しゅうかつロック、ボクにも言わせて 「第71回 ロック対談_だぶる模話模話模話〈サケトレインロック⑦〉~エレファントカシマシ〈2〉~」
模話1「エレファントカシマシ2だよ」
模話2「初めて見たのはいつ?」
模話1「新宿コマ劇場かな?」
模話2「舞台がせりあがるやつでしょ?(笑)」
模話1「当時さ…確かセカンドアルバムが出たばかりかな? 1曲目がおはようこんにちはか優しい川だったんだよね確か。セカンドまんべんなくやってファーストもやるみたいな」
模話2「どんな印象だった?」
模話1「前売りが1000円で当日が1500円…安かったね」
模話2「客の入りは?」
模話1「少なかったよ。静かでよかった(笑)」
模話2「憂歌団の木村さんのお母さんが〈あんたたち静かでよかったよ〉って言っていたというエピソードを思いだすね(笑)」
模話1「一人、ずーと踊ってる男性がいてさ…忌野清志郎さんの自動車のCMでの動きみたいなさ…あとは、最初にせりあがったときに客席のお客が宮本~って劇場みたいに声出してた意外は、ほんとに誰もしゃべんない感じでしたね」
模話2「宮本さんは客に対しては何かいじったりは?」
模話1「あんまりなかったかな…しゃべりもほとんどなくて…ちゃんとやんなきゃねみたいなこと言ってるくらいだったかな。あとは曲名は言っていたかも…」
模話2「演奏はどうだった?」
模話1「それが、CDとおんなじクオリティーなわけさ…音もよくてね…しずかだったし(笑)」
模話2「石くんのギターはよかったらしいね」
模話1「いやあ、もう素晴らしいよね。ほんとはキルザキング弾けるようなテクニックある人が、ギターソロ弾かないでストイックにいい音出すわけ…ミュージックマンのアンプにテレキャスターかな? しびれたね…ストゥージスみたいな感じだね。リフ、リフ、6本でフルサウンド…うまかったね~」
模話2「他の二人は?」
模話1「というかね…3人の演奏の息の合い方ってのか…宮本さん含めて、きっちりな感じだったね。富永さんのドラムはインパクトあったね。当時いっしょにバンドやっていたドラマーとボーカルの3人で行ったんだけど…ドラマーは富永さんをいたく気に入っていたね」
模話2「宮本さんはどうだった?」
模話1「すごかったよ。ヘビメタ歌えるレベルだし、バンドとしても音は外さない、クオリティー高いことは確かでした」
模話2「その後は何回かいったんでしょ?」
模話1「そうだね。九段会館でも見たね。バンドの二人は日比谷も見に行ってたね」
模話2「印象に残った曲とかは?」
模話1「やっぱり、待つ男に珍奇男だよね。これはすごかった。演奏もよかったけどさ…宮本さんのパフォーマンスはすごかったね。あと…ファイティングマンとかのテレキャスターの音ね…しびれました」
模話2「珍奇男は宮本さんがギターでも参加しだした作品でもあるでしょ」
模話1「初期のギターウルフくらいペンチで弾いてるみたいな音で…バンドは苦労したろうけど…3人に助けられて、どうにかロック的にはギターとしてぎりぎりだったけどね(笑)」
模話2「実際、悪態ついたりってのはあんまりなかったわけ?」
模話1「そうだね。そうだとしてもさ…年下だったし…おとなげないっていうか…いじけた流浪の民だろうし、まじめだけど、少しはったりっていうかな…見に行かなくなったってのは…それをいっちゃあおしまいよって感じがでてきちゃったってことだよね」
模話2「聴かせるうたなどなくなったってこと(笑)」
模話1「それをいっちゃあ(笑)。バンドをやったってのがボクにはよかったんだよね。あがめなくて済んだ(笑)」
模話2「エレファントカシマシはしばらくきかなかったってわけだ」
模話1「東京の空はよく聴いたよ。傑作だったから。そして再ブレイク以降は時々買ったり…一度見に行ったしね…」
模話2「どうだった?」
模話1「人として成長していたから、うれしかったね。客とのやり取りもうまかった。本来、もともとエンタメの資質高い人で…意地張ってたのをやめた感じがここちよかったね」
模話2「アルバムも聴いた?」
模話1「グッドモーニングは好きだね。再ブレイク後は四月の風に武蔵野が好き。ああいう作品がかけるようになるなんて想像つかなかったね。いまでもその2曲は好きです。四月になると四月の風を歌って泣く(笑)」
模話2「まだまだエレファントカシマシは続く~」