『てぃっぷフェス』

6月22日
『てぃっぷフェス』@横浜1000CLUB

開歌
 新衣装の開歌、初めて見た。水色ベースのふわっとしたスカートがとても上品でかわいらしい。山村さんのポニーテールが不思議の国のアリスみたいで見惚れた。
 あとスカートの上にレースみたいなシースールー素材が重ねられていて、振付によって上の生地がふわっと翻るのがたまらなく優雅だった。
 『春は絆創膏』で山村さんと青木さんが手をつなぐ場面で膝から崩れ落ちそうになった。

ponderosa may bloom
 RAYに楽曲を多数提供している菅梓さんプロデュースのグループ。
 ツインテールのメンバーの歌唱力は頭ひとつ抜けている。ちょっとスキル的にもメンバーごとの差が大きい印象は受けたけど、結成3ヶ月でこれだけ歌えるのはすごい。
 最初は衣装の雰囲気もあって、思ってた以上にアイドル色が強く感じたのだけど、後半に披露されたエモーショナルな楽曲が方向性としては合っているんじゃないかと思った。

電影と少年CQ
 MCで『夢日和』をうろ覚えで踊っていてかわいい。舞台上にマイクを置いて、ちょっと踊ってすぐマイク持つ曲もかわいかったな。
 緑っぽい照明にステージ全体が包まれたのがすごく映画的で、ラース・フォン・トリアーの初期作品を思い出した。『ヨーロッパ』とか『エレメント・オブ・クライム』とか。

SANDAL TELEPHONE
 衣装が攻めててすげえ。小町さんが楽しそうに踊ってるのがとても良い。

NaNoMoRaL
 最初ちょっとマイクのバランスがおかしかったのか、すごくボーカルが平板に聴こえた。何度もオケあげてくださいとか指示出したり、未來ちゃんが歌詞飛ばしちゃったり、いつもと違う感じだったのかも。
 とはいえ、後半からは音響も気にならず、いつものように楽しめた。最新曲の『メデタシ』から、『エンドエンドロール』『マヤカシ』『ペオプレ』と畳み掛けるセトリが素晴らしかった。

ヌュアンス
 めちゃくちゃ良かった。1000CLUBの高いステージに、シアトリカルなパフォーマンスがとても映えていた。会場との相性は今日いちばんだった気がする。
 はじめてライブを見た時はちょっと頼りなく感じてしまった椰子桃子さんも、ステージ上でしっかり個性をアピールできるようになっていて立派。『sekisyo』の「その眼差しを見てたいの」の言い方はずるいくらいかわいい。
 こういう他グループが出演するイベントを通して見ていると、ヌュアンスの「誰にも似ていない」ことは何よりの武器だと感じる。これだけ繊細で巧緻でありながら情熱的で、なおかつユーモアがあっておちゃらけてるグループ、他にあまりいない。
 現体制での初ワンマン、高いハードルかとは思うけど成功を祈ってるし、見るのを楽しみにしています。

Finger Runs
 この日は中谷さんがこむぎさんのヘッドドレスをつけていた。こういうの絆を感じて単純に素敵だなあと思う。
 先日、紫陽花を見にいって歩き回った足の筋肉痛がようやく引いてきたかと思っていたのに、また『√G』でぴょんぴょん飛び跳ねて足を痛めた。
 ラストの『SPICE』の盛り上がり方、ちょっと凄かったな。フィンズのファン以外も強制的に祭りに引きずりこむような圧力のあるパフォーマンスだった。どかどか踊りながら全員バカになっちゃうこの感じ、とても好き。

RAY
 『シルエット』『マテリエ』と通好みな曲から始まり、『スライド』を挟んで『津軽よされ節』!これはびっくりした。
 フェス形式のイベントで、しかも最後にぶち込んでやり逃げとかではなく、セトリの中盤にこの曲を入れてくるのはカッティングエッジすぎ。曲やパフォーマンスへの自信があるからこそできることなんだろう。
 ただ、たぶんよされ節の最後のほうで愛海さんにアクシデントがあって、『春なんてずっと来なけりゃいいのに』の途中で退出していた。あみみの様子に気づいた紬実詩さんが、すぐに近寄って何か声をかけていて、流石あみみこちはマブダチだった。
 流石と言えば、急なアクシデントでフォーメーションや歌割りも変わった中で、動揺した様子を見せずに対応していたRAYちゃんズみんな凄かった。プロだ。愛海さん不在で聴く『オールニードイズラブ』がいつも以上に心に沁みた。
 どうやら足を挫いたらしく、ライブ後の特典会にはあみみも参加していてホッとした。とはいえ無理はなさらず。アイドルの心身の健康より大事なものはないので。

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