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「金縛りに遭ったときどうしてる?」
「ごめん、誰にでも降りかかるもんじゃないとおもう」
「またまたぁ。で?」
「聞いて? 少なくとも俺はないんだなこれが」
「じゃあ俺が月一でかかるあれはなんなんだ!?」
「それは金縛りでいいんじゃない?」
「金縛りでいいのか……」
「今必死に金縛りをよくある出来事みたいなとこまで引き下げようとしてるでしょ。残念、無理だよ」
「なんでだよー!」
「っていうかところで、月一?」
「月一」
「頻度高くない?」
「やっぱやばいのかなぁ!? みんな年一だったりするのかなぁ!?」
「一般的なペースってのがいまいちわかんないけど、よくこれまでそれが話題に上がらずに生きてこれたね」
「お前って毎月15日がきたら『15日じゃんやばくね?』って話する?」
「あっお前にとってはもうそのレベルなんだ」