『POSSE』
12月21日
『POSSE』@新宿Nine Spices
今日はアイドルと関係のないバンドのみのイベント。
東新宿の会場に行く前に、新宿御苑のポトフ料理専門店・ジョワで久しぶりにランチのポトフカレーを食べる。季節限定の牡蠣のカレーにしたのだけど、記憶では+200円になるはずが通常料金だった。得した気分。前回と変わらず、じっくり煮込まれたカレー味のポトフが最高に美味しい。
SPOILMAN
アイドルと無関係のイベントと言いつつ、SPOILMANを知ったのはRAYの内山結愛さん主催イベントに出演していたのがきっかけ。序盤から汗だくで演奏する肉体的な泥臭さが本当にかっこいい。
1曲目、かなり直線的なリズムの曲から始まったと思いきや、気づくと歪んだ変拍子混じりのサウンドに頭をぐちゃぐちゃにかき回された。
The Halcyon
以前、世界でいちばん好きだったバンド・股下89のボーカルだった安島夕貴さんの新プロジェクト。ポストロック的なダークでダウナーな美しいサウンドに、不穏で悪意に満ちた歌詞が乗り、終始、首筋に刃物を当てられているようなギラギラした緊迫感が漲っている。地下鉄のホームで誰かを突き落とす、という歌詞は衝撃。
いつの間にか体が動かされているような絶妙なメロディに股下89の面影を感じた一方、安島さんの歌声は以前よりもさらに凄みを増していた。
sickufo
フォークソングのような日常的な描写の歌詞がはじめは好みじゃないなと思っていたのだけど、終盤、軽やかながら変態的な演奏が心地良くなった。
片岡フグリ JuNan Band Set
以前、エレファントノイズカシマシという人を食った名前のノイズ音楽ユニット(現在は『ELEPH/ANT』に改名)で活動していた片岡フグリさんのソロ。凄かった……。
この日出演していたバンドはどれも強烈に個性的だったけど、中でも群を抜いて異形だった。自分がロックに求めているのはもしかしたら格好良さでもましてや楽しさなんかでもなく、異形性なのかもしれない。
滑稽と笑われることを恐れることなく、どこまでもナルシスティックで大仰にパフォーマンスする姿に胸を打たれた。