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名取さな1stLive「サナトリック・ウェーブ」でフラスタを贈った話~ていねいなフラスタ制作記~②

はじめに!

 おはようござい🍆
 本記事は、2024年9月19日(木)に開催された名取さなさんの1stLive「サナトリック・ウェーブ」でのフラスタ制作記です。
 なるべく丁寧に制作レポートを書きますので、これからフラスタ制作を始めてみたい方の参考になれば……!と思っています!

 最高のイベントはこちらから✨↓

 前回のていねいなフラスタ制作記も併せてどうぞ!↓

今回作成したラフ図と完成写真!!

最終ラフです! 
当日のお写真!!!うおおおおおおおおお!!!!!

 今回も最高に可愛く仕上げてもらいました〜😊😊
それでは制作レポへ!!Let'sGo!!!

時系列!

  • 2024年6月14日 サナトリック・ウェーブKV公開&チケット申し込み開始

    • →この時期からラフ作成を進めます!

  • 2024年6月23日 物販情報公開

  • 2024年7月1日 祝い花レギュレーション公開

  • 2024年7月4日 お花屋さん2件にラフを元に対応可否を打診

  • 2024年7月25日 制作担当さん確定

    • 2024年8月2日 お花屋さんと詳細デザインを詰めていく

  • 2024年9月2日 お花デザイン確定期限

    • 2024年9月9日 入金〆

  • 2024年9月12日 装飾品持ち込み期限

  • 2024年9月18日 お花納品日

  • 2024年9月19日 ライブ当日!!

★制作の流れ★

1.お花デザインの大ラフを描く!

 6月14日、いつもの重大発表配信でサナトリック・ウェーブの詳細が公開されました!ん~~~~~~KV良すぎ……??
 ばくたんも大体3か月前にKV公開されているので、今回のライブもほぼスケジュール感は一緒でした。イベント詳細が発表された時点で、今回もフラワースタンドを出すことを決めていたので、さっそくラフに取り掛かります。
 ここから1~2か月以内くらいにフラスタのレギュレーションが出るはずなので、出たらすぐにお花屋さんに相談できるようにしておきます。

 今回はお誕生日イベントではなく「ライブ」なので、「ライブ」ならではの要素を取り入れたいと思いました。

 真っ先に頭に浮かんだのは「けいおん」でした。ライブ→けいおん、非常に安直ですが、私の血肉となっている作品なので仕方ありません。(けいおんは「ライブ」というより軽音楽、部活、バンドというテーマですが、KVのうさちゃんせんせえギターを見て平沢唯ちゃんが思い浮かんだのだと思います。)
 「青春感」「きららジャンプ」「躍動感」「ギターをもつ」などなどキーワードを挙げながら、画力と相談して色んな構図を試していきます。
 結果としてこの時点では「両手にサナトリック・ピカピカ・ペンライトを持ちながらジャンプしてる名取」というけいおん要素のほぼ無い構図に収まりました。そんなもんですね。

 お花の色味はKV見た瞬間からブラック×ピンクで行きたいと思っていたので、すぐに決まりました。(個人的にブラック×ピンクの配色の組み合わせが、森羅万象の色の組み合わせの中で一番好きです。これって地雷系好きってこと??←名取が配信で言っていて気づかされた)

 また、現物のマイクは取り入れたいと考えていました。むしろマイクスタンドにお花が装飾されているようなイメージにしてみようと考えていました。←こちらはお花をモリモリにしたときに重量的に限界かと思い断念しましたがこういうの良くないですか?


 そんなこんなでお花屋さんに相談する用の大ラフがこちらです!

この内容で最初の相談をします!

 冒頭掲載した最終ラフと結構違いますが、大ラフを決めて予算感を伝えるこのフェーズではこのくらいで大丈夫です。
 メインフラワーの色味サイズ装飾の内容などを記載しておきます。

2.お花屋さんに連絡をする!

