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しゅうかつロック、ボクにも言わせて 「第112回 ロック対談_だぶる模話模話模話~〈とべる1960年代音楽編1【英国編① Donovan-The River Song、The Kinks - see my friend、Thunderclap Newman - Something In The Airほか】〉~」

模話1「とべるフォークソング編が結構好評でしたので、今回はジャンルを広げて…なおかつ英国編でやってみよう」

模話2「では、1曲目はドノヴァンのリバーソングですね。どうぞ~」

Donovan-The River Song (Original) 1968


模話1「『ハーディー・ガーディー・マン』ってアルバムに入ってます。6枚目のアルバムだそうで1968年…なんとレッドツェッペリンのロバートプラント以外の3人が参加してます。1968年といえばモンタレーとウッドストックの間の年だね」

模話2「いつこの曲をしったのさ?」

模話1「土曜ドラマ『劇画シリーズ 紅い花』っていう作品の再放送を見たんだよね。この曲が使われていて…最初はつげ義春先生の原作がどういうふうに描かれてるか見たかったんだけど…ビデオとったあとに、この曲にやられちゃってね。nhkに電話してさ…教えてもらったのよ」



模話2「え? 教えてくれたんだ? 電話かけるのもすごいけど…」

模話1「たださ…ドノヴァンを知らなかったらしく…リバーソングとだけ教えてくれたからさ…ジャニスかディスクユニオンか…リバーソングで調べて教えてもらって買ったのかな? とにかく手に入れるまで時間かかったよ」

模話2「ドノヴァンさんは1965年デビューで…フォークロックの誕生の時期で…サイケデリックっぽい曲が流行してた時期にデビュー。いきなりヒットして…有名なのはサンシャインスーパーマンが1966年に全米1位という快挙。すごい売れっ子だったんだね」


Sunshine Superman - Donovan {Stereo} 1966


模話1「ほかの曲聴いたんだけど…リバーソング以上のものは見つけられず…すごい曲で…とべるよね」

模話2「うん。とぶ。たしかに…。ザ・フーのネイキドアイのとぶコードと同じじゃないの?」

模話1「もしかしたら、ピートタウンゼントはこっからいただいたかもね…わかんないけどさ」

模話2「前回、英国のフォークシーンについて触れたけど…とべる曲がおおいよね。やっぱりケルト音楽ってのは、そういうとべるって力を持っていたってことなのかね?」

※「第108回 ロック対談_だぶる模話模話模話~〈とべるフォークソング編1 【英国編①】」参照

模話1「まあ、よくわかんないけど…先住民から伝わる音楽だとか、コードだとかはあったんじゃないかね。もっというと…久保田麻琴さんが昔追求していた『1万年以上前にあった文明から世界中に広がったかもしれない音楽』なのかもしれないよ。なんちゃって」

模話2「ペンタトニックスケールとか…その名残でって話だよね。確かにさ…なんだかアラブの音階もインドの音階もケルトの音階もさあ…ちょっと似てる気もするよね…失われた文明からの遺産ってことだったらたのしいよね」

模話1「まあ、第108回〈とべるフォークソング編1〉で聴ける曲は全部そうだから…興味があるかたはそちらも見てくださいね~。続いて聴いてもらう曲は…ブリティッシュビートバンドでも、とべる音楽ってのが…まあ、ビートルズの影響は大きかったと思うけど…ポップソングなんだけど、結構やるなあっていう曲があるんだよ。英国バンドにはねえ。というわけで…キンクスのシーマイフレンドです。どうぞ」


The Kinks - see my friend (1965)



模話2「うーん。ため息…すげえ。天才だね。レイデイビスさんって。1965年ってさあ、ビートルズのサイケデリックソングと同じ年だよね。先駆者だね。似た曲がないもん…素晴らしい」

模話1「ピートタウンゼントがこの曲を聴いたときにさあ『彼がまたやった』と快哉を叫んだらしい。キンクスはまた別の対談で取り上げる予定です。もう一曲名曲を聴きましょう」

The Kinks - Waterloo Sunset  1967


模話2「なんて美しい曲でしょうねえ。初期のアルバムを全部手放したもわくんのあほ(笑)」

模話1「ここでちょっと毛色の違うけど、とべるやつを1曲」

Thunderclap Newman - Something In The Air (1969)



模話2「全英1位になったんだよね。ザ・フーでさえ、2位が最高だったのに(笑)」

模話1「ザ・フーの3枚目のアルバムの1曲目はジョンスピーディーキーンの曲なんだよね」


The Who - Armenia City In The Sky 1967


模話2「Thunderclap Newman - Something In The Airのギタリストは15歳のジミーマカロック。全英1位獲得曲の最年少ギタリストらしいね(笑)」

模話1「ウィングスにいたのは、なんとなく覚えてるかもね。この曲は不思議ないい感じにしてくれる曲ですね」

模話2「フリーのベーシストのアンディ・フレイザーも10代でプロデビューしてたよね。オールライトナウの映像見たとき、若くて驚いた記憶あるよね。関係ないけど(笑)」


Free - All Right Now (Doing Their Thing, 1970) Official Live Video


模話1「10代の英国の若者はたいへん美しいですねえ(笑)。続いての飛べる曲は、Peter & Gordon - Homeward Bound。原曲との違いをおたのしみくださいませ」


Peter & Gordon - Homeward Bound (1966)


サイモンとガーファンクル Simon & Garfunkel/早く家へ帰りたい Homeward Bound (1966年)


く家に帰りたい [日本語訳・英詞付き] サイモン&ハリスン




模話2「前にも話したけどさ…ピーター・アッシャーさんの12弦ギターの音がとべるよね。楽曲はすばらしいけど…ピーターとゴードンのほうが好きかな?」

模話1「ジョージハリスンの映像もおもしろいね。ボクもピーターとゴードンが好き」

模話2「もわくん、疲れてるな(笑)。いそがしそうだから、今回はこのくらいにしとこうかね」

模話1「続く~」

模話2「(笑)。おたのしみに~」



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