『Relationships Vol.7』

9月24日
RAY・クマリデパート・二丁目の魁カミングアウト『Relationships Vol.7』@下北沢シャングリラ

 Flowers LoftのツーマンでミキティーがRAYを絶賛したのをきっかけに、急速に距離を縮めつつある二丁魁とRAYに、両グループにとって旧知の関係であるクマリデパートを加えた最高確定スリーマン。
 前回のツーマンでは世界でいちばん喜んでいるのは自分だと確信していたけど、たぶん今回は自分と同じくらい喜んでいる人がいただろうし、これからもっと増えていくはず。


二丁目の魁カミングアウト

 耳すまから始まり、マイサイ、リバとコール全開でぶち上げスタート。テンション上がりきっていて、このへん何も記憶がない。ただひたすら楽しかった。

 あの青春ですこし空気が変わり、異色曲『つよくやさしくなりたい』。パフォーマンス中、ほぼ後ろを向いている曲でもしっかり対バン相手のファンも含めてフロアを釘付けにしていた。
 ミキティーの「被害者にだって 加害者にだって」がいつも以上の迫真性だった。序盤の曲の熱さや激しさとはまた違う、激情の熱。

 そこから『ノスタルジスター』につないだのがすこし唐突にも感じたけど、クマリデパートのプロデューサーであるサクライケンタさん曲ということで選んだのかも。二丁魁のいろんな側面を見せられてよかった。いつ聴いても良い曲ですし。

 最後は『綺麗故に、故に綺麗。』『キラキライクストーリー』と新しめの2曲で終了。RAYのワンマンで、散っては咲くのを繰り返す花がテーマになっていたので、「消えなくとも綺麗よ」の歌詞が一層胸に響いた。
 それから、キラキライクで締めたのが二丁魁のアイドルらしさを高らかに歌い上げるようで、とても眩しく誇らしかった。

クマリデパート
 現体制になって見るのは初めて。新メンバーもすっかり違和感なく馴染んでいたし、特に百彩リコウさんの即戦力っぷりがすごかった。

 ミキティーが振り付けした初期曲『愛Phone渋谷』から始まるところに、クマリから二丁魁へのリスペクトを感じて嬉しい。
 明るく楽しい曲が中心のクマリらしいキラキラなセトリでありつつ、最後に『夏へのとびら』を持ってきたのは、RAYを意識しているようにも思えた。結果的に3グループがそれぞれの魅力を放ちながら、次のグループへのバトンを手渡していくような一体感もあるライブになっていた。

RAY
 1曲目いきなり新曲『おとぎ』から!終演後にいろんな人から「1曲目はなんて曲?」って訊かれるくらい、とにかくインパクトが絶大だった。この日も紬実詩さんのソロパートで涙が出た。
 感情を爆発させるようなおとぎの轟音アウトロに続き、『スライド』では嵐の後のような静かでメランコリックな空気が沁みてくる。

 そこから一転して『17』『サテライト』『星座の夜空』とキラキラでかわいく楽しい楽曲で、どこのファンとか関係なくフロアを盛り上げる。特にサテライトから星座の夜空という宇宙つながりの流れは、RAYの未来に広がる無限の可能性を感じた。

 月海まおさんが客席にハッピービームを撃ち込む煽りから始まった『バタフライエフェクト』が、何度も聴いている曲なのにものすごくよかった。その前の曲からの流れでテンション上がりきっている中、最初のサビに入る直前に一瞬訪れる「静」のパートがたまらない。アウフグースの後にいきなり水風呂に入ったみたいな。

 そして最後はもうこれしかない『フロンティア』で大団円。頭の上ででっかいハート作ってぴょんぴょん飛び跳ねる琴山しずくさんがとんでもなくかわいかった。LOVEの実写化。

 事前に行われた内山結愛さんとぺいにゃむにゃむさんの対談スペースで、お互いの好きな曲として挙げられていた『そっ閉じ青春』や『moment』などの曲がセトリに入っていなかったのはびっくりしたけど、聴きたかった曲、見たかった景色以上のものが体験できて本当にありがとうの気持ち。
 でもいつか『そっ閉じ青春』と『読書日記』を同じ日に見てえんだ。武道館の共同主催周年ライブとかでもいいからやってくれ。

 三者三様の『これがアイドルだ』を全身で浴びて若返った気分。余韻ひたひたで歩く帰り道がずっと幸せだった。


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