[英國暮らし]ありがとうMUJI UK(イギリス無印良品)
8月最終週。夏のあいだお客様たちでごった返していたオックスフォードもようやく落ち着きを取り戻し、風は涼しく葉っぱも少しずつ黄色くなったり落ちたり、早くも秋が始まっている気配がします。イギリス生活も5ヶ月がすぎ、なんとか快適に暮らせるようになってきましたが、そのために欠かせなかったのは、日本からたくさん持ち込んだ荷物、友だちに送ってもらった日用品、そしてなにより、MUJI UK(無印良品)です!
無印の「ちょうどよさ」
生活周りのグッズ、もちろんイギリスにもたくさん売っているんです。特にベッドリネンやクッションなどのインテリアまわり、お掃除などの各種洗剤、ものすごく充実しているし色や香りもとっても落ち着いていておしゃれ。Marks&Spencerや大好きJohn Lewisのインテリアコーナーに行けば永遠に時間を過ごせます(上のお写真はJohn Lewis)。
でも、でもなんです。やっぱり「もうちょっとこうだったらいいな」なものは毎日生活しているとどうしてもでてくる。
そんなとき、ロンドンに行ったついでに立ち寄ったMUJI(無印良品)。たしか、5月にちょっと暑い日があって、扇風機、いるかな〜と偵察に行ったとき(結局、今年の夏は穏やかだったので、なしで乗り切れました)。なんだ、探してたあれもこれもここに全部あるじゃん! それ以降もロンドンに行くたびにMUJIとJapan Centerとらいすわいん(日本食材)は絶対に立ち寄るスポットになりました。以下、買って良かった商品たちを紹介します。
乾きやすい Waffle Bath Towel(£7.95)
これです、これ。イギリスのタオル、良いホテルのタオルみたいに厚手でふわふわ。住んでいるフラットも大家さんのご厚意でとってもいいタオル(The White Companyのエジプト綿のもの、新品)や毛足の長いパイルのバスマット(同)が備え付けてありあした。ありがたい、使い心地もいい……が、この国は洗濯物を外に干せない! 硬水でどんどんバリバリになる! かといって柔軟剤は吸収が悪くなるし、洗濯機の乾燥機能はお飾り! どうやってこのタオル乾かすの?
イギリス人はバスタオルをめったに交換しないなんて記事がバズったりもしましたが、さすがに毎日は無理でも2日に1回は交換したい。フェイスタオルや手を拭くタオルはティータオルでなんとか代用するも、乾きやすい薄手のバスタオルが、ない! そういえばキッチンにもともと備え付けのこの手を拭くためのタオル、ワッフル素材で乾きやすいじゃん、どれどれどこのメーカーかな……UCHINO! 内野株式会社、日本! Harrodsに売っているのを確認しましたが品質もいいだけあっておろそしい値段でした(Waffle Bath Towel £89)。もうひとつのリネンの薄手のものも、よく見たらラプアンカンクリ(フィンランド)……以前紹介したObject of Useで売っているやつですね、大家さん、こだわるね!
そんなとき、われらが無印のワッフルタオル! ちょうどセール中でさらにお買い得に買えました。乾きやすいのに、ふわっとしてる。これからさらに洗濯物の乾きにくい季節に突入しますが、これで安心。ちなみにバスマットは無印のthin bath matという薄〜いのを買って安くて乾きやすくていいものの、やや頼りない。日本から届けてもらったUCHINOのワッフル&パイル地のやつめちゃくちゃちょうどいいです。UCHINO最高。ちなみに無印のワッフルタオルも日本で売ってるもっと粗めのやつのほうがしっかりしていて正直良いです……。
小鉢にEveryday Tableware Bowl S (£2.95)
https://uk.muji.eu/products/everyday-tableware-bowl-s-19049
イギリスのお皿、基本丸くて大きめ。18、24cm、平らもしくは浅いボウル状。そのせいかランチョンマットも丸い。これが和食だとちょっと不都合。小皿はティーソーサーで代用するとして、小鉢が、小鉢が欲しいんです!