 7月4日、出来上がったラフを元にお花屋さん2件ほどに打診をしました。前回のばくたんで相談が出遅れ、対応可否が不安だったので、2件お問い合わせをしました。お問い合わせはHPのフォームからできるお花屋さんが多い印象です。オタクも安心です。この際にラフがあると話が進みやすいため、1の事前準備をしています。今回は楽屋花がNGだったためか、どちらもまだ対応枠の確保は大丈夫そうで、一安心、、、。

 予算感と装飾の持ち込み有無などを相談しつつ、今回も「はなしごと」様にご依頼することに決めました!たまたまですが前回のばくたん。と同じ制作担当さんに対応してもらえることになり、今回もバルーンなどの装飾はお花屋さんに用意して頂ける運びとなりました!とてもありがたい、、、。

 今回は前回の反省から、初めから予算をある程度決めていました。個人的にはやはりお誕生日に豪華なお花を贈りたく、今回はある程度コンパクトに行こうと考えていました。(当日見たら思ったより全然大きくて最高でしたね……。)繰り返しになりますが、予算とラフが決まっていると非常に話が進みやすいので、オススメです!

 ある程度早い段階で、お花と装飾品のサイズ感のバランスを打ち合わせます。パネルや装飾品は持ち込み期限が早めのケースが多いので、サイズ確定は早めにしておくと楽です。

3.ラフの見直しと人物イラストの完成!

 さて、ここからラフを元にパネル用に清書していくのですが、自分の絵に違和感を感じます。
 「名取がペンライト持ってるのおかしくない?」
 「名取が観客側の構図なのにマイクがあるのおかしくない?」
という自己矛盾に陥りました。

 いったんやりたいことを整理します。
①マイクの具現化
②ライブT+ポニテは描きたい(思考盗聴成功
 これを実現するのに最適な構図を考え直します。
 もしライブTが出るとしたら確実にアンコール後だと思っていたので(思考盗聴成功)、それを踏まえてシチュエーションを考えます。
→ライブでは恒例な「アンコール後などにボルテージが上がってる観客にマイクを向けてコールや歌唱を煽る」シーンをイメージして描くことにしました。
 個人的には「PINK,ALL,PINK」の「キミの声をきかせて もっと!」のあとに名取がマイクをこちらに向けてくる、というシーンまでイメージしましたが、さすがにPAPはアンコール後のわけがなかったですね。(思考盗聴失敗)

描き直した人物イラストがこちら!

 手を前に突き出してダイナミックな構図にしてみました。こういう構図はCLIP STUDIO ASSETSで公開されている3Dデッサンモデルを活用すると描きやすいですね~。

 ちなみにですがこの時点ですでに9月7日、パネル作成のギリギリのタイミングでした(泣)

4.メッセージパネルデザインの完成!

 さてここまで人物パネルにフォーカスしていましたが、メッセージパネルのデザインも非常に大事です。シンプルな立て札はお花屋さんで作成してくれるケースも多いですが、私はせっかくならデザインしたい!派なので描き起こしていきます。個人的にこのデザインが本当に苦手で、毎回めちゃめちゃ難産です……。

 デザインを考えるにあたって、真っ先に思い浮かんだのはやはり「けいおん」でした。イメージはアイキャッチで各話タイトルが出てくるカセットテープです。

 これをオマージュしつつ、さなちゃんねる風にアレンジしていきます。ここで考えたのはやはりアヘエビ
 「IRINAS」配信で登場した「あへっち」案と、「いちご狩りツアー」配信で登場した「(カラオケしてた)アヘエビテレビ」案とで最後まで本当に真剣に悩みました。深夜二時頃、二つのアヘエビを何度も真剣に見比べて吟味していたあの時間は、間違いなく世界で私だけの唯一無二なものであったと自負しています。


アヘエビTV案(清書済み)
あへっちTV案(ラフ)

 結局、文字の見やすさと色味、そして「カラオケ→音楽」というテーマ性を考えて、アヘエビテレビに決定しました!(名取さんには「あへっちTVも見てます」とコメントされましたが💦)

 サナトリック・ウェーブのフォントはやや「けいおん」のアイキャッチタイトルを意識しています。特に”#1”としたのは、絶対に絶対に#2以上が開催されて欲しいという切実な想いからです。
 ちなみにデザイン終了時点で9月8日の深夜3時頃、そのまま即プリオさんに注文&入稿します……。

 そして清書が終わったので、最終デザインラフをお花屋さんに送ります。構成は大きく変えていないのですが、マイクの配置などを伝えたかったので、最後にしっかり共有しておきます。

サイズが確定したパネルやマイクの配置のイメージなどを伝えます。


5.パネル制作と装飾品の発送!

