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北海道旅行記~札幌編(後編)~

トラブル発生

 北海道旅行の2日目は15時30分の高速バスにて紋別を出発し、札幌に向かう予定でした。紋別観光を満喫した私たちは少し早めの15時には紋別バスターミナルで乗る予定のバスを待つことにしました。しかし、ここでトラブルが発生することになります。
 バスの予約は一緒に行った友人が取っておいてくれたのですが、私が手洗いから戻ってくると友人が神妙な面持ちで電話をしていたので嫌な予感がしました。その予感は的中し、乗るはずだったバスが雪の影響で高速道路が通行止めになってしまったために運休になってしまったのです。この日、15時30分のバスに乗れば20時過ぎには札幌に到着する予定だったため、すすきのでジンギスカンを食べて〆パフェを食べるつもりだったのですが、バスが運休になったことで一気に暗雲が立ち込めてきました。

急遽、遠軽へ(旧名寄本線の旅)

 しかし、私も友人も旅慣れしており、これくらいのトラブルは慣れたものです。「何とか代替ルートでその日のうちに札幌にたどり着けないか…」と考えました。

紋別から各方面へのバス

 「遠軽までいって特急オホーツクに乗れば今日中に札幌に着ける」という発想に至るまで、そう時間は要しませんでした。問題は遠軽までどうやって行くかですが、幸いにも紋別バスターミナルから遠軽までの路線バスが15時20分にあり、なんとかルートがつながりました。こうして、何とか札幌に向けて出発することができました。

紋別市の中心部にある「オホーツク氷紋の駅」という施設は「旧紋別駅」の跡地にある

 紋別から遠軽へ向かう路線バス、実は1989年に廃止された名寄本線の代替バスでもあります。ちなみに名寄本線はJRにおいて唯一、全線にわたって廃止された「本線」でもあります。

バスの走る区間のほとんどが、このように無人地帯

 上記の写真はバスの車窓から撮ったものですが、見ていただくとわかると思うのですがほとんどの区間がこのような無人地帯を走り続けることになります。もともと、名寄本線は道央から道東オホーツク沿岸を結ぶために作られた路線であり、地域輸送を前提とした路線ではありませんでした。石北本線が開通し、札幌からの特急列車がそちらを経由するようになると名寄本線の存在価値は一気に低下することになり、地域間輸送でも自動車の優位性を覆せなかったことから廃止に至りました。実際、紋別から遠軽まで乗りとおした乗客は私たちともう一組しかおらずどちらも流氷を見に来た観光客のようでしたので、普段の利用はほとんどないのかも知れません。

味のある駅名標の遠軽駅

 バスに揺られること1時間半ほど、遠軽に到着しました。到着してすぐに遠軽駅へ向かい、札幌までの特急券を購入しました。遅れはあるものの、JRはちゃんと動いているようだったので、何とか札幌まで今日中にたどりつくことができそうで一安心です。

一路、札幌へ

 遠軽に到着したのが17時過ぎ、乗る予定の列車は19時19分発ということで、遠軽で少し早めの夕食を取ることにしました。遠軽も駅前であればそれなりに飲み屋もあったので、適当なお店を選んで入りました。

初めて飲んだ黒ビール

 余談にはなるのですが、北海道の名産である「ザンギ」って普通の唐揚げと何が違うのでしょうか。調べてみると味付けした鶏肉を揚げたものがザンギであると書いてあるサイトがあったのですが、私の実家では昔から唐揚げは下味をつけた鶏肉を揚げのが当たり前だったので、私の実家の唐揚げはザンギだったのでしょうか。もし、詳しい方がいたら教えてほしいです。

特急オホーツク4号

 19時ごろに遠軽駅に戻り、特急オホーツク4号に乗って札幌を目指します。札幌駅の到着予定時刻は22時半ごろと特急列車でも実に3時間はかかります。北海道がいかに大きいかということを思い知らされます。
 列車は時折、速度を落としながらも順調に走り続け、30分ほど遅れながらも札幌まで走り抜けてくれました。正直、途中で立ち往生でもされたらどうしようかと思っていました。

