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とーます模話のこざこざシリーズ 26「わたしが俳句をつくる訳② ~風吹かぬ ビル街の底 空高し~」

風吹かぬ ビル街の底 空高し(秋)
※太字は季語

水道橋から神保町へ…
午後3時を過ぎても、
まったく気温は下がる気配はありません。

待ち合わせの時間に間に合うように
ビル街の日陰を歩きます。

汗が止まらず、やりきれなくて
ふと立ち止まると、
空は青く、天使の羽を思わせるような
細くたなびく雲がうっすらと見えます。

憂鬱だったはずの気分が、
期せずしてさわやかな空につられて
緩んでいくようでした。

ボブマーリーのコンクリートジャングルの
ような気分から解放され…
まるで、スモールフェイセズの
オータムストーンがきこえてくるかのようでした。

なんちゃって…


そんな気分を俳句にしてみました。



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