『雨のキネマとアンブレラ』2部
5月12日
『雨のキネマとアンブレラ』2部 @東京キネマ倶楽部
スパンコールグッドタイムズの主催イベント『雨のキネマとアンブレラ』を見に鶯谷へ。
昼はRAYのライブを見にいく案もあったのだけど、体調なども考慮して鶯谷の銭湯と飲食店でのんびり過ごすことに。
入店待ちの列ができていた喫茶DENは諦めて、以前にも行ったことのあるレストランQへ。鶯谷はいい感じの洋食屋さんが多くてありがたい。
チキンカツ、帆立フライ、エビフライのセットをいただいた。今まで食べた中でいちばん美味しいチキンカツ。サックサクのふっわふわ。感動的に美味しかった。
お腹を満たしてから銭湯・萩の湯へ。日曜日で混雑を覚悟していたけど、思っていたほどではなかった。ここのサウナは横に広くて、サウナストーブの前にあたる奥のほうに座るか、入り口近くに座るかでだいぶ体感温度が変わる。体調も考慮してサウナは無理せず短めに、炭酸泉やジェットバスなど豊富な温浴をゆっくり味わった。
たっぷり汗をかいてからもう一度、喫茶DENにチャレンジしようかと思ったけど、昼食がまだおなかに残っていて、グラパンが入る余裕はなさそう。せっかく喫茶DENに来たのにグラパンを食べないのももったいないし、別のカフェに移動。
20分ほど歩いたところにある古民家カフェ・カヤバコーヒーを目指したものの、満席で1時間待ちとのことで断念。途中の道すがら見かけた小綺麗なカフェでお茶。なかなか良いお店で、カシスとチョコレートのプチパフェと、レモンソーダをいただいた。
開場時間が近づきキネマ倶楽部へ。この日は対バンのメンツが良いだけでなく、2階席で見られることもあり、期待に胸を高まらせながら入場。2階席チケットの入場列によく知るお顔が多くてうれしい。キネマの2階席は憧れるよね。
二丁目の魁カミングアウト
他の出演者は階段上のサブステージから登場したり、曲中に階段をのぼったりしていたけど、二丁魁は階段を使った演出は一切なし。自分たちの主催以外で変わったことをあまりやらない姿勢は二丁魁らしいといえばそうなんだけど、ちょっと寂しくはあった。
とはいえ、ライブ自体はとてもよかった。とにかくキラキラ衣装が会場に映える。特に新曲『キラキライクストーリー』は物語性のある歌詞や、スケール感のある曲調も相まって、歌劇を見ているみたいだった。
それと『ノスタルジスター』で、栄心くんが自分のパート以外でもちょっとした表情や目線の送りかたで、細やかな表現をしていて目を見張った。ふだんの視点では気づかなかった仕草や表情に気づけたのも、2階席の特権だった。
ノスタルジスターでは最後の「誰かを愛しその心に」のところで、フロアを見渡すように手を差し伸べたぺいちゃんが、2階席にも視線と手を向けてくれたのがとても嬉しかった。LOVE。
あと、この日のセトリに『アンハッピーバースデー』が入っていたのが意外すぎて、最初イントロ聴きながら「これ何の曲だっけ?」と混乱した。アンハピはそっ閉じとイントロのコード進行が同じで、ということはアンハピの次に披露された『あの頃、僕ら若すぎた青春』とも関連があるはず。セトリの意図をミキティーに訊いてみたい。
アンハピの「触れられて初めて生きたいと感じて」の部分、ミキティーがとてもやさしい柔らかい歌いかたをしているなと思ったら、その後、声を詰まらせていた。涙が込み上げて、というよりも、喉に住んでるおじさんのせいだった気がする。いずれにせよ、記憶に残るやさしい歌声だった。
そういえば、ライブ中ふと気づいたらぺいちゃんの右の袖がなくなってて、片腕がむき出しになっていてびっくりした。T.M.Revolutionかと思った。あんなに細くてギャルなのに、腕出すとバキバキに「男」なんだよな。
きのホ。
階段から元気に登場してきて、4人しかいない?と思ったら、歌い出しのこはるさんが遅れて出てくる演出だった。思う壺。
二丁魁の熱量に負けない圧のあるパフォーマンスでありながら、今日も大好きな『夜の庵』でキネマ倶楽部の雰囲気に合った幻想的な世界を作り出していて、ものすごくよかった。TIFの夜のスカイステージで見たきのホ。と並んで好きなライブだった。
あと、最前列にいたたぶんおなカマの女性が「かわいい!かわいい!」と興奮していて、桜寝さんが嬉しそうにしていたのが良い眺めだった。かわいい人にはかわいいと伝える義務がある。
スパンコールグッドタイムズ
『ウィ・アー・ザ』のピストルを構えるポーズで階段から登場。映画音楽やミュージカル的な物語性のあるステージを意識しているグループだと思うので、キネマ倶楽部との相性も抜群。
メンバーの歌唱力や愛嬌を、観客を楽しませることに全力で注ぎ込んでいるのが素晴らしい。総合エンターテインメントとしての「アイドル」をこれだけ高いクオリティでこなせるグループなかなかいない。ラストに『雨のキネマとアンブレラ』で締めてみせるのもお見事でした。
鶯谷をすみずみまで満喫して贅沢な気分に浸った一日。最高のイベントを主催してくれたスパンコールグッドタイムズに感謝。