在デンマーク「長期記憶」の研究者 竹内倫徳さんに「幸せ」について聞いてみた
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■馬越のライフテーマであるウェルビーイングについてお話を聞かせてください。竹内さんはデンマークにいらっしゃいますが、デンマーク人は幸福度世界第二位だそうですね。それはどうしてだと思われますか?
幸福度と自己肯定感がものすごく関連があるのではないかと思っています。良くも悪くも自己肯定感の高いこっちの人達に比較すると、日本人って自己肯定感が低い気がします。なぜなのかは分かりません。教育なんでしょうかね。ただ、自己肯定感が高いからこそ、自分とは違う考え方が受け入れられるのではと思うんですよね。
■日本人が自己肯定感が低い理由については、これだけで別のお部屋ができそうな話題なので敢えて深入りしませんが、自己肯定感が高いことと幸福度には確かに関係がありそうです。竹内さんが、ご自分のウェルビーイングや幸福度を高めるために心がけていることはありますか?
誰にでも、自分を駆り立てるドライビングフォースがあると思います。僕の場合は自分を否定することで自分を頑張らせてきたところがあります。自分にも他人にも厳しかったんです。ところがイギリスに来て、研究結果がサイエンスに掲載されても満足できない自分がいることに気づいたんです。最高の環境で最高の結果を出したのに満足できない、これは一体何なんだと思った。それでいろいろ本を読んでみたりしてたどり着いたのが、自分を否定して成長するのは良くないということ。物事を良い悪いで判断し、自分にダメ出しをする。他人と比べて自分はまだまだだといって自分を否定する。
でもそれでは幸福になれないんです。かわりに、目の前のことに取り組むことに感情をのせない。自分のできることを一生懸命やっていく。他人と比べない。そんな風に考えたらハッピーになってきました。自分のありのままを認めれば大丈夫。そこに感情や価値判断はいらない。他人の評価はコントロール不能なことなので、そこを気にしてもしょうがない。それは自分の外に判断基準を持ってしまうこと。そんな風に割り切れたら前よりも幸せになれたように思います。
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