札幌駅

 こうして、バスが遅延するというトラブルはあったものの、なんとか札幌までたどり着くことができました。本来であれば、このまま夜の札幌を満喫して翌日は小樽に向かう予定だったのですが、この日はほとほと疲れ果ててしまったので、有名なすすきの交差点をみてすぐにホテルへ向かい、そのまま眠ってしまいました。
 ドタバタの2日目でしたが、これはこれでいい思い出になりました。

札幌観光

 3日目は帰りの飛行機の時間まで札幌観光をすることにしました。

大学の敷地内とは思えない北海道大学

 まず午前中は北海道大学の総合博物館を見学することにしました。北海道大学の敷地が広いことは知っていましたが、百聞は一見に如かずとはよくいったものであまりの広大さに驚きました。下手すれば大学の敷地内で遭難するんじゃないかな。

北海道大学総合博物館

 北海道大学の総合博物館は入場料無料で入ることができます。建物は1929年に建てられたそうで、旧帝国大学の名に恥じぬ重厚な建物でした。
 中の展示物は非常に見ごたえのある内容でした。権利の関係とかがあるので写真は割愛しますが、北海道に行かれたら是非とも訪れてみてほしい施設の一つです。

お昼ご飯のジンギスカン

 はい、北海道といえばこれでしょう。ジンギスカン。
 贅沢にお昼からジンギスカンを食べました。柔らかくてクセもなく、非常に美味しかったです。また、マトンのタタキなるものも食べたのですがこちらも美味しかったです。また札幌に行くことがあれば、再訪したいお店の一つです。
 お昼を食べた後は路面電車にのって一周したり、カフェでお茶したりとまったりと過ごしました。
 札幌、やはり人口が200万人近くもいるので普通に都会でした。また、1800年代に入ってから計画的に開発された都市ということもあり、今まで訪れた都市の中でも非常に街並みがきれいだなと感じました。また一つ、お気に入りの街が増えました。

旅の終わり

 夕方の17時頃に札幌駅で友人と別れ、新千歳空港に向かいます。飛行機は20時前の飛行機を予約していたのですが、早めに空港に行って夕食を食べてお土産を探すことにしました。

札幌といえば味噌ラーメン

 はい、札幌といえば味噌ラーメンですよね。これを食べずして東京には帰れません。
 新千歳空港は国際線も発着するということでお土産屋さんもたくさんありました。本当は実家にカニでも送ってやろうかと思ったのですが、さすがに値札を見てやめました。どれも1万超えてくるのでね。
 そんなこんなしているうちに飛行機の時間になってしまい、19時55分、定刻通りに飛行機は新千歳空港を離陸して成田へ出発しました。
 成田空港には定刻より少し早い21時45分ごろに到着しました。そこから、スカイライナーやJRを乗り継ぎ、自宅に到着したころにはすでに日付をまたいでいました。これにて2泊3日の北海道旅行が終了しました。

おわりに


北海道の鉄道らしい一枚

 実は北海道旅行を計画したのは今回が初めてではなく、2年前の同じ時期に卒業旅行として北海道旅行を計画していました。しかし、そのときは生憎、北海道に爆弾低気圧が襲来し、飛行機は連日の欠航となってしまい、やむなく九州旅行へと切り替えざるを得ませんでした(九州旅行も楽しかったですが)。以来、ずっと北海道に行きたいという気持ちがありつつも、なかなか行く機会に恵まれませんでしたが、今回、こうして北海道を訪れることができて本当に良かったです。
 また、今回の旅行では多少のトラブルがあったものの、目的であった流氷はしっかりとみることができ、とても満足度の高い旅行となりました。
 北海道にはまだまだ行きたいところがたくさんあるので、また近いうちに行こうと思っています。とりあえず、次は夏の北海道に行ってみたいなと思っています。その機会があれば、また記事にまとめようと思います。
 さて、今回はここまでとしたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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