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AI時代の「自分らしい発信」

自分らしい発信でまず思い浮かんだこと

ビジネスSNSのLinkedInで、「自分らしい発信」というお題が出たのでちょっと書いてみることにした。

最初に、私らしい投稿ってなんだろうと改めて考えてみたとき、三つのことが思い浮かんだ。まずは投稿のトピック、次にそのトピックについて何をどう書くかという切り口や内容、そして最後に文体とか書きぶりみたいなもの。

私らしいトピック

一つ目のトピックというのは一番分かりやすくて、私の場合はプロフィールにもあるような、「女性のキャリア」とか「ウェルビーイング」とか「多様性」、或いは「リーダーシップ」とか「人材育成」みたいなテーマについて関心があるので取り上げることが多い。

もう一つは、自分が関わったお仕事で守秘義務などに触れないことも発信している。だけど、多分、そういうテーマは決して私だけのものではないし普遍的なテーマ。これは私の発信方針ともいえるのだけれど、これだけをもって私らしい発信だな、というところまでは言えないのかなという気もする。

私らしい切り口・内容

本質的にはこの内容のところが、自分らしさの根源なのではと思った。なぜなら、これは何度も発信していることでもあるけど、私が投稿するときに常に心がけているのは、自分の視点や見解を加えるということだから。

たとえば、女性のキャリアというトピックにしても、政策の観点から書くのか、一女性の立場から書くのか、だとしたらその女性はどんな女性か、あるいは企業の人事部の立場から書くのかによって、内容は大きく異なるはず。そして、多様な意見に触れながらも自分自身はどう思うのか、っていうのがまさに私にしか書けない内容だし私が発信したいことなんですよね。

私らしい文体

と言いながら、本音では意外とあなどれないのが文体・書きぶりじゃないかと思っているわけで、なぜかというと私、結構書き言葉にはこだわりがあるのです。お仕事ではない文章書くときには割と口語体が好き。で、常体と敬体を混ぜてはいけないって十分すぎるくらい分かっているし、仕事上の文書のときはかなり注意深く統一する。

だけど、ブログやSNSの投稿のときにはあえて混ぜたりする。そしてそれも何度か推敲しながら吟味してる。でもコレは明らかに趣味の範疇だなぁ。読んでくださる方がどこまで感じてくださっているのかは全く不明です。

AIで私らしい文章書ける?

ここまで書いてきて、ふと気づいたことがある。アメリカの調査だったと思うけど、人事担当者の6割が既にジェネレイティブAIを仕事に使っているという記事を見かけました。ジェネレイティブAIとは、人工知能の中でも何かを判断したり処理したりというのではなく、文章だったりビジュアルだったりを生成するAIのことを言う。ジェネレイティブAIもまだ黎明期なので話半分だとしても、近い将来、リンクトインなどSNSの投稿にもそれを使う人は多くなるのは間違いなさそう。

その時、一つ目の私らしいトピック、だけの文章って読まれるのだろうか?

読まれるのかもしれない、私が著名人だったらね。でも、似たような記事は溢れかえっていて、うっかりするとほぼ同内容の記事が量産されてしまうかも。そんな状況を考えると、ちょっとどよ~んとしてしまいました。

じゃあ、二つ目の私らしい切り口・内容だったらどうかしら?今、ちょうどホットなトピックであるChatGPTを私もちょっと試してみたんだけど、いわゆるWiki的な文章ならあっという間に出来上がるんだよね。だから、トピックに対して、自分なりの切り口や焦点を与えたいポイントを適切なキーワードを適切に選べば、部分的には可能かもしれないって思った。だから、人によっては、これでも良いかなって思えるかもしれない。

ただ、私が投稿するときに心がけているのは自分の視点や見解を加えるということ。なので、私の想いはやっぱり自分で書くしかないような気がする。AI が十分学習出来るほどに私の見解が世に出ているみたいな事態を除いては(ま、それは現実的ではないよね 笑) そういう意味で部分的には可能かなと。

さて、最後に意外と私のこだわっている文体が一番難しいかもと思ったものの、ふと実はこれこそ学習可能かもと思い当たった。ときにピアニストの人が、何かの曲をモーツァルト風とかバッハ風とかで弾いたりするじゃないですか。文章も馬越美香風は畏れ多いけど、芥川龍之介風とか志賀直哉風とかならAIがやってくれそうな気もしてきた。

いやいや、そっちこそ畏れ多いって?


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