄想混じりです。
まず、広瀬くんは運動ができて(恐らく何でもできて)頭が良くて人気があって情緒が安定している。余裕があるから困っている人を助けるのは自分の義務だとうっすら認識していて、体育館を使えない児童やひとりぼっちで泣いている三馬くんを放っておけず助けるために、6年生にドッジボールで勝ったり野原で連れションしたり野球チームに誘ったりする。
この時の表情からは優しさ以外のものは読み取れず、ただただ義侠心からの行動だと思います。野球チームに誘った時に三馬くんの欲しい言葉をくれたのも、生来の聡さと優しさからかなと。
また、広瀬くんは初めからなんでもできるが故に自分が主人公になることにカタルシスを覚えず、ゆえに夢や目標に執着することができなかったのではないでしょうか。
そのため誰かのサポート役に回りたいという意識があり、固定ピッチャー不在の野球チームで頑なにキャッチャーを務めていたのだと思います(彼の運動神経ならピッチャーを任されそうなので)。
そんな広瀬くん属する野球チームに入った三馬くん。運動が元々苦手なので大変苦労したと思われます。広瀬くんも持ち前の優しさから彼をフォローしようとしたでしょう。
しかし、そこで助けられるだけではないのが三馬くんです。彼は心因性頻尿を自分で考え抜き対策することで克服しました。三馬くんは重視するものに対しては執着と対策を正しく積み重ねて勝ち取ることができるのです!
野球チームでも、広瀬くんの隣にいたい一心でどんなに下手でも試行錯誤を繰り返し一人前のピッチャーに成長していく三馬くん。そんな三馬くんを見て広瀬くんは、自分のように生まれつきの才能を持っていなくても人は創意工夫で壁を乗り越えられることに気付き、その時に三馬くんへ感動と敬意を覚えたのではないか、と考えます。
そして不断の努力によりどんどん新しい姿を見せてくれる三馬くんに魅せられて、彼のサポートに喜びを感じるようになり、つまりファンになったのではないでしょうか。
そして、まあ、広瀬くんは困っている人を見過ごせない性格である、ということはもしかしたら、困っている人のことを可愛く感じるタイプなのかもしれません。
そして三馬くんは野球部で成長を遂げ広瀬くんを驚かせながらも、精神面のもろさは直らずいつまで経ってもちょっとしたことで非常にあわあわと困ってしまう、正に広瀬くんにとってはとてつもなく可愛い親友なのかもしれませんね。
覚醒した三馬くんと広瀬くんに、今後も目が離せません!