あなたは、自分の資産残高、把握していますか?

先日、日本銀行が発表した
資金循環統計によると、
3月末の家計の金融資産は、
2,199兆円になったとのこと。


前年の同期間よりも、7.1%増
という伸び率。


内訳を見ると、現預金が50.9%と
半分強を占めていますが、
株式や投資信託などの、
いわゆるリスク性商品の割合が
19.6%と約2割に増加。


現預金が多い点は変わりませんが、
株式や投資信託の残高が増えたことで、
現預金の割合は相対的に下がりました。


NISAやイデコの認知度が高まり、
実際にお金を投じて行動する方が増えた
ことが、この結果につながったのかと
感じます。


あなたは、ご自分の資産、
ご家族含めた世帯での資産の残高、
1年前と比べて増えましたか?
増えた実感はありますか?


おそらくですが、「増えました!」
「実感あります!」という方の方が、
少ないのではないかな、と感じます。


食品の値上げなどが増え、
日常の買い物など、
支出が多くなったという
感覚のある方が
多いと思うからです。


ただ、今回お伝えしたい主旨は
そこにはありません。


増えたと実感できている方
にとっては、コツコツ取り組まれて
きたことの結果であり、
あなたの努力や継続した
ことの成果なので、
すごく良いことだと思います。


ただ、大半の方が、
増えたかどうかが「分からない」
というのが正直な所ではないか、
とも思うのです。


つまり、比較する、1年前のことは、
覚えてないよ、という方が、
多いのではないか?
ということです。


もし、あなたの資産が、
預貯金だけであれば、
把握するのは簡単です。


1年前の通帳残高と
今の通帳残高を見て、
増えているかどうかを
比べれば良いからです。


ただ、イデコやNISA、
さらには不動産なども取り入れて、
資産形成を行っている方にとっては、
少し手間暇のかかる
作業になってしまいます。


とは言え、資産運用の成果が、
少しでも出ているのかどうかを
実感できると、継続しよう!という
モチベーションにもつながりませんか?
私はつながると感じています。


相場なので、その時々での
上がり下がりがあるのは
仕方ないですが、
長期投資という視点で取り組んでいれば、
日々の値動きは気にすることは
一切ありません。


そこで、私自身も取り入れている、
資産残高を把握するやり方を、
参考としてお伝えします。
面倒くさがりだと自認している私でも、
この方法は継続できている、
そんな方法です。


やり方はいたってシンプル。


エクセルに、
資産と負債を入力するだけ、です。


入力するタイミングは、
あなたのペースで良いですが、
最低年に1度同じ時期(例えば年末)に
行うことです。
そうすれば、前年との比較ができます。


もう少しゆとりがあれば、
半年ごと、3ヶ月毎などに
行えば良いと思います。


また私は、保有資産が
とっちらからないように、
お金をどこに置いてあるか、
の把握もしやすいように
心がけています。


例えば、預貯金。
私は現在4口座のみ
利用しています。
なので、4口座の月末残高を
入力するだけです。


NISAなどの証券関連も、
私は1つの証券会社だけを
利用しています。


ここでのポイントは、
商品ごとの収支を見ず、
株式や投資信託など、
そしてNISA内外も問わず、
純粋に、証券口座の中に、
合計でいくらあるかを入力するだけ。


商品を海外株、日本株など
分けて持っていたとしても、
トータルでいくらあるかを
把握することが大切だからです。


その他、イデコや金など、
保有しているお金の置き場が
他にもあれば、同様にその時点の
残高を入力するだけです。


最後に、不動産。
これは、金銭的な数字として
把握するのが難しいのは
否めません。


ただ、金融資産とは異なり、
値動きという点では、それほど
変化が生じにくいのも事実です。


そこで金銭的な数字で
把握するために、私は賃貸管理会社
に依頼するという方法をとっています。


これは、値動きの変化は
大きくないので、2年毎くらいで
良いのかな、と考えています。


売却しないとしても、
もし今売出したとしたらいくら
くらいになるのか?という
定期検査みたいなイメージです。


よくDMなどで
「●●万円で買いたい人がいます」と
届いたりしますが、
まゆつばなので、スルーして下さい。


賃貸管理会社に「仲介の場合と買取の場合」
それぞれ目安でいくらになるか、
を聞いてみる、査定してもらう
という具合です。


管理会社によっては、
エリアなどによって、
買取は行ってない所などもあるので、
必ずしも買取の査定を出してくれる
とは限りませんが、
この仲介と買取の査定金額は、
あなたの保有物件の、
今の相場感に近い金額になってきます。


特に、買取の査定を提示して
もらえる場合は、その会社が、
「●●万円出しても、あなたの
 物件を欲しい、仕入れたい」
と考えている意識の現われなので、
最悪でもその金額であれば現金化
できる、底値のような
イメージになります。


なので、その買取金額を
ベースにしてエクセルに
入力しても良いですし、
仲介の金額と買取の中間
くらいの金額でも構いません。


あくまでも、資産残高を把握する
目安なので、相場に近い金額を、
残高として入力すれば良いのです。


そこから、融資の残高があれば、
その残高をマイナスとして入力する
ことで、不動産の純粋な資産残高が
目に見える形にできます。


エクセルに簡易な計算式を入れておけば、
上記で入力した資産から負債をマイナスした、
純粋な合計残高が表示されてきます。


その数字を見ると、資産運用の成果などを
実感として意識できるのではないか、
ということです。


定期的に行っていれば、
昨年と比べて増えているのかどうか、
続けていれば、3年前、5年前、10年前など
との比較も行えるようになってきます。


メディアなどを目にすると、
平均とか億り人などのような
数字を見てしまい、
あなたとその平均値や
ミリオネアのような方を比較して、
「自分はそこまでできていない・・・」
みたいなマイナス感情が湧きかねません。


もしその気持ちが、やる気を出す
きっかけになるのであれば
良いかもしれませんが、
他者と比べた所で、あなたに
もたらすメリットはほとんどないと
私は感じます。


比べるなら、過去のあなたと
今のあなただと私は思います。


ぜひ、あなたの資産形成が
順調に進むための、定期チェック
のような意味合いも兼ねて、そして、
資産形成を続けるモチベーションのためにも、
定期的な資産残高チェックに
取り組んでみること、
おススメしたいと思います。

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