好きなカードでデッキを組んで幸せに遊んだ話【スタンダード】
久しぶりのスタンダードのローテーションです。
そう、数ヶ月使い続けたデッキとお別れする季節になりました。
思えばサンダージャンクション発売後からずっと回していたデッキがあります。
そしてこのカードすごい好きだなぁ…って思えるものに出会い、それを中心にデッキを組んで、数ヶ月間遊び続けられたことは幸せな思い出でした。
せっかくなのでその思い出をまとめようと思います。
好きなカードとの出会い
2022年2月…
神河:輝ける世界が発売しました!
発売日はボックスを買ってワクワクしながらパックを向きつつ
寺田絵の放浪皇カッコいいー!
告別のイラスト可愛らしいー!!
ボーダーレスの母聖樹美しいー!!!
とか言いながらシングル買いあさっていました。
さて…
そんな中、知り合いと「せっかくボックスを買ったので神河:輝ける世界のカードだけでデッキを組んで遊ぼう」という話になりました。
神河のカードリストを眺めつつ、なんかいいデッキは無いかなー…と考えたところ3枚のカードに目が行きました。
エンチャント呪文を唱えると、3/3のカエルを出す達成
1マナでつけられているクリーチャーをブロック不可にして毎ターン1点与える鷲掴む苦悩
1マナの英雄譚で2点ドレインをして、裏返ると2/2威迫になる大牙勢団の襲撃
それ以外にも神河はエンチャントが多く収録されており、私が組んだデッキはエンチャント多めの黒単アグロでした。
達成の能力用に緑と青をタッチした記憶がありますが、そこまで詳しくは覚えていません。
しかし、この時に使用した達成・鷲掴む苦悩・大牙勢団の襲撃が見た目以上に強かったことはとても覚えています。
中でも鷲掴む苦悩は、普通に使うとアドバンテージを失うだけの弱いコモンカードなのですが、使い方によっては…
1、相手のタフネス1を除去する。
2、1マナで3~4点のライフを削る。
3、こっちのクリーチャーの攻撃を無理やり通す。
と様々な用途があり、使用する人間の技術がめちゃくちゃ出そうな面白いカードという印象でとても気に入りました。
その後、ちびキャラシールの配布がはじまりスタンダードでよく遊ぶようになるのですが、残念ながらこれらを使用する機会に恵まれませんでした。
使用しなかった理由は色々ありまして…
・これらのカードは黒のエンチャントを使うアグロデッキで強いが、エンチャントシナジーで強い色は白緑。
・1ターン目から白黒や黒緑を用意できる土地は、当時コイロスの洞窟とラノワールの荒原のみ。そのため対抗色のアグロデッキがそもそも色事故する。
・エンチャントデッキは先に強化するクリーチャーを出す必要があるが、1マナのエンチャントをつけたいクリーチャーが気前のいい訪問者のみしかいない。
黒緑という色の組み合わせが好きなので、これで組みたかったのですが現実問題不可能という結論に行きついていました。
そんな中で2年が過ぎます。
神河もスタン落ちだなぁ…と思っていたらスタンの期限が伸びたこともあり、まだ神河は使用可能でした。
そんな中で発売されたサンダージャンクション。
1ターン目からアンタップインで置ける花盛りの湿地。
1マナで出せて強化していける見捨てられた鉱夫。
神河が落ちるギリギリになって足りなかったパーツが入りました!!
さらにPWFM用にさっくと遊べるアグロデッキを組もうかなぁ、と思っていた矢先の出来事でした。
すべてのタイミングが完璧…!!
今こそ黒緑エンチャントアグロを組む時!!
デッキを組む
達成・鷲掴む苦悩・大牙勢団の襲撃をストレージから引っ張り出し、花盛りの湿地・見捨てられた鉱夫を用意。
準備は完璧なはずだったんですがここで一つ問題が…
1ターン目からクリーチャーを出して迅速に殴り勝つアグロと呼ばれる戦術をほぼやったことなかったので、デッキをどう組めばいいかわからないということ。
オリジナルデッキ組むのが趣味とかいってるくせに!
MTGを20年もやっているくせに!
