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しゅうかつロック、ボクにも言わせて 「第108回 ロック対談_だぶる模話模話模話~〈とべるフォークソング編1 【英国編①】ペンタングル、デイビーグレアム、ジミーペイジ、サンディデニーほか〉~」


模話1「みなさん、こんばんは。とーます模話です」

A Maid That's Deep in Love



模話2「サウンドストリートがやりたいわけね(笑)。あいさつの後に曲がかかって、曲名紹介とともに今夜のラインアップ説明的な~」

模話1「わかった~?(笑)」

模話2「わかったよ。じゃあ、渋谷さん風にどうぞ」

模話1「本日の1曲目はペンタングルのA Maid That's Deep in Loveでした。1970年の4枚目のアルバム『Cruel Sister』のオープニング曲ですね」

模話2「トラディショナル曲をアレンジしたということだよね?」

模話1「ジャッキー・マクシー、バート・ヤンシュ、ジョン・レンボーンが来日したときさあ…新宿ロフト…もちろんしょんべんくさいあの、小滝橋通りにあったライブハウスで見たんだよね」

模話2「フォークのレコード屋のおにいさんが主催してたやつでしょ? もわくんが『ジミーペイジがぱくったやつが入ったやつありますか?』ってきいて『ないよ』って言われたという…伝説のライブね(笑)」

模話1「そうなんだよ。ブラックウォーターサイドを聴いたことなかったからさ…でも、新宿ロフトではその日はペンタングルのCDしか置いてなくてさ…」

模話2「当たり前だろ…ライブはどうだった?」

模話1「もう、前から2列目ぐらいだったかな? バートヤンシュすぐ近くでさ…いやあ、緊張したよ。ジョンレンボーンの音が大きかったから、わかりにくかったけど…フルサウンドのフォークスタイルで…でも、その当時はまだそのすばらしさは理解できていたとはいえないけどね。音楽知識的にも未熟だったし」


Pentangle - Sweet Child



模話2「ブルースマンみたいに…シンガーソングライターギタリストで…ギターはベースラインとコードと短音メロディを歌いながら弾くっていうスタイルだから…難しいだろうね。見てるよりはるかに」

模話1「バートヤンシュとジャッキー・マクシーだけでよかったんだけどね」

模話2「ジョンレンボーンみたってのはすごいことだぞ!」

模話1「そうだね。確かにすごかったよ。確か3人だけだったかな? あんまり細かいこと覚えていないけど…ブラックウォーターサイドやってくれたんだよ! それはもう、感激した。だから、そのあと、探したんだよね。音源を」

模話2「そのライブのときに買ったアルバムが『Cruel Sister』?」

模話1「そうそう。ベストは買っていちおう勉強してたから、知ってる曲はあったよ。Sweet Childとかさ…かっこいいんだよ」

模話2「神秘的な『天から降ってくる音』『神聖な響きの音』を探しているときに見つけた曲だよね。今夜の1曲目は(笑)」

模話1「そうだね。ブラックウォーターサイドとともにね」

模話2「では、今日の2曲目はバートヤンシュのテレビ出演時のライブなのかな? 貴重な弾き語り映像の…ブラックウォーターサイド…お聴きください」

模話1「ピーターバラカンさんかね。君は(笑)」


Bert Jansch "Black Waterside"


模話2「ブラックウォーターサイドでした。やあ、この飛ぶ感じはブラックマウンテンサイドにはないですね~」

模話1「そうなんだよ。ジミーペイジはひとりだけじゃ、飛ぶ音をだせなかったのかもしれない…ホワイトサマーはまあまあだけど…。デイビーグレアムのバージョンにはかなわないっていうかね…とぶ感じまではいかないかな?」

模話2「それでは、ホワイトサマーとShe Moved Through The Fairとの違いを聴いてもらおうかな?」

模話1「じゃあ、バラカンくん、よろしく」

模話2「ちがうっつうの(笑)。Davey Grahamで She Moved Through The Fair。レッドツェッペリンのホワイトサマー。ブラックウォーターサイドとの比較でのレッドツェッペリンのブラックマウンテンサイドを聴いてください」


Davey Graham - She Moved Through The Fair(1963)


Jimmy Page - White Summer / Black Mountain Side(1970)

Led Zeppelin : White Summer (Live at Royal Albert Hall 1970)



模話1「…やっぱり、ジミーペイジはちょっとアメリカのカントリーっぽい影響もあるかもね。ジョンボーナムがいるほうがいいね…Davey Graham - She Moved Through The Fairってやはりさあ、トラッドのカバーの中でも群を抜いて独創的だし、Davey Graham は、レイデイビスやバートヤンシュからも尊敬されてるし…イマジネーションレベルでやっぱりすばらしいかな。とべるもん」

模話2「まあまあ。今回気づいたんだけど…結局、初めはレッドツェッペリンを聴いたことで、ペンタングルやフェアポートコンベンションを知ったわけでしょ? 自分でも書いてたでしょ? レッドツェッペリンはさまざまなジャンルの音楽を知っていくための教科書だったって…。だからジミーペイジには感謝しなきゃでしょ? それに、レッドツェッペリンにもとべる大好きなフォークっぽい曲があるんじゃないの?」

模話1「ああ、そうだね。大事な曲があったよ。それは取り上げとこうかね。やっぱり、プアトムのコード展開はすごいからね。あれはとぶ」

模話2「ではLed ZeppelinのPoor Tom (Remaster)を聴いてください」


Led Zeppelin Poor Tom (Remaster)


模話1「これは、傑作。この変則チューニングを本買ってやったことあるけど…とぶよね。カントリーブルースのスタンダード曲のスクリュードライバーって曲?あの飛ぶ感じをオープンチューニングでやってる感じかな?」

模話2「すごい。ボンゾはもちろんのこと…ジョンポールジョーンズの存在も大きいかも…。ハーモニカセンスいいよね…ロバートプラントって…俺の罪とかさ…マリンバンドかな? いい音出してるよね」

模話1「最後に英国の誇る女性シンガーのとべる曲を紹介して終わりにします。さよなら。では、また来週」

模話2「なり切ってるね(笑)。続く~」


Sandy Denny - Crazy Lady Blues



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