そんなとき、無印のこれがちょうど良かった。冷奴に、サラダに、ほうれん草のおひたし(サラダ用Baby Spinachをむりやり1袋ゆでる)に。しかも安い。ちなみに麺や丼は浅いスープ皿で代用してたんですが気分が出ないので、DenbyのRamen Bowlをセールで購入。うどんに、そばに、丼に、いろいろ使えていい感じです。お箸は使い慣れたものを持参、味噌汁のお椀は食洗機OKのものを後から送ってもらいましたが、やっぱり見た目でおいしさって変わりますね。
潤うだけ。それでいい化粧水Light Toning Water High Moisture(£4.95)
https://uk.muji.eu/products/light-toning-water-high-moisture-50ml-9712
ヨーロッパは化粧水文化があまりない。有名なBootsの「Traditional Glycerin and Rosewater」をこないだ旅先で買ってみましたが、手指消毒かな?ってアルコールの臭いでわたしは苦手でした。頼りになるのはやっぱりCurél(なんとBootsで売っている)で、スプレー化粧水を愛用していますが、やっぱりお値段がします。そんなとき、昔からある無印の「化粧水・敏感肌用 高保湿タイプ」がほっとします。無臭でただただ潤う。それでいいんです。
ちなみに、コットンの摩擦がこわくて拭き取りはちょっと…と思ってたけど(乾燥肌・薄肌)、硬水のせいで肌がどんどん荒れる。意を決して、朝だけ洗顔せず拭き取りにしたらまあ荒れが落ち着く。その代わりコットンは資生堂の柔らかーいやつを用意(なくなったらMUJIにするつもり)。拭き取りのミセラーウォーターはひとまずアヴェンヌでいまのところ問題なしです。
ちょうどいいフローリングシート Cleaning System ‐ Dry Sheets(£1.25)
クイックルワイパーの棒はいると聞いて持ってきました(分解できるとかほんと神)。でも問題はシートです。Amazonで買った100枚入りの不織布、ほぼただの布。髪の毛とか取れない。スーパーで売ってるFlashのやつ(Flash Speed Mop Dry Cloth Refill - Dust Magnet)、よく取れるけど地味に高い(20枚で£5.50とか)。その点これはお値段的にも気軽に交換できて、ごみもそこそこ取れて、ちょうどいい。もとは99円なことからは目を逸らします、日本が安すぎなんです。
基本、お掃除グッズはやっぱり無印が安心。バススポンジ(ウレタンフォーム三層バススポンジ)は吊るして干せるものはほかになかったし、いわゆるコロコロも。洗面台が狭いのでコンパクトな歯ブラシホルダーも必需品です。
あると嬉しい Silicone Jam Spoon £3.95
日本でも愛用してましたが「なくても生きてはいけるよね」と持参せず。でも、イギリスは乳製品、特にヨーグルトが豊富で安くて美味しい。電車に乗っていてもあれだけ牛が放牧されてるんだから当然です。1kgが1.95£とかなので大きいパックで買いますよね。最後の最後まですくいたい。ちなみにM&S Greek Style Live Yogurtがクセがなくてお気に入りです(小岩井の生乳100%ヨーグルトに似てる?)。
ちょっとした詰め替えに Polyethylene Tube 10G(£1.95)
https://uk.muji.eu/products/polyethylene-tube-10g-12506
詰め替え容器あります、売ってます。フライングタイガーとかだと安い。でも微妙に大きいんです。ちょっとした一泊旅行に、化粧ポーチにちょい入れしたいクリームに。本体が歯磨き粉の容れ物みたいにくにゃっとなるので取り出しやすい。日本からもいっぱい持ってきたけど基本使い切りなのでストックします。
アロマオイルでいい香り Unglazed Aroma Stone Diffuser
https://uk.muji.eu/products/unglazed-aroma-stone-diffuser-11042
せっかくイギリスなのでアロマテラピーを…と思ったら、意外とみんなやってなかった。Holland & Barrettでお掃除用に買ったラベンダーオイル、ミントオイル、ニールズヤードで見つけた好きなブレンド、せっかくだから普段使いしたい。日本ではUSB充電でコードレス「ポータブルアロマディフューザー」を使ってましたが、こちらではアナログにストーンにしました。優しく香っていい感じだし、デスクに石があるのもなんかいい。
ロンドンのおすすめMUJI店舗
さて、そんなMUJIはロンドンだけでも6店舗あります。というかほかはバーミンガムに1店あるのみ……もっと全土に散らばってよ!(フランスもパリに5店集中でほかはリヨンのみだし)
ロンドンで用事があるのがソーホーとかメリルボーンとかピカデリー・サーカス周辺なことが多いので、オックスフォード・ストリートやカーナビー・ストリート店、コヴェントガーデン店の方が近いのに、わざわざ歩いてトッテナムコート・ロード店に行ってしまいます。小ぢんまりしていますが2階がまるまるホームフロアで好き(他店舗はアパレルが多い)、セルフレジもあり。近くに本屋FOYLESもあり(ここのカフェは広くておすすめ)。カーナビー・ストリート店はまだ行ったことがないのでいつかチャレンジしたいです。
ありがとうMUJI
せっかくイギリス暮らしなので、なるべく現地のものを使って生活したい。でもそうはいっても物価高、円安なので、割高な実用品で失敗すると痛い。そんな日々のなかで、MUJIに売ってるものは安心感がすごい。本当にありがたい。MUJIとしてはアパレルに力を入れたいんだろうなと思うけど(Uniqloはオックスフォードにまで進出していますし)、利益率が低いかもですが生活用品をあと一声、品揃えをがんばってくれるととっても助かります。 ちょっとイギリスと文化が違うな、事足りてはいるんだけどもうあと一歩届かない…ってものがあれば、無印にとりあえず行ってみると解決するかも。
もちろんイギリスにもMUJIっぽいものはあって、たとえばJohn LewisのANYDAYシリーズはシンプルで質実剛健でお手頃価格でいい感じ。フラット備え付けの食器や家電がここのシリーズ多めだったんですが、クセがなくて良いです(ただしトースターはぬるくていまいち)。
ちなみにMUJIの通販は無印らしく1週間以上とか時間がかかるけど、たまに全商品10〜15%オフのセールをやってます。
*今日のひとこと
食べ物はこのところあんまり力入れてないのか、なさみしい品揃え。ただ抹茶ギモーブとか(抹茶味ものもいろいろあるけどしっかり濃いお茶の味がするのは貴重)、黒豆茶とか(中華スーパーでたまに飲みたくなるサントリーのウーロン茶、しかし、高い!)、ちょっとした贅沢をするとたいへん心が潤います。