しゅうかつロック、ボクにも言わせて 第22回「ロック対談 だぶる模話模話模話~㉑生きる支えになった曲はどうよ?~」
模話1「好きな音楽は~数々あれど~♪」
模話2「ひろさわとらぞうか? 実家の近くにきたらしいな、昔」
模話1「生きるってことにほんとに助けになった音楽は、そんなにないだろ?」
模話2「そうだね。楽しい音がいいよね」
模話1「苦しいときに聴いて救われたり、ほんとに泣いたり、すがるように聴いた曲を教えてくれたまえ。もわもわくん」
模話2「けっこう、はずかしいっちゃはずかしいよね」
模話1「別に。だって、ロックってさ、そういう行っちゃってるジャンルだよね」
模話2「じゃあ、もわくんから言ってごらんなさいよ」
模話1「レット一トビーを、初めての社員研修のときに、おれがいびきうるさくて初対面の同じ営業所の同級生から嫌われたことがあってさ」
模話2「いびきでねられないって、マネージャー含めて文句言われたらしいね」
模話1「悲しくてさ、夜、部屋から出て廊下で寝てたりしたんだよ」
模話2「まぬけで悲しい話だね」
模話1「そのときにさ、ひとりで夜、門限よりは前だったかもだけど、ギターとかがある部屋を見つけたのよ」
模話2「へえ~」
模話1「忍び込んでチューニングしてレットイットビーとヘイジュードを弾いたよ」
模話2「卒業のレコーディングするとか言って、練習してたときにレパートリーになった曲だからね」
模話1「そのとき、レット一トビーがしみた。救いになったんだよな。よくレットイットビーださいとか言っていきがってたバカがいたけどさ、やっぱりいい曲だよあの曲は」
模話2「そうか~、ボクはジョンレノンの数曲は支えだったし、逃避の要素はあったけど、なくてはならない時期があったよ」
模話1「特になんて曲?」
模話2「泣くとジェラスガイ、弾き語りしたり、ディアプルーデンス、インマイライフはいまでも弾くよ」
模話1「キースムーンはソロアルバムでインマイライフ歌ってたね」
模話2「そうだったね。もわくんはほかには?」
模話1「タイムウイルテルのノーウーマンノークライだね」
模話2「必ず泣いてたよね」
模話1「泣くために見てたかもな(笑)」
模話2「いま聴いても泣ける」
模話1「20年前以上と同じようにはなれないけどね。支えてもらったよ」
模話2「あとは?」
模話1「サムクックのライブ、ハーレムのブリングイットオンホームトゥミーだね」
模話2「理由なく泣けて泣けて仕方なかったもんね」
模話1「情けない男の歌っていえばそうだけど、ハーレムのライブでしかそうならないよね。トータス松本も好きだって言ってたのみてうれしかったもんな。カバーよかったし」
模話2「女性の歌では?」
模話1「ジャニスはんの愛は生きているうちに、テルママ、あの声でぐっときちゃってた」
模話2「クレイジーガールのサンディーデニーって、ギターもうまいよね」
模話1「ミートオンザレッジのサンディデニーのコーラスだけでもグッとくる」
模話2「遊佐未森の初期、種とも子の初期ね」
模話1「ニックロウのピースラブアンダスタンディング」
模話2「遅れてきたヒッピーソング、なんて美しい歌だろうか、今思うよ」
模話1「まだまだあるけどね、ほんとにその時はその曲が支えてくれたんだよね」
模話2「すがるように、祈るようにって感じで聴いた曲もあるよね」
模話1「遠くに誘ってくれる曲もあったんだよ。支える以上に希望の歌ね。ロバートプラントじゃないけど。くるりのロックンロールはボクを遠くに誘ってくれたよ。あれ聴いてなかったら、未来をもう一度信じようって思わなかったかもしれないくらい、希望の歌でした」
模話2「ケンとメリー、愛と風のようには、子どものころから、ぼくらをさそい続けてくれた曲だよね」
模話1「モワザンフィーリングもオーバーチュアもババオライリーもウェイトもみんな遠くの未来のビジョンを伝えてくれたともいえるね」
模話2「必死にいきていたんだよね、それなりに、情けないときにだって、ロック聴いて、いつかどこかへたどり着きたいって思ってたんだよね」
模話1「まじめにきいてたんだよね、けっこう。すけべなうたも喜んできいていつつも…(笑)」
模話2「ホットレッグスってえっちだよね」
模話1「最高だよね。いい大人があんな歌うたってさ(笑)」
模話2「フォーク少年のもわくんはタイユアマザダウン聴いてロックが始まっちゃたんだし。かあちゃんしばってこいよって、下品な歌だよね~(笑)」
【続く】
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