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新一万円札と遂に出会った。

朝起きる。
洗面所の鏡にうつった僕の髪はぼさぼさ。
まぁ、いつもお風呂を上がったあとに「あ、ドライヤーをかけないとな」とは思うけど、ついついドライヤーをかけずに布団にバタンキューしてしまうからしょうがない。
それだけ仕事に打ち込んでいるんだ。そうだそうだ。
とりあえずそう思うことにした。

今日ぞっとしたことは、空の彼方からやってくる雨雲がどす黒かったことだ。
雨雲ってさ、も少しかわいい色してると思うんだよ。
例えば、「灰色」とか、まぁパステルってう可愛らしさからは程遠いけど。
でも今日のどす黒い雨雲。
あれは怖かった。
この世の闇を濃縮した感じ。
いや、待てよ。
そうだとすれば雲が通ってきた経路は闇しかなかったのだろうか。
そもそも闇ってなんだ。
僕が考える闇は心の闇、もしくは人としての闇だ。
まぁ、あのドス黒い雨雲がやってきた隣町は末恐ろしい場所なんだろうなと思うことにした。
知らんけど。

そして、会社に戻ると経費精算で今月使った経費が戻ってきた。
「封筒の中身を確認してください」
と言われたので、確認してみる。
なんと、一万円札が新一万円札だった。
その新一万円札を見て最初に思ったことは、
「やっぱ、なんかすごいな。」とかついに出会えた実感、というものではなくて「これ、どこで使えるんだろう。」だった。

というのもさ、今でも新500円硬貨もらうとがっくししてしまう。
僕の住んでるところでは駐車場から車を出すときに大抵の入金機は対応していないし、会社の自販機ももちろん対応していない。
新500円硬貨でさえ使える場所がまだまだ少ないのに、果たして新一万円札は使えるところはたくさんあるんだろうかと考えたけど、お札は硬貨と違って使える場所はたくさんあるなと納得した今現在である。

でも、新一万円札と初めて出会って思ったことが、
「うわぁ、これどこで使えるんだろう」だったのは少し悲しい。

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