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無駄な思考ってなに?

今日の、心に響いて残しておきたい文章は、恩田陸さんの『夜中のピクニック』より。

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恩田陸さんの本の中では『蜜蜂と遠雷』くらい好きです。こちらの方が読みやすかったし、青春ものでミステリー風になってるから先に進みやすかった。

日常生活は意外に細々としたスケジュールに区切られていて雑念が入らないようになっている。チャイムが鳴り、移動する。バスに乗り、降りる。歯を磨く、食事をする。どれも慣れて仕舞えば、深く考えることもなく、反射的にできる。むしろ、長時間連続して思考し続ける機会を意識的に排除するようになっているのだろう。そうでないとその生活に疑問を感じてしまうし、いったん疑問を感じたら人は前に進めない。だから、時間を細切れにして、さまざまな儀式を詰め込んでおくのだ。そうすれば常に意識は小刻みに切り替えられて、無駄な思考の入り込むスキマがなくなる。

ここを読んだ時、「自分自身を見つめたくないからわざと忙しくしている」って言ってた人のことを思い出した。

同時に見つめた後、それを声に出して聞いてもらえ、全部受け止めてもらえるところがある人は幸せだと思う。

わたしは今、関わっていく人たちみんなに対して、そういった存在になれるように鍛錬中。だから響いた言葉なんだ!、とタイプしながら気付いた。

いつも本の核となる内容とはズレたところからの引用ばかりだけど、そういうところを発見するのも宝物を見つけたみたいでワクワクする。

そして最後にもう一つ惹かれた言葉。

大人の優しさは引き算。子どもの優しさはあげてあげて、というもの。

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