リースバック物件に興味ありますか?
この度、
表題に書かせて頂いた、
「リースバック物件」を
購入することを決断しました。
先日、その物件の現地を見に
埼玉県へも足を運んできました。
グーグルマップなどのネットを
駆使して自分なりに調べ、
資料なども確認して、
「これなら失敗しにくいだろう」
という想いに至れたので、
自分の中では、
少し実験的な想いもあるのですが、
戸建のリースバック物件の購入を
決めました。
もしかしたら
あなたがリースバックを
ご存じないかもしれないので、
概要をお伝えします。
リースバックとは一言でいえば、
自分の住まいを売却した後も、
賃料を払い続けることで、
そのまま住み続けられる
仕組みです。
つまり、所有権を
リースして(手放して)、
売却することで
手元に現金を得る。
通常であれば、売却したら、
その家に住み続けられず、
転居しますが、
手元にまとまったお金が
欲しかったけれど、
転居せずに住み続けたい。
ならば、住み続ける権利を
バックする(戻す)代わりに、
賃貸借契約を結んで賃料を払う。
というのが、リースバックの
おおまかな流れです。
今回の私のケースで言えば、
今の所有者さんから
物件を買受させて頂く。
その所有者さんが
そのまま住み続ける代わりに、
毎月家賃を受け取らせて頂く、
というイメージです。
買受させて頂く、私のような
大家側の立場とすれば、
家のことを
一番分かっている方が、
入居者として住み続けて、
賃料を払ってくれるので、
ある意味安心な入居者で、
賃料が払えなくならない
限りは、安定経営に
つながるイメージ。
しかも、リースバックの
契約の特徴としては、
入居中に設備の故障など
不具合があったとしても、
その負担は大家側ではなく、
入居者さんが、
自分でやって頂く、という
取り交わしになる
ケースが多いです。
所有権を手放した、
前の所有者さんからすれば、
ご自宅の所有権を手放して、
まとまったお金を手にし、
以後住み続けるために
賃料を払うことになる
という以外、
日常生活という点では、
それまでとなんら変わらない
日々を、変わらない環境で
過ごすことができるのです。
と、ここまでの内容を
踏まえると、大家側としては、
良いことばかりに聞こえるかも
しれませんが、
当然リスクもあります。
相続対策として、
不動産の所有権を手放して、
分割しやすい金融資産に
変えておくという理由で
あれば、リースバックを
利用するのは、
悪くはないと思います。
ただ、金融資産的に、
心許なくなった方が、
ご自宅という住まいを
現金化するために行う
というケースの方が
多いと感じています。
そのため、先程伝えた、
入居者としては安心な方
なのですが、
「いつまで賃料を
払い続けられるのか?」
という部分が、
不確定要素であり、
大家のリスクでもあると
私は考えています。
入居中の設備の
故障などは入居者さんが
自身の負担でやって
頂けるのですが、
退去する際には、残置物を
引き払うことなく、
そのまま退去して良いという
契約の取り交わし内容に
することもあります。
つまり、もしそのような契約を
取り交わした場合、賃料が
払えなくなって退去することに
なった場合、室内の家具など
家の中に残されたものの
処分費用などは、すべて
大家側で負担することに
なるのです。
また、
もし退去になった場合、
いわゆる原状回復の費用を
負担した後に、
借りて住んでくださる方が、
どのくらいで見つかるのかも
見通しにくい、という点も
リスクの1つだと考えています。
それでも、自分でDIYして
住みたい方に売却する、
最悪は取り壊して
更地にして手放すという
選択肢がとれるかな、
と捉えた点が、私が購入を
決断した理由でもあります。
土地も、4メートル以上の
公道にしっかり面しており、
隣地との間にハッキリわかる
境界標があることも
現地で確認できたので、
売却するにしても、
スムーズに行いやすいとも
考えています。
あるいは、仮に、
私自身が横浜を離れて、
そこに住まいを建てて、
移り住むという選択肢も
悪くはないのかも、とも
感じたこともあります。
ネットを介して、事前に
調べてはいましたが、
今回現地をリアルに
見学して、徒歩5分圏内に、
駅(電車の本数は
1時間に2~3本ですが)、
スーパー、コンビニ、病院、
薬局、ドラッグストア、
クリーニング店などが
あるので、生活インフラも
整っていると感じたからです。
市役所も、駅でいえば隣駅で、
市の中心部にも比較的近く、
公的な機関も、近隣にある
という安心感もあると
感じた点もあります。
車移動にはなりますが、
マクドナルドや吉野家などの
いわゆる飲食チェーン店も、
比較的近くに店舗を構えている
ことが確認できたのも、
安心材料かなとも感じています。
そう考えると、
入居者(前の所有者)さんも、
今の利便性の良い生活環境を
離れないように、賃料を
払い続けてくれるのでは?
という期待も抱くことが
できたので、購入決断も
間違いではなかったのでは?
と、現地を見て感じることが
できました。
今回は、私がリースバックの
戸建物件を購入することに
なった話に
触れさせて頂きました。
信頼を寄せている
不動産会社の中の1社から、
声かけて頂いて足を運んだ
少人数の食事会で
初の試みととうことで
教えて頂いたのが
きっかけなので、
ネットなど表に出てくる
ことは、ほぼ皆無です。
また私自身が、
前々からリースバックには
大家として興味があったので、
そのニーズとも合致したのが
理由でもあります。
なので、区分マンション大家が
メインであることには
変わりはなく、今回の
戸建リースバックに関しては、
ちょっと毛色を変えた
取り組みをしてみたい、という
実験的な試みです。
区分マンション大家から大きく
心変わりをした訳ではありません。
今回の決断が吉と出るか
凶と出るかは分かりませんが、
また機会があったら、
経過報告なども共有させて
頂こうかと思っています。
ちなみに、
本業のFPとして、
ご相談をお受けする中で、
手放す側でリースバックを
選択肢に入れたい、という
話を伺うことがたまにあります。
なぜ選びたいかの理由次第には
なりますが、手放して賃貸で
住む側としてのリースバック
利用に関しては、
「できるだけ、
最後の手段にして下さい」
と、私はお伝えしています。
今回は長くなったので、
理由に関しては、
割愛させて頂きますが、
もしご興味ありましたら、
ご連絡下さい。