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「自分が物語の一部になる」こと

11/25(土)に、『うたごえはミルフィーユ』というアカペラコンテンツのリリースイベントがあった。集合時間が18時といつもよりかなり遅めの時間だったため、せっかくなので下北沢で脱出ゲームの予定も入れた。

今回やったゲームは『鍵だらけの部屋からの脱出』というもの。部屋中に散りばめられたありとあらゆる鍵を全部開けて、部屋から脱出するというものだ。

ソロ凸(連番なしで参加)だったので少し不安もあったが、一緒だった参加者の皆さんがとても協力的だったのと、自分の閃きがすこぶる調子良かったということもあり、ギリギリ制限時間内にクリアすることができた。
延長料金払わずに済んで良かった…
一番難しい最後の謎を自分が最初に閃いたというところもあり、満足度がとても高かった。(残念ながらネタバレ厳禁なので詳細は言えません。ゴメンね。)

それから大体5時間後、本命のうたミルリリイベに参加した。

トークパート、ゲームパートと和気藹々ながら、メインのアカペラパートでは今回発売された2曲を披露された。

カバー曲である中森明菜さんの「飾りじゃないのよ涙は」では、いつも低音のパートを歌っている松岡美里さんがリードを歌い、その色気とロングトーンを思う存分披露していた。その歌声を直に浴びて倒れかけた「松岡ガールズ」も沢山いらっしゃったと思う。コーラス隊、そしてリズム隊もそれに呼応するようにカッコよさと色っぽさを全面に押し出していた曲になっていた。

そしてオリジナル曲である「POPPIN'TIME」では、先程とは打って変わり可愛くポップな曲になっており、歌っているときも「みんなで楽しい!放課後の私達最高!」という雰囲気が溢れ出ていた。アレだけニコニコで凄くテクニカルな有声ボイパされたらこっちまでウキウキになるんだわ花井美春さん。最高だしメロメロだったよ。

さらに、観客の我々もクラップで参加することができて、「その日限りのPOPPIN’TIME」を会場全体で作り上げていた。実際、イベント終了後の満足感はとても高かった。

…というわけで、毛色の違う2つのコンテンツを同日に楽しんだのだが、ここで「この満足感はどこから来ているのか」という話をしたいと思う。

結論を先にいうと「自分がそのコンテンツに加担していると実感できているか」どうかになると個人的に思う。

僕が謎解きゲームにハマっている理由の一つとして、「その物語の主人公になれる」という点がある。自分で実際に脱出に必要なアイテムを探して、自分で考えて、自分で物語を進めることができる「体験」が満足感に繋がっている。

そして、うたミルのリリイベでも「クラップで曲に参加することができて、会場全体で作り上げる」という「体験」をすることができて、「自分がうたミルというコンテンツを作り上げる『物語』の一部になっている」という満足感が生まれていたと思う。

この「体験」にはもちろんリスクも存在する。誰かが大ハズレな行動をしてしまうと、それがノイズになってしまい満足度が下がってしまうし、最悪その物語が破綻する(グッドエンドにもバッドエンドにもならない「単純に面白くない中断エンド」になる)可能性がある。そういうようにならないようにするためには、参加者側も演出側も「大ハズレ行動」をしないようなコントロールを行う必要がある。そのために謎解きゲームでもライブでも注意書きが存在する。演出側に関しては、参加者に見える注意書き以上に、演出側にしか見えない注意書きがある。参加者に楽しんでいただくための「体験」を損なわないようにするために。

…ちょっと最後に関しては演出サイドの方に話が寄ってしまったが、要は
自分が主人公になれる瞬間って、なんだかんだ楽しいよね」ということだと僕は思う。いつもは一般モブ会社員かもしれないけど、たまには自分が少しでも輝くタイミングがあると、QOLが上がっていくと思う。

今年もあと1ヶ月ちょっと。今年中にどんな経験ができるだろうか。そして来年のうたミルのイベントも、どんな景色を私たちに見せてくださるのだろうか。とても楽しみだ。


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