 今回、用意する装飾品は以下の3点です。9月12日必着を意識して制作に取り掛かります。
 ①人物パネル
 ②メッセージパネル
 ③イミテーションマイク

①人物パネル
 パネルは今回も「ポスター印刷のプリオ」様に制作してもらいます。爆速でパネル印刷してくれます。
 等身大パネル(等身大ではない)はカットラインというものの指定が必要で余計に1日必要であることを念頭に置き、このようなスケジュールでいきます。
 9月9日早朝 注文&データ入稿
 9月9日中 データ確認&カットライン作成
 9月11日 発送
 9月12日 到着

a. イラスト準備!
 全身を描いた人物イラストをどこで切るかを考えます。今回はマイクの具現化があったので、事前にマイクサイズを測って、パースを考えながら最適なパネルサイズを決めていきます。パネルが大きすぎても小さすぎても、表現したい””現物マイクを用いた立体感””が損なわれてしまいますので、ここは慎重に、、、。
 この寸法はお花屋さんに送る最終ラフにも記載しています。マイクとのバランスを優先させてパネルサイズを決めましたが、正直お花の正式なサイズが分からなかったので、全体のバランス感を損なう可能性がありましたが、さすがお花屋さん。完璧なサイズ感で仕上げてくれました……お花屋さんは神です。

 パネル上下のサイズを基準に決めると自ずと左右のサイズが決まりますので、イラストをそこで切っておきます。
 カットライン作成を自分で行うか、印刷屋さんに作成して頂くか選べるのですが、私はイラストレーターを使えないので、印刷屋さんにお願いします。その場合、通常通り画像データで入稿すればよいので、白背景のpng形式でイラストを準備しておきます。原寸サイズで200dpiを目安に入稿します。単位をpxからmmに変更するとわかりやすいですね。今回、原寸サイズの350dpi約4MBのデータで送ってみましたが、めちゃめちゃきれいでした!(推奨値から超えてしまっていたので自己責任です。)

作成してもらったカットラインです!約10mmの余白が付きます。

b. 印刷の仕様を決めます!
 今回は「等身大パネル(屋内向け)発砲パネル パールフォート紙+UVグロスラミ+カットライン作成あり」という仕様にしました。パールフォート紙は今回初めて頼んでみましたが、今までより少しリッチな仕様です。

左:パールフォート紙(今回)、右:光沢紙(前回)
※回収されたパネルは送ってもらうことも出来て、よき思い出の品になります。

c. カットサイズを指定します!
 上で決めたカットサイズに従い、「変形サイズ250㎜×334㎜」と指定し、伝言メモ欄に「カットライン込み幅250mm以下でお願いします。」と添えておきます。なおパネルの下部はお花で隠す想定で上下方向は計画よりも若干大きくしておきます。

②メッセージパネル
 メッセージパネルも人物パネルと全く一緒です。お花と人物パネルのサイズ感から適切なサイズを指定します。
 今回は「変形サイズ300㎜×240㎜」で指定しました。あまり小さいと見えづらいので、少なくともこのくらいのサイズは必要かもしれません。

③イミテーションマイク
 マイクはサイズ感の要になりますので、早くから準備してきます。今回、レギュレーションで「電子機器(LEDやディスプレイなど)の設置は禁止」とありましたので、電池もバッテリーも何も使わないただのおもちゃのマイクを探します。
 こちらはAmazonや楽天などでひとしきり探します。お花をコンパクトにしようと思っていたので、マイクが大きいとパネルを大きくする必要があり、パネルでお花が隠れてしまうのが嫌だったので、なるべく小さくて軽いものを探します。なおインターネット上で子ども用のおもちゃを検索しまくっていたので、「子育て」関連の広告がたくさん出てくるようになり、何故かメンタルをやられます。

