ほんとにα5100は初心者用?α6000と比較して見えてきた魅力
ソニーのAPS-Cサイズのαシリーズには、一世代前のα6000から最新のα6600までラインナップがあります。そのうちでα5100との比較で一番悩むと思われるのが、一つ上の上位機種α6000ではないでしょうか。
「α5100は初心者向けで機能が少ないから、中級者以上だとやはりα6000までは行かないと機能が満足しないんじゃない?」とか「α6000にしちゃうと自撮りができないんだけど、それでもα6000の方がよいのかしら?」といった悩みはわたしも尽きませんでした。
今回はそのα6000とα5100を比較しつつ、「実はα5100いいじゃん」と気づいた点を紹介してみます。
■α6000の優位点
はじめにα6000のほうが優れている点です。もちろん上位機種ですので優れているのは当たり前ですが、私が注目した点は主に3つです。
ボタンの多さとカスタマイズ性
さすが上位機種として差別化されているポイントは伊達ではありません。AELボタン・Fnボタン・C1ボタン・コマンドダイヤル・メニューダイヤルと、圧倒的です。さらにそれらを自由にカスタマイズできるということで、使い勝手で考えれば、α5100は比較になりません。
ただし、α5100の場合は、それら多彩な機能をいかに絞って集中させるかの創意工夫、使い方によってどうにかしようという気持ち、この有無がα5100の使いこなせるかのポイントになります。
拡張性
外付けストロボ、およびマイクを実装することが可能。残念ながらα5100ではいずれもオプションはつきません。圧倒的な割り切りポイントです。
ただし、一応小さいものは内蔵されているのでストロボは割り切りましょう(バウンスもできますし)。音声については、一般的なホームビデオよりも良かったので、以外と好評ですので、それで納得しておきましょう。それでも外付けマイクが欲しいという場合ですが、α6000は専用のマイクしか使えません。いろいろなマイクで音声入力したい場合はα6300を選びましょう。あと、α5100でどうしても、というときは「別撮り」という方法があります。あとで音声と映像を編集すればできますね。(そこまではしないと思いますが)。
ファインダー
一眼カメラというもの、やはりファインダーで覗いて撮りたい。そんな欲求ってありますよね。残念ながらα5100にはその夢は忘れるしかありません。私も当初どうしても馴染めなかったポイントです。
ここ、わたしの場合は、モニターを「疑似ファインター」として、覗いている気分に浸りながら撮ることで気を紛らわせてます。まあその分コンパクトなカメラを実現しているので割り切るしかないですね。あと余談ですが、「ファインダーを覗きたい」用途でしたらα6000は低解像度なので、α6300以降をおすすめします(倍の解像度です)。ただし、それでも個人的には積極的に覗きたいファインダーではないので、その用途で選ぶのでしたら、NikonのZ50がおすすめです(あれは覗きたくなるファインダーですね)。あと、ファインダーでは撮れないシーンってありますから、ベットと床の間に挟まってるネコの姿とか。
■α5100の優位性
意外なことに、α5100の方が優れているポイントもあるのです。
タッチパネル機能と自撮り機能
タッチパネルは最上位のα6500以降、自撮り機能に至っては、最新世代になって導入された機能が、このα5100に実装されている、という点です。自撮りは意味が分かると思いますが、タッチパネルの機能は静止画・動画ともに大活躍します。私がα6000ではなくα5100を選んだ魅力のポイントです。
圧倒的なコンパクトさ
このサイズでα6600と絵が変わらない品質。お出かけには小さいことは正義です。ここも魅力のポイントです。
地味で優秀なポイントの数々
一つ一つは驚くべきポイントではないのですが、α6000には無い機能があるのです。しかも地味に使えるものばかり。驚異です。
① ズームレバー。基本要らないようでいて、画素数が高いのでトリミングが使えるため、特に単焦点レンズなどで活躍します。あと閲覧モード時に拡大・一覧の操作にも役に立ちます。
② MPEG同時録画機能。α5100のみ、AVCHDとMPEGが同時に録画できるという優れもの。わかる人にはわかる、隠れたスゴ技機能です。
③ フォーカス拡大アシスト機能のディスプレイ。タッチで拡大したいところをえらべるので、ここも地味に大変便利なのです。
ちょっとマニアックな機能ばかりですが、α5100の意外性に驚きですね。
■まとめ
ということで、α5100は誰に向いているの?と問われると「初心者用、またはコスパ万歳なマニア向け」と言えてきます(使いこなしが必要な面倒なマニアックカメラ)。なので、α5100は中級者には向かないかもしれません。
次回はいよいよ、α5100の活用方法(どうメニューを設定していくか)について、やはりマニアックに紹介していきます。では!