正しさより大切な温かい優しさ
繊細で傷つきやすい心を持つ人ほど生きづらい世の中で、
人と違ったり、足りない何かがあるとそれを補い、揃えようと周りは必死になりますが、
もともと、その中で生きている本人にとっては、足並みを揃えて、同じように振る舞うことの方が窮屈に感じてしまう。
見守り、理解し、その本人が行きたい方の先で待っててあげる。
そこに誰も居ないのは不安だけど、誰かが待っててくれれば、そこには安心感が生まれる。
そこから、何度も一緒に歩き出せばいい。
簡単に道を変えればいつかその子は歩けなくなってしまうから。
色えんぴつで海を描こうとしている女の子がいて、
でも、その色えんぴつの中に"青色"だけありません。
だけど、海は時間が経てば黄色にもオレンジ色にも変わります。
自分色の空に正解も間違いもない。
安易に欠けたそれを渡すのではなく、
風邪をひかないように
首元にマフラーをかけてあげて、
時間が経つのを
一緒に見守ってあげることが、
大切なのかなと思います。
みんな何かが欠けていて、みんな何かをたくさん持っている。
そこでみんな同じように生きることは容易なことじゃない。
だけどおんなじ様に揃わされるのが、学校や社会です。
時間はかかるかもしれないけど、
その時間の中には
一緒に過ごさないと、見れない様な表情や仕草があるし、
それを、否定も変えることもしない。
理屈や正しさよりもただ、あったかい"優しさ"だけが欲しい時もあるから。
人の心のすぐ側にいてあげることって、
言葉やお金より、
そういう"優しさ"も大切なんだと思います。