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明日の神話

2025年、
あけましておめでとうございます

時間の流れが早くて驚きます
年末年始は特に。


2024年は仕事ばかりの日々でした
それはそれは仕事ばかりしていました

もちろん楽しかった仕事が沢山あって
会いたい人に会えて
本当にたくさんの素晴らしい経験をしました

でもなんか、やっぱり
奥歯噛み締めて働いていた記憶が大きくて
スーパーハードな年だったな
と今振り返って思います

2025年はもう少し楽してみようかな〜
みたいな

いや、だめか

今年は9連休という幻みたいな時間ですが
始まってみるとみるみるうちに時間を消費して
結局時間の流れはゆったりにならないわ
と、やきもきします

年末に家族のことで色々とあって
少し緊張感のある休みになりました
母方の実家がある大阪に帰り
ひっそり過ごしました

猫も一緒です

空いた時間で1人で万博記念公園に太陽の塔を見に行きました

畏怖すら覚える大きさと
しっとりした曲線が本当に好き
私が、でいだらぼっちだったら
太陽の塔と友達みたいに過ごすと思う

私は岡本太郎が本当に大好きです
彼の立体作品も絵画も言葉も大好きです
生き様そのもので芸術たりえる人間は
本当に格好いいと思います

そう言えば私の携帯の待ち受けは
5年ほど岡本太郎(本人の)写真です、いまも


彼の作品に出会った瞬間を鮮明に覚えています

小学2年生ぐらいの夏休み
祖母と母と兄と汐留に遊びに行った時、
ちょうど復旧された明日の神話が限定的に一般公開されてる期間でした

岡本太郎なんて知らなかったし
(当時は多分ピカソもモネも知らなかった!)
芸術なんて微塵も興味なかった
文学も美術も音楽も写真も興味なかった
なんなら勉強もスポーツも興味なかった


なんか人が集まってるわね
という理由で人混みに近づいていくと
あの壁画が突然眼前に現れました

でっか、色すご、なんか強、

高層ビルを見上げてぐらっとくる感覚とか
見たくないものを見た時の心臓の痛みとか
犬神家の一族を見た時の得体の知れない怖さとか

多分あれが人生で初めて味わった混沌です

その時の自分がなんて感想を言ったのかも
どんな反応を示したのかも覚えていません

これはやばい!ウチの中のなんかが変わってしまう!
と、本当にそれだけ。

その日からというと、あたしは混沌の虜
岡本太郎の名前を見るたびに心臓をギュッとさせて
“明日の神話”を家のパソコンで
こっそり検索する日々が始まりました


のちに二十世紀少年の映画で太陽の塔ぽいやつを見て、
あれ岡本太郎やで
と母に言われて戦慄する
また岡本太郎が私を変えにやってきた!
デカイってなんてかっこいいんだ


あの日のように、
自分の心に真っ直ぐぶつかってきた混沌を
面白がりたいという自分の欲は
全く変わっていないと思います

もう少し自分の形に
捏ねたり伸ばしたりして
あたし自身を面白がらせたい

2025年のテーマは” 破壊 “です

再生は二の次

いきものにはやさしく

渡部有希




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