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北越雪譜 南魚沼塩沢訪問後記

noismの舞台がきっかけで訪れた新潟南魚沼市。
一つ前のエントリー、南魚沼訪問記の後記です。

後記1 塀と水路

前回の内容でclubhouseをしたところ家の周りに塀を立てないんだ、と教えていただきました。塀を立てると雪がそこに溜まってしまって大変なことになる。塀ではなくて水路がめぐらされており、普段そこで野菜を洗ったり、冬は雪を落としたりするそうです。

後記2 コシヒカリ

魚沼のコシヒカリが美味しい!という話題から。炊き立てのお米は大抵美味しいけれど、魚沼のお米は冷めてからも美味しい!との事。確かに今回買って帰ったお米を炊いたところ冷やご飯で差が格別でした。

後記3 北越雪譜

雲になったり雪になったり水蒸気だったり、水だったりあらゆるところにある水に包まれているようだ。つねに何かに触れられているようで、さみしくないんじゃないかなぁ?などという話をしていたところ、やはり。

鈴木牧之の「北越雪譜」。鈴木牧之は江戸後期、塩沢で名産の縮の仲買と質屋をしていた人。縮を売りに江戸に行った際に江戸の人が雪国の暮らしを全く知らないと驚き、雪を題材とした随筆で故郷を紹介したもの。私もトミオカホワイト美術館のミュージアムショップで本を見るまで知りませんでしたが、これが面白い!

その中の自然観を記したものがあって、以下抜粋です。

気象現象についてふれたところでは、地の陽気が蒸沸して陰の液を噴出すれば、雲が発生して上昇し、雨を結んで下降する。天の陰気が粛凝して地の陽気を吸収すれば電気が生じ、雷が落ちるという。また、万物の存在する空間は、虚や無でなく、物の形を取らない有とみなし、ある意味での物質性があるとしている。

江戸のベストセラー北越雪譜 鈴木牧之記念館

日本海の暖流が上昇する様、雲が沸き立つ様、その摩擦で起こる冬の雷。そして、空間は虚や無でなく物の形を取らない有であると。
風土の中ではぐくまれて共有しているであろう人の感覚ですね。こちらでの話題にも通じるものがあるかと。

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