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Clubhouseで幸せになるのか?

私のまわりでは、1月下旬くらいから突然話題になりだしたClubhouse。正直、SNSはLinkdInが主軸で仕事中心の発信、こちらのnoteでは本業からはちょいと外れる「幸せ」についての発信をしているものの、Facebookはアカウント放置状態、TwitterもInstagramもアカウントを持っていないという状況のわたくし。要は、書くのは好きなんですね、しかもかなり長めの。

そんな中で新しいSNSなんてとてもとてもと思っていたのですが、Clubhouseは声のメディアってことで面白そうかなっていうのと、紹介制というしくみにうまく騙されて始めてみることにしました。あるコミュニティの中で、二つの紹介枠の一つを仲間うちでまわしていこうっていうのに乗っかってアカウント獲得したのが1月末です。

Clubhouseを始めてちょうど1か月

会社員なので、Clubhouseは基本アフター5、実際には夕飯を終えた午後9時以降のプライベートな時間で聞いています。始めてからほぼ1か月の間、夜になるとイヤホンして(家族がいるのでね)、いろいろなお部屋をAudienceで覗いたり、ときどき手を挙げてSpeakerになってみたりしていました。

お部屋をいくつか回ってみることで操作方法も分かってきたので、いよいよお部屋を作ってみることにしました。そして、件のコミュニティの中から数人のお友達を誘って、初めての自分のお部屋を先日(2月末)開催したところです。

SNSは幸せにならないって言われているけど

お部屋の話に行く前に、メインテーマの「幸せ」について少し書いておきたいと思います。SNSは人を不幸にする、って聞いたことありませんか? 米国ではSNSの利用時間と幸福感についての調査結果もあったりします。Facebookの利用時間が多くなるほど幸福感が下がるというデータです。

Facebookは実名利用のSNSであることや、日本と米国ではSNSへの向き合い方が異なるところもあると思うので、そのデータについて議論するよりは、そうだとしたらなぜだろうかを考えてみました。幸福感を妨げる最も大きな要素は他との比較です。まわりと比較すること、特にその他人が何かしら素晴らしい成果を挙げていたりという状況を目にすると、自分が必要以上に小さく見えたり、相手を妬ましく思ったりしてしまうというのは、想像に難くないですよね。ましてSNSでは結構盛っている場合が多いとも聞くので猶更です。

もう一ついえるとすれば、いいね!の強要というか同調圧力だったり、常に反応していないと仲間外れになってしまうというような強迫観念だったりがあるかもしれません。実は私はこれが嫌で、つい最近までLINEをやっていませんでした。(あっ、LINEもSNSでしたかね?)

上記二つに共通することがあるとすれば、判断の基準や行動の理由を自分の外に持ってしまうということでしょうか。逆にいえば、自分は自分としっかり思えていれば、別にSNS=不幸になるわけではないように思います。

SNSが幸福をもたらす要素

一方、SNSは幸福をもたらす要素もいくつか持っています。思いつくだけでも次の三つがあるでしょう。つながる喜び、シェアする喜び、そして承認欲求が満たされることです。

最初のつながる喜びですが、言い換えれば多くの人間は何らかの集団に帰属することを好むということです。それは人類の進化の歴史によるのだと説明しているのを、以前NHKスペシャルで見ました。ネアンデルタール人(旧人)とクロマニョン人(新人)は、実は単体で見ると前者の方が能力が優れていたにも関わらず彼らは絶滅してしまい、後者は能力的には劣っていたけれども集団行動する習性を身に着けたために生き残って現代の人間の始祖となったのだとのこと。だから、人間の脳は他人とつながることで喜びを覚えるようにプログラミングされているそうな。

二つ目のシェアする喜び。これも上記の集団行動と密接に結びついていて、集団での連帯を強めるために人間はひとり占めせずにシェアするようになったのだということ。そしてそういう行動を促すように、人間の脳はモノやコトを他人とシェアすることに喜びを感じるようになったんだそうです。

両者に関わる面白い実験があります。電車に乗る人に20ドルを渡して、良かったら隣に座った人と話をしてくださいと頼む。隣の人と話すも話さないもその人の自由で、20ドルはそれによらず渡すという実験。結果、隣の人と話した人と話さなかった人とで幸福度を比較したら、話した人の方が幸福度が高かったのだそうです。さらにお金をもらった人と話した相手側の人についても調査したところ、彼らも幸福だったんだって。赤の他人とでも人間はお話すると幸せになるのですね。

