「渦環」を「原子」と見なす考え(ケルビン卿)

参考:マックスウェル「原子・引力・エーテル」
『世界の名著 現代の科学 I 』
(中央公論社、責任編集 湯川秀樹 井上健)

原子なるものが満たさねばならない諸条件
・恒常的な量的性質をもつこと(たとえば体積など)
・内部運動あるいは振動を行いうること
・とりうる特質が豊富なこと(原子間の差異を説明するのに十分な豊富さ)

渦環のいくつかの性質
・体積不変           「 δℓδS = δℓ' δS' 」
・強さ(平均回転速度×断面積)不変「 ωδS = ω'δS' 」
   ・回転速度は断面積に逆比例 「 ω ∝ 1/ δS」 
   ・回転速度は長さに正比例  「 ω ∝ δℓ」
・慣性(最初、回転状態にないならずっとそのまま)
   (回転してるなら回転しっぱなし)
・不可入性(渦管が他の渦管を貫通することはない)  など

On Vortex Atoms
by Lord Kelvin (Sir William Thomson)

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