薔薇とフィロのスを見にいく
5月17日
フィロソフィーのダンス『Unshrink』@品川ステラボール
ひさびさのフィロのスのライブはBEYOOOOONDSとのツーマン。見にいく予定でホテルや新幹線も手配済みだった浜松のライブが急な法事で見られなかったこともあり、この日にかける意気込みは並々ならぬものがあった。
そこで会社を休んで丸一日楽しむこと決めた。そもそもフィロソフィーのダンスのライブが見られる日は国民の祝日だから。
休みをとって向かったのは生田緑地ばら苑。だいぶ昔、藤子F不二雄ミュージアムに行ったついでに寄ってみた記憶があるけど、その時はなんだかぼんやりした思い出しか残っていない。歳を重ねてお花を見るのが好きになってきたこともあり、新鮮な目でまた見直してみようと出かけた。
F先生のキャラが階段に描かれた登戸のすてきな駅を降りて、すぐのところにある中華料理店でお昼ごはん。春キャベツと牛肉の焼きそばと半チャーハンセットを注文。春キャベツとか新玉ねぎとか新じゃがとかのネーミングに弱い。
このお店は1杯目のビールが10円というびっくり価格なのが売りらしく、まだ12時前だというのにリタイア後の世代と思われる方達が昼から優雅にビールを聞こしめしていらっしゃった。
休日を楽しむという文脈で言えば、自分もここでランチビールを決めるべきだったんだろうけど、ビール好きじゃないからパス。無理して飲むことはない。焼きそばもチャーハンも美味しかったし、杏仁豆腐もついてきて満足。
生田緑地のばら苑の入り口から長い登り坂をてくてく歩いて、ようやくばら苑に到着。夏のように暑い日で、天気が良いのはいいけどここまで熱くなるとは思わなかった。すでに汗びっしょり。
広大な敷地に植えられた薔薇の数々は圧巻。つる薔薇が休憩用ベンチや柱に巻き付いているもの雰囲気あって良い。
ただ、遠巻きに見る分には壮麗でも、近づいてみるとけっこう萎れ始めていて、もうすこし早くきておけばよかったのかも。でも数日前までは悪天候が続いていたし、自然が相手だとなかなか思い通りにはいかない。天災だと思えということか。ボランティアだよりの無料の施設だから仕方ないのだけど、神代植物園の手入れされた薔薇園と比べると、すこし見劣りして感じてしまった。
すこし時間があったので、生田緑地の敷地内にある枡形山展望台へ行ってみることにした。ここはデイリーポータルZの記事で、ドラえもんののび太の裏山のモデルになった土地のひとつと言われているそう。
思ったより勾配のきつい坂道を登っていくと、木製の立派な展望台が見えてきた。課外学習中なのか、中学生くらいの子どもたちが数名、眺めを楽しんでいた。
こんな場所が身近にあったら、そりゃのび太じゃなくてももう学校なんか行かない、ずっと森で暮らすんだ、ってなるよな。『森は生きている』大好きだった。
品川に移動してフィロのスの前物販に並ぶ。開始30分前くらいに到着して50人ほどの列。フィロのスのファンはちゃんと祝日を堪能しているお客が多くて感心する。
浜松で買えなかったアクキーがほしかったのだけど、並んでいる間に完売になってしまった。残念すぎる。かわりにすっかり汗だくになったロンTを買い直して、キーホルダーも購入した。
フィロソフィーのダンス
ビジュアルイメージを一新して初めてのライブ。とにかく、ののちゃんが前髪を作ったのが新鮮すぎた。SNSとかの写真で見る分には、わりと今っぽい雰囲気になった印象だったけど、ライブで見ると中森明菜のような雰囲気をまとっていて目を奪われた。かわいいだけじゃなくて、ののちゃんだけのオーラを持ってる。
ななこちゃんのメンバーカラー・紫を入れた髪色も似合ってたし、あんぬちゃんのおでこには神が宿ってる。
『ウェイク・アップ・ダンス』から始まり、中盤の煽りなしの『シュークリーム・ファンク』から『コモンセンス・バスターズ』!この曲、前体制の時からぜんぜん聴けてなくて、ひさびさにライブで見られて感激。ミキティーの振り付けもほぼそのままなのも嬉しい。感想のまばたき横移動も再現されていた。かえすがえすも、これを浜松で予備知識なしで見たかった。
いったんMCを挟んで『ムーピー・ゲーム』。ハルちゃんが振り付けした曲で、楽曲もさることながら、やはり大サビのハルちゃんリフトが圧巻!シルクドゥソレイユかと思った。こういう過剰なエンタメ性が規制の枠から自然にはみ出していくのがフィロのスの魅力。
マリリちゃんは今日もセクシー女豹にゃんこお姉さんだったけど、『熱風は流転する』の全員で順番にソロポーズを決めていく見せ場に限って、セクシーさのかけらもない満面の笑顔で素のピースをしって笑った。セクシーとおもしろをこんな絶妙なバランスで成立させる人、あまり知らない。
ラスト、BEYOOOOONDSと勢揃いで歌った『ガタメキラ』も圧巻だった。どちらも歌とダンスにとどまらない総合エンタメとしてのアイドルを実践しているから、とても肌の合うツーマン。
おめでたい気持ちで一日を終えられて最高。