おもちゃなので超軽い

 結果として選んだのはこの2つです。どちらも長さ約170mm幅約50mmほどです。念の為2つとも発送して、お花屋さんにトータルの色味などを判断しながら、1つを選んで設置してもらうように依頼しました。お花屋さんは神なのでこのような無茶ぶりに答えてくれました。

 なお本当は、このマイクを王衣装のマイクに加工しようと考え、もろもろ使えそうな部材を買ってきていました。

フェルトとかくっつくわけなくてワロタ

 結論から言うと、工作はあまりにも難易度が高く、時間がなさ過ぎたため挫折しました……。スプレー塗装が必要ですかね??さなちゃんねる工作物のみなさん、心から尊敬しております。が、今回本編で使っていたのは王衣装マイクではなく黒のマイクだったので、結果的に思考盗聴成功という形になりました。

 これですべての装飾品の準備が終わり、一安心です。達成感で数日動けなくなりますが、ここから当日アップしたいイラストを仕上げます(泣)。

ライブ当日!

 今回は昼夜現地参加でしたので、前日は早く寝、、、れるわけもなく。アドレナリンとZone、栄養剤でドーピングしておきます。
 お花は前日に納品だったので、実は前日18日に納品写真が送られてきていました。ドキドキしながら納品写真見る瞬間が一番気持ちいいんだから……。早く現地で見た過ぎて震えてました。

 それでは当日の現地写真がこちらです!!!

 うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 いや思ったよりお花モリモリで最高すぎる~~🎉🥳🎉🥳
 真っ黒のお花ができるか分からなかったので、ラフではダークグレーぽっく表現したのですが、きちんとKVっぽくブラック×ピンクを表現してくれました!!(真っ黒なお花は意味するところが諸説あるかと思いますが、考えすぎも良くないという個人の判断で送っています。)

 平面のパネルと立体のマイクの組み合わせは難しいと思っていたのですが、サイズ感も完璧で、思ったよりきちんとマイクを持っている名取の実在性みたいなものが表現できて、ただただ嬉しい!!

 また今回のお花はめちゃめちゃ一等地(?)に置いて頂いて嬉しかったんですが、周囲にクオリティの高いお花ばかりあって光栄&恐縮でした!色んなフラスタ見られるの楽しいな~

 ↓お隣の野良さぶれせんせえのフラスタ制作記です。ラフから丁寧すぎて本当に尊敬しかない……。

(パネルの絵を用いたイラストもこっそり宣伝しておきます)


さいごに!

 ここまで読んでいただきありがとうございます!今回は、実際の制作の流れと、「なぜこのデザインに至ったか」というところを、こと細かに解説したので長くなってしまいました💦ただむしろ等身大なオタクの逡巡が見られるので、これからフラスタを出してみたい……!という方へ考え方の参考になればと思っています!

 お花に関しては名取さんが珍しく「出してほしい(無理はNG)」と口に出していて、普段の恩返しができればという思いから出していますが、デザインや制作自体めちゃめちゃ楽しく、最早出させてもらうことでこちらが幸せになれます。ありがとうございます。
 私は普段様々なライブに行くのですが、あのキャパシティの会場で、企業除き実に22基ものフラスタが設置されているイベントは初めてで、圧巻の光景でした。本当にでっかいラブに溢れていて幸せになります。自分の出したフラスタもその一員になれていたとしたら、制作した甲斐があったなと思っています。

 これは後語りなのですが、私は個人で出すフラスタの他に、例年大型の企画にも参加させて貰っています。自分でお花を出すようになってから企画者の方への感謝とリスペクトが一層増しました。
 参加者を募り、アイデアを出し、意見をまとめて、お花や装飾を準備し、収支報告をして、、、と個人で出すより遥かに労力がかかると思います。それが一口たったの1,000円などから参加できることに、本当に感謝しかありません!まさに無私の愛ですね。

 私自身諸々の限界から比較的シンプルなフラスタしか作れていないので、次はより凝った装飾などにも挑戦できればな~と思っています!!

 それでは皆さんも良きフラスタ制作ライフを!

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