まぁ何事も勉強なので試しに組んでみました。
色々試行錯誤して完成したのが以下のリスト。
はじめて本格的に考えて作ったアグロデッキなので、これを完成させるまでの過程もいい思い出になりました。
いつもデッキを組む時は「環境にある各デッキにどう対処するか」から考え始めるのですが、今回はそれを捨て「相手が動く前にいかに最速の動きでゲームを終わらせるか」に重点を置きました。
早い話がシェオルドレッドやアクロゾズやアトラクサといった1枚でゲームが終わるクリーチャーへの対策は出される前にゲームを終わらせるになるわけです。
出されて定着しちゃったら負け!くらいの気持ちで。
そのために最速で終わらせるターン数に注目しました。
最も理想的な動きは
1ターン目に気前のいい訪問者を出す。
こいつはエンチャント呪文を唱えるとどこかに+1/+1カウンターが置ける能力を持っています。
2ターン目に2枚目の気前のいい訪問者と無鉄砲。
無鉄砲はエンチャントされてるクリーチャーに+2/+0トランプルを与えるオーラですね。
無鉄砲を唱えたことで2体の気前のいい訪問者の能力が誘発して、最初に出した気前のいい訪問者が5/3になって、戦闘で殴って5点。
相手のライフは残り15。
3ターン目で2枚目の無鉄砲と望み無き悪夢を唱えると、気前のいい訪問者の能力と合わせて6/4が2体になります。
殴って12点と望み無き悪夢の2点で合計14点。
相手のライフは残り1。
土地が3枚あれば、この時点で1マナ残っているので…
相手の除去に王のもてなしを合わせて打点を1あげても、
大牙勢団や望み無き悪夢で1点以上与えても、
戦闘前の死の重みで相手のブロッカーを小さくしても、
何をやっても勝ちですね。
なので最速は先手3キルが狙えます。
もちろん最速の動きが出来なくても意外と粘り強く戦えるカードは多く、なんやかんや結構押し切れることも多い感じです。
あっという間に大きくなるうえ墓地から返ってくる無常の神、1ターン目から2点クロックを出せて同じく墓地から返る見捨てられた鉱夫。
打点を上げつつ次のターンからドローを増やす駆け抜け候の祝福。
このあたりが回ると本当に強い。
こうして完成しました。
黒緑エンチャントアグロです。
いざ実戦へ
ということでせっかく完成したのでいざ実戦へ!
戦績をまとめるとこんな感じになりました。
なお不戦勝は全部はぶいています。
5/3 新宿FNM
ボロス召集 ×〇〇
版図ランプ 〇×〇
5/6 新宿ゴールデンウィークスタンダード
白青コントロール 〇〇
赤単 ××
5/10 新宿FNM
白青アーティファクト 〇〇
青黒緑リアニメイト 〇〇
版図ランプ 〇〇
5/31 新宿FNM
青単 〇×〇
青赤アーティファクト 〇×〇
6/2 新宿週末スタンダード
赤単 ××
青黒赤ミッドレンジ ×〇×
6/7 新宿FNM
版図ランプ ×〇×
6/14 新宿FNM
版図ランプ 〇×〇
青赤アーティファクト 〇×〇
6/21 新宿FNM
青黒プロフト 〇×〇
7/4 横浜晴れる屋山チャレンジ
版図ランプ ××
赤緑アグロ ×〇〇
白青コントロール ××
7/5 新宿FNM
青赤アーティファクト 〇〇
青黒プロフト ××
7/6 大宮晴れる屋PWFM
白黒緑カウンター 〇〇
黒緑カウンター ×〇×
緑単 〇〇
7/7 新宿山チャレンジ
赤単 ×〇〇
青黒プロフト 〇××
ボロス召集 ×〇×
7/10 川崎山チャレンジ
黒緑ミッドレンジ ××
白青黒ミッドレンジ ×〇〇
7/11 横浜晴れる屋山チャレンジ
版図ランプ ××
黒緑ミッドレンジ 〇〇
白単 〇〇
7/13 渋谷ミント山チャレンジ
青黒ミッドレンジ ×〇〇
白黒ブリンク ×〇×
白青緑ミッドレンジ 〇〇
7/14 高田馬場とど山チャレンジ
白青黒ミッドレンジ ×〇×
白青緑ランプ ××
7/15 宇都宮晴れる屋山チャレンジ
白赤緑ランプ 〇〇
黒緑ミッドレンジ ××
赤黒放血者コンボ ×〇×
7/18 大須晴れる屋PWFM
青黒ミッドレンジ 〇〇
赤単 ××
7/24 渋谷晴れる屋スタンダード感謝祭
白青アーティファクト ×〇×
青赤プロフト 〇〇
24勝19敗!
なんとか勝ち越した模様。
結局3-0できたのは1回だけでしたー。
他にも玉川MTG会や静岡の晴れる屋でのフリープレイなど、大会以外でも色んな人と遊べてよかったです。
出発点となったこの3枚は使うたびに効果を確認されましたね。
特に鷲掴む苦悩は何度も確認されました。
「それではブロックできない」や「あなたは1点のライフを失う」の部分で勝ったことが何度あったことか…
ゲーム後に「そんなカードあるんですね!?」って何度も言われました。
オリジナルデッキを使っている時に言われて嬉しい瞬間ですよね。
はじめて一から組んだアグロデッキでしたが、本当に面白かったです。
挑戦してよかったなぁ、としみじみ思いました。
次の環境でも自分なりのデッキを組んで遊んでいきたいと思いました。
カエル乗り、達成!!
大牙勢団の襲撃!!
そして…鷲掴む苦悩!!
本当にお世話になりましたー!!
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