とーます模話のこざこざシリーズ 13「米国の音楽…先住民と黒人と白人と他民族①」
ミュージックマガジン系の本を一時期、
がんばって読んでみたことがあった。
しかし、米国の音楽というのはあまりにも範囲が広いことと、
ミュージシャンがいっぱいいすぎて…
音をきかないで読んだところで、あまり理解も進まないし…
第一、書いてあることが難しく…結局挫折した。
とはいえ、自分が知りたいことはある程度、
知ることもできたこともじじつ。
その後の羅針盤のようにそれらの情報は機能してくれたとはいえよう。
日本の文化のことでも、海外の文化でも、
米国の文化のことでも…
最終的にはタブーといわれる分野を知らないと、
わからないことは少なくない。
日本のさまざまな情報をみたところで、
行きつく先は支配者と被支配者のことであるし…
米国も支配者と被支配者のことに行きついてしまう。
事実を知って、書ける人ばかりではないであろう。
その事実も…事実かどうかもわからないこともあろう。
でも、やっぱり、真実に近いことを…生きているうちに知っておきたい…
それはどんな人間も同じだと思う。
マーティンスコセッシ監督の映画を、
まだみられていないが…
米国先住民のことは、
米国最大のタブーであることは、
だれもが知っていることであろう。
いや、知らない、知ろうとしないようになっているだけのことだ。
いろんな事実がわかったときに、
もう知りたくないということもあろう。
しかし、真実はかわらずある以上は…
放置してもまた出てきてしまうもののような気がする。
米国先住民といわれている、いわゆるインディアンは、
かつて7500万人まで増えた時代があり、
北米大陸のあらゆる場所で、
さまざまな部族が生活を送ってきたことが知られている。
数千年…いやもっと長い期間かもしれないが…
多くの神話…事実を含んだ物語を口承で受け継がれたことも
周知のことであろう。
今回は、それには触れない。
映画のあらすじをちょっとみただけだが…
黒人の音楽は、アフリカから奴隷として連れてこられて、
その文化を米国にもたらしたことも事実であるが、
実際には、いわゆるブルーズや黒人音楽といわれるものが、
米国先住民からの影響があったということは、
意外と知られていなかったように思う。
ジミヘンがチェロキーの血が入っていることや、
チャーリーパットンがインディアンと黒人の混血であることを、
知っていたかもしれないが…音楽の歴史として…
インディアンの音楽が影響していたという視点は、
あまり考えていなかった。少なくとも、
私は黒人の音楽の優位性を考えても、
あまり、影響があったということを考えたことがなかった。
トランプで知られるローウエルフルスンがインディアンの血筋であるとか、
ランブルの大きなロックミュージックへの影響など…
あらためて考えなおすことが多かった。
映画をみていなくても…想像がつく。
私はチェロキーの予言だとか、
ホピの予言などの本に親しんだことがある。
インディアンが好きだという気持ちは、
自然にわくもので…理屈ではない。
米国先住民が米国に与えている影響は…
ネガティブなものも少なくないかもしれない。
これだけの扱いをうけてきて…
なんの感情も支配層にもたないというわけはないだろう。
負の側面を含めても、今後、
明らかになっていく可能性がある。
今後、この映画をきっかけにして、
さまざまな事実が出てくることを
待ってみたいと思う。