また、チョコレートの実験というのもあります。チョコレートを渡して、良かったら誰かとシェアして食べてくださいと頼む、もちろんシェアしなくても構わない。この場合、一人で食べた人よりも、誰かとシェアして食べた人の方が幸福度が高かったそうです。

三つめの承認欲求は、有名なマズローの欲求5段階説でいうところの、4番目の欲求ですね。ちなみにマズローさんは、人間の欲求は①生理的欲求→②安全の欲求→③社会的欲求→④承認欲求→⑤自己実現欲求の順に高次化していくと唱えました。つながる欲求やシェアする欲求は、ここでは社会的欲求にあたります。

いいね!をもらったり、コメントをもらったりすることでこの承認欲求が満たされるわけですね。ただ、ここはもろ刃の剣で、いいね!が思うようにもらえなかったり、いわゆるクソリプがついたりすることで、欲求が満たされないのみならず幸福感を損なうほどにネガティブになってしまう、という風になりかねないので注意が必要なのは、既に述べたとおりです。

これら三つに加えて、Clubhouse固有の特徴として会話するということが幸福感をもたらす可能性があります。幸せに関するホルモンというとセロトニンが有名ですが、近年オキシトシンも話題になっています。オキシトシンってこれまでは出産時に子宮の収縮を促すとか赤ちゃんに与える母乳を出す働きが有名でした。けれども人や動物とのスキンシップによっても分泌されてしかもそれが幸福感を高めるということが分かってきたのです。

さらに、最新の研究ではスキンシップがなくても人と会話するということでもオキシトシンは分泌されて、しかもそれは女性の方に顕著なのだとか。先ほどの電車での会話の実験にも関係しているのかもしれませんね。Clubhouseはもちろん聴き専もありですが、会話的コミュニケーションを志向しているので、よりつながり感を高める要素になりそうです。

ClubhohuseでRoomを作った理由

Clubhouseは、まだ加入者数も少ないしAndroidユーザーはアクセスできないこともあり、今利用している人たちはいわゆるEarly Adaptor層(新しもの好きの人達)です。またもともとInstagramやYouTubeをやってきた人たちが先行者特権によってマネタイズで優位に立とうとかなり頑張っている感じがあります。なので、お部屋の内容もいわゆる「意識高い系」というかギラギラしている感じなんですよね、今のところ。

そういうお部屋がいけないことはないし、私自身も時々訪れたり楽しんだりもしているのですが、なんかもっと素朴にクラブ活動的に使いたいな、と思ったのが根っこにあります。また、「幸せに働く」人をもっと増やしたいという思いもずっとあって、LinkedInやnoteでも発信してきましたが、Clubhouseの場が、そうした活動に実は適しているんじゃないかと思ったのもきっかけです。

そこで、「会社員のクラブハウス」のコンセプトで、金曜夜に会社員が集まってその週にあった「ちょっと良いこと」や「小さな成功」をシェアしあうお部屋を作ることにしました。日常の小さなことでいいからシェアして話す方も聞く方もハッピーになって週末を迎える、という癒しのお部屋。趣旨に賛同してくれる友人も数名見つかり、とりあえず開始しました。

Roomをやってみて

まずは、考えすぎずにやってみよう!ということで、第1回が終わりました。お部屋の雰囲気は、本当に思ったとおりでイイ感じでした。集客には若干課題が残るものの、いろいろ試してみながら続けてみようと思います。そのあたりの試行錯誤は、ぶっちゃけマーケティング的な話になってきそうなので、需要があるようなら後でまとめようと思います。(でもあまり幸せな感じもしないので、ここでは書かないかもです(笑))

このnoteは集客のために書いたものではないですが、もしご興味を持たれた方がいらっしゃったらということで、お部屋の案内を貼っておきます。Clubhouseはお部屋名での検索ができないので(近々可能になるとの噂もあるが)、私のClubhouse ID、@ma543ka   で検索してフォローしてみてください。

読んでくださってありがとうございました。スキやフォローしていただけると、とても幸せです。

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