プロレスから離れていた人のための、現在のプロレス勢力図
はじめに
どうも、中途半端なプオタです。前回は国内プロレス団体の相関図を書きましたが、今回は世界です。と言ってもアメリカと日本、ちょこっとメキシコの関係です。世界の大きなプロレス団体はこの3か国に集約されます。そしてその国のメジャー団体を集めて相関図を作りました。
現在の日本・メキシコ・北米のプロレス勢力図
各団体説明
今回の表に登場するプロレス団体は10団体です。
・WWE
世界最大のプロレス団体、今年にはUFCを持つエージェンシーに買収されUFCと合併。RAW、SMACKDOWN、NXTと内部に3ブランドを持ち、各ブランドごとに興行を行う
・AEW
新興の世界2位のプロレス団体、富豪のカーン一族の長男、トニー・カーンにより運営。元々新日本プロレスを主戦場にしていたTheEliteが独立して中核となった。かつては新日本と対立していたが2023年に提携を発表、共同で「Forbidden Door」を開催。またROHを買収した
・TNA
昨年までImpact WrestlingとしてAEWに参戦していたが、2024年にTNAに戻し、WWEのNXTと業務提携を発表
・CMLL
メキシコのプロレス団体、新日本プロレスと提携しており、2011年から「FANTASTICA MANIA」を開催、CMLLの選手が新日本リングで戦う
・AAA
メキシコのプロレス団体、AEWと2019年から業務提携
・NJPW
新日本プロレス、現在はブシロードグループ。2025年の1月5日に新日本、スターダム、AEW、CMLL、ROH合同で「WRESTLE DYNASTY」を東京ドームで行う
・NOAH
全日本プロレスの流れを組む故三沢光晴が設立した団体。紆余曲折を経て現在はサイバーファイト傘下に。2025年元日大会にはWWEの中邑真輔が来日、佐々木憂流迦と戦うことが決定している
・DDT
文化系プロレスと評されるインディープロレスの雄。AEW設立にもかかわりがあり、竹下幸之助など所属選手がAEWに参戦している
・スターダム
新時代の日本女子プロレスの中心的団体。優れた選手を輩出し、WWEにもイオ・スカイ、カイリ・セインを送り出す。ブシロードグループ傘下になり、新日本プロレスとも共同で大会を主催したりしている。
・マリーゴールド
スターダムを設立したロッシー小川が設立した女子プロレス団体。林下、ジュリアなどスターダムのトップ選手を引き抜いた(なおジュリアはその後WWEに移籍)
表の解説
現在のプロレス勢力図、ズバッと書くと
WWE 対 AEW + 新日本プロレス連合軍
と言ったところでしょうか。世界最大のWWEに新興のAEWが新日本プロレスと組んで戦う構図です。ただ、じゃあ新日本とWWEは繋がりが切れたかというとそういうわけではなく、HallofFameにライガーが選ばれたりもしてます。興行面において、WWEよりAEWとガッツリ組んでいる形です。
むしろ昨今の驚きとしてはWWEがTNAと提携したところです。WWEは鎖国主義で自団体に出た選手は他所で出さないという囲い込みが基本だったのですが、まさかWWEから他所の団体と組むとは思いませんでした。
これはビンス体制からHHH体制になったのが大きいと思われます。HHHはTNAとの提携についてはNXT選手の試合経験のためと語っています。
そしてWWEと日本の各団体への関わりがここ最近かわってきました。これまで独立して日本で活動していたWWEが、NoahのN-1大会にNxT選手を派遣しました。そして、なんと2025年元日に中邑真輔が参戦が決定しました。NXT選手の派遣と違い、WWEのスーパースターが他団体に出ることはほぼないのでこれは異例なことです。そして中邑真輔と言えば元新日本プロレスの選手、それがNoahにという驚きもあります。
また、スターダムから離脱し設立されたマリーゴールドには設立後の大会で元スターダムからWWEへ移籍したイオ・スカイが参戦しました。こちらはWWE日本公演のプロモーションの一環とも言えますが、こちらもスーパースターが他団体でプロレスを行うのは異例のことです。
新日本を含めたブシロードグループがAEWと結びつきが強くなる中で、WWEはNoah、そしてマリーゴールドとの結びつきを図っている、ここは表立った提携はしていませんが、水面下ではいろいろ動きがあるのだろうと推測されます。
DDTについて、元々AEW設立メンバーのケニー・オメガがDDT出身だったり、元DDTの中澤マイケルが参戦していたりと設立時から関係があり、現在では竹下幸之助や坂崎ユカなども参戦しています。CyberFightというグループですが、内部ブランドとして独自の動きをしています。
AAAは一応AEWと提携としましたが、AAAの選手がWWEに移籍したりしているのでこのあたりは確実性がないです。くっついたり離れたり、組む相手が変わったりが良く起こります。
まとめ
世界には無数のプロレス団体が存在していますが、その多くはごく小規模でローカルなものです。そしてメジャー団体と言われるものは分裂、統合を繰り返してきました。
そして近年、AEWという団体が生まれ、勢力図が少し変わってきました。
今までは高額なギャラを手にするにはWWEに移籍するしかありませんでしたが、そこにAEWという新しい道が生まれました。新日本のエースだったオカダカズチカはAEWに移籍し、一説には移籍で20億を手にしたと言われています。
AEWと新日本の提携もコロナ後でした。コロナで疲弊している中、敵対より手を組むことを選んだのです。
WWEはUFCと合併、さらに巨大企業となりました。そしてMeToo運動でビンス・マクマホンが失脚、HHH体制へと移行しました。
現在、WWEのRAWとスマックダウンをAmebaTVで無料で見ることができます。良い時代になりました。しばらくアメリカンプロレスから離れていた人は、現在の関係を頭に入れておくと選手の移動をスムーズに理解できるんじゃないかと思います。
そして、かつてのようにもう一度、WWE人気が日本でも再燃してほしい、そう思ってこの記事を書きました。さぁ、みなさんも、AmebaTVでプロレス中継をみてみましょう!
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