『Destroy The Wall』
8月18日
『Destroy The Wall』＠渋谷CLUB QUATTRO
RAY主催のバンドとの対バンイベント。RAYに楽曲を提供しているグループとの対バンということもあり、開場前からワクワクした空気が会場ロビーに満ちている。
downy
問題作『KAMONE』『火曜日の雨』を提供したポストロックのバンド。スピーカーからノイズが流れ続けたり、ギターのストラップが外れたりと想定外のハプニングがありつつ、それもパフォーマンスの一環なのではと思えるくらい前衛的で尖ったライブ。
背後のスクリーンに映し出されるVJも含めて、陶酔感あふれるサイケデリックな轟音がとても気持ち良い。
明日の叙景
異形な変態曲『Blue Monday』、抒情的なハードコア『星に願いを』、そしてキャッチーでかわいい『17』という提供楽曲のラインナップを見ても、一筋縄では行かないバンドだと思っていたけど、ライブ見たらますます分かんなくなった。わかんないけど面白い。
ビジュアル系みたいなボーカルの立ち振る舞いと、表情ひとつ変えずに猛然と演奏を続ける楽器隊のコントラストがすごい。
ギターとベースがアンプのない編成だったのもびっくりしたな。
MO'SOME TONEBENDER
『星座の夜空』を提供したバンドで、この日の目玉的な位置付け。思ってた以上にシンプルなガレージロックっぽいサウンドだな、と思っていたら、終盤に壮大で複雑な展開の楽曲が来て、そっちのほうが好みだったかも。
RAYとのコラボで『星座の夜空』を披露する際、なぜかプロレス風に呼び込みをしたり、もったいぶったところのないユーモアが逆に余裕と風格を感じた。
RAY
めちゃくちゃ良かったよー！RAYの出番になってもちゃんと残って見ていく人が多くて嬉しかったし、アイドルファン以外もしっかり盛り上がっていた。最初は若干、オケに歌が押し負けている印象もあったけど、必死に声を張る歌声に感動した。
早々と共演相手の提供曲『星に願いを』『火曜日の雨』を披露してフロアを湧かせた後、『読書日記』で前の2曲以上の完成とどよめきが起こっていたのがとても良かった。サビ後の間奏のキックがもう本当に良くて、あれこそ全ての壁や柱をデストロイする蹴りだった。
『See ya!』『フロンティア』で客席をダンスホール化して、その熱気のまま『バタフライエフェクト』ではアイドルらしさが全開に。メンバー個々が楽曲に負けないだけの魅力を身につけている。
最後は『わたし夜に泳ぐの』。アウトロの轟音でめでたく昇天した。
MCで内山さんが対バン相手の名前を挙げた後、「アイドル界では対バン相手への敬意を込めて『さん』付けで呼んでいます」と言っていて、アイドルとしての矜持も共演者への敬意も感じられて、なんかすごく良かった。
あと、こういう大規模なイベントも含めて、お休み中のメンバーがいる時は毎回、個々の自己紹介で「本日お休みの⚫︎⚫︎も合わせて〜」というところも本当に信頼。安心して好きでいられるアイドル。
この日は終演後の特典会がなく、誰かに感動を伝えることもできなかったため、ライブの余韻と興奮を抱えながら会場を出てすぐの兆楽で冷やし中華と半チャーハンと餃子を食べて帰宅。やっぱり感想を直接アイドルに伝えられる特典会って大事。とても。
Twitterでふだんは不快ポストの墓場みたいになってるおすすめタブに、デストロイの感想ツイートが溢れかえっていて、たぶんおすすめタブが初めて人の役に立った日だった。おめでとう。
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