『Past + New = Now Vol.2』
1月9日
『Past + New = Now Vol.2』@渋谷Club asia
笹川真生
細身でメガネでちょっとナルシスティックなビジュアルに、背後のスクリーンいっぱいに映し出される短編映画のようなVJもさることながら、中世的で透明な歌声がとにかく素晴らしい。内省的な歌詞も含めて、暗い水流に飲み込まれ流されていくような感覚が心地よかった。
『日本の九月の気層です』だったかな、吠えるような叫ぶようなシャウトを聴かせる場面もあって痺れた。
諭吉佳作/men
めちゃくちゃかっこよかった……。登場から退出まで、すべて計算され練り上げられた美学に貫かれている。才能の塊。
内山結愛さんに提供した『Y』のアレンジ版セルフカバー、とんでもなくかこよかった。そして、内山さんはこんな難しい曲を歌いこなしてきたのかと改めて感じ入った。すげえ曲だ。
RAY
1曲めの『Blue Monday』でオルタナティヴでカッティングエッジなところを見せつけ、『See ya!』でフロアを熱狂の渦に巻き込みながら、『バタフライエフェクト』『フロンティア』『starburst』と楽しさに溢れたライブで幸せに包み込むRAY、最高のアイドルであり、最高にアイドルだった。
非アイドルのミュージシャンと音楽性で正面から渡り合うと同時に、アイドルならではの悦びを伝える理想的な対バン。
イベントを通じて照明や映像がとても凝っていたけど、RAYは必要最小限であくまで主役はステージの5人なのも素晴らしかった。
終演後、ラーメン食べてから帰るまでの道中も余韻が冷めず、夜道の寒さも感じることなくバキバキに血走った目で帰宅。ほんとに良いイベントだった。