資産運用の原点、思い出してみませんか?
約1か月前の話になりますが、
資産運用EXPOがビックサイトで開催
されており、久々に足を運びました。
今回久々に足を運んで、
いろいろな新しい対象があるな、
と感じたのですが、
その中で、
私が強くした想いがありました。
それが、資産運用の原点です。
あなたは、
資産運用の原点と聞いて、
どんなことをイメージされますか?
私が、ここで伝えたいと
思っていることは、
目標や目的をもって、
資産運用を行いましょう、
ということではありません。
資産運用を行うにあたって、
何を対象として取り組むのが
原点なのか、ということです。
最初に、私が改めて感じた
資産運用の原点について
お伝えすると、それは、
「不動産と株式」
ではないか、ということです。
前回は、
資産と資金について触れましたが、
その後に、貴重な家訓を
教えて頂く機会がありました。
それは、
京都で江戸時代に両替商を始めた、
冨田屋という老舗の家訓です。
その家訓の1つをご紹介すると、
「財産は一方に偏せず
家土地及株式現金と三分すること」
と記載されておりました。
また、安田財閥(今の損保ジャパンや
明治安田生命などの礎になった財閥)
の創始者、安田善次郎さんも、
「財産三分法」
ということを提唱されています。
この三分法というのが、
「不動産、株式、現金」
なのです。
冨田屋さんの家訓は、先日初めて
知ったばかりですが、
歴史を振り返っても、
お金の置き場としての資産として、
代々価値を感じられてきた対象は、
「不動産と株式」なのだな、
ということ。
近年、
雨後の筍のように現れてきた
投資商品で魅力的に見えるものも
ありますが、
伝統的に価値を感じ続けられてきた
「不動産や株式」にお金を投じ、
資産形成をはかっていくことは、
資産運用のコアから外しては
ならないのではないか、
という意味合いです。
不動産や株式で
資産形成をメインに行いながら、
語弊があったら申し訳ありませんが、
楽しみや趣味的な資産運用として、
コアに対してサテライトという
位置づけで、他の対象には取り組む
のが良いのではないか、
という意味合いです。
今回、資産運用EXPOに足を運んで、
にぎわっているブースが
いくつかありました。
不動産投資のブースなども
人気がありましたが、
それ以外で、活気あふれていると
感じたブースがありました。
その1つが、「トランクルーム」
のブースです。
荷物の収納スペースとして、
街中で見かける
トランクルームへの投資です。
内容としては、トランクルームを
スペースごとに分けて、
共同で1箇所のトランクルームを
保有するというイメージ。
例えば、20スペースある
トランクルームであれば、
20人が資金を出し合って、
運営はその会社が行い、
毎月の収支の20分の1が、
自分の収支、利益に
なるという
投資のイメージです。
私なりに考えている資産の定義は、
保有していることで、
「資」金を「産」み出してくれる、
あなたのポケットに
毎月お金をもたらしてくれる対象が
資産だと私は考えています。
その点で言えば、
このトランクルームの区分投資も
資産を保有することに
なるとは思います。
ただ、私は、どうしても
資産として腑に落ちない
部分が拭えませんでした。
そのひっかかりは何だろう、
と考えると、トランクルームは
動産なので、保有していることで
お金は産み出してくれるけれど、
所有権のような持ち分がなく、
手放したい時に売れるような場が
市場として整っていないことが、
ひっかかりの原因だな、と感じました。
話を聞いている限り、
いわゆる利回りは、
株式や不動産よりも高いです。
しかも、減価償却を早く行うことが
できるので、所得税や住民税のような、
今払う税金の節税をしたいような方には
向いている対象なのだとは感じました。
ただ、区分所有しているとは言え、
登記がされる訳ではなく、
あくまでも契約書で一部を保有する
権利が割り当てられるだけなので、
株式や不動産のように、
自分の資産として保有する
ということにはなりません。
用語的に言えば、
無形資産を保有するとも
言えるかもしれませんが、
その権利に、どのくらいの価値が
あるかを、
客観的に評価する基準もない。
だからこそ、仮に手放して
現金化したいと思っても、
想定通りの価格で
手放せるかも分からないし、
そもそも、手放す時には、
運営元の会社さんを通す以外の
方法で手放すのは難しい
のではないか、とも感じました。
このトランクルームの
区分所有投資の話を聞いたことで、
私の資産への想い、
定義のようなことに、もう一言、
付け加えることにしました。
資金を産み出してくれる
対象でありつつ、
明確な所有権があり、
手放したい時に売買できる
市場が整備されていること。
この想いに到った時、
最初にお伝えした結論の
「株式と不動産」が
資産運用の原点として
相応しい対象なのだと
改めて感じたのです。
あなたは、
資産運用の原点は、
どんな対象だと思いますか?
資産とは何か?と
もし聞かれたら、
何